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総勢7名の大家族! にぎやかな「ゆかり」ファミリーとは?
広島県に本社をおく三島食品が製造・販売する赤しそふりかけ「ゆかり」は、1970年の発売以来、50年以上にわたり愛され続けるロングセラー商品。
我が家の息子も大好きで、朝ごはんにお弁当に大活躍です。しかし最近知ったのですが、「ゆかり」には姉妹&兄弟が存在したんです。

「ゆかり」を筆頭に、「かおり」「あかり」「うめこ」「ひろし」「かつお」「しげき」と、総勢7名の大家族! ちなみに「ひろし」には「鮭ひろし」「だしひろし」という仲間もいて、「ひろし3兄弟」と呼ばれることもあるそう。
まるで人の名前のようなネーミングは、ユニークでとっても親しみやすいですよね。「ゆかり」ファミリーのふりかけは、名前だけでなく、それぞれの味わいも超個性的との噂。果たして、どんな味なのでしょうか?
親子で実食! 超個性派ぞろいのファミリーは食べ比べが楽しい
「うめこ」や「かつお」はなんとなくイメージが湧くけれど、「あかり」「ひろし」「しげき」はちょっと謎めいていますよね。親子でワクワクしながら、いよいよ「ゆかり」ファミリーの実食スタートです!
特別な品種の赤しそを使用した「ゆかり」
まずは、紫色のパッケージでおなじみ長女の「ゆかり」から改めて味わってみましょう。「ゆかり」の最大の魅力といえば、袋を開けた途端にふわっと広がる爽やかな香りと、食欲をそそる鮮やかな紫色。

この豊かな香りと美しい発色の秘密は、三島食品が約20年かけて改良を重ねてきた特別な品種の赤しそ「豊香(ほうこう)」によるものだそう。

ごはんにそのままサッとふりかけて食べるのもアリですが、よりごはんとの一体感が楽しめる「混ぜ込み」スタイルで実食。ほのかな酸味と塩気のバランスが絶妙で、思わず「もうひと口!」と箸が止まりません。
「やっぱりこれがいちばんだよね!」と、息子も夢中になってパクパク食べ進めていました。
青じその爽やかさを堪能できる「かおり」
鮮やかな緑色のパッケージが印象的な次女「かおり」は、青じその色と香りをそのまま生かしたふりかけ。

赤しその持ち味を生かしたお姉ちゃん「ゆかり」に対し、まさに妹というべき存在です。

ゆかりに比べると地味な色合いですが、ひと口食べてみて、予想を超える香りのインパクトに衝撃。青じその鮮烈な香りが鼻を突き抜け、爽快感たっぷりなんです。
「かおりっていう名前だけあって、香りがいいね。あっさりしていて食べやすい」と、息子も予想以上に気に入った様子で大絶賛でした。
“まだらこ”をピリッと辛口に味付けした「あかり」
三女として誕生した「あかり」は、ファミリーの中でもひときわ目をひくオレンジ色のパッケージが目印。真鱈の卵“まだらこ”を唐辛子などで味付けしたふりかけです。

一般的に「たらこ」と言われるのはスケトウダラの卵ですが、「まだらこ」はそれより粒が大きいのが特徴なのだそう。

ほんのりオレンジに染まったごはんを頬張ると、口いっぱいに広がる、たらこの濃厚な旨味。唐辛子のピリッとした刺激が加わり、食欲をそそる絶妙な組み合わせです。
息子の反応は、「おいしいけど、ちょっと辛いかも」。さすがに唐辛子の刺激は小4には強すぎたようですが、辛さの奥にある旨味はしっかり感じ取れたようです。
梅の酸味とカリカリの食感を生かした「うめこ」
「ゆかり」「かおり」「あかり」の三姉妹に続き、新たに登場したのは、どこか古風で愛らしい響きの「うめこ」。公式には特定の関係性は設けられていないものの、四女的な存在の「うめこ」は、大ぶりにカットされたカリカリ梅が魅力の混ぜごはんのもとです。

「へぇー、カリカリの食感って楽しそう!」と親子で期待に胸を膨らませながら、ごはんに混ぜ込んで、いざ実食。

カリッとした歯ごたえとともに、噛むたびにじわっと広がる梅の風味。食べ進めるワクワク感があって楽しい一品です。ごはんにほどよくなじんでしっとりとした部分と、まだ残るカリカリの部分、食感の違いが楽しめるのも面白いポイント。
息子も「噛むのが楽しくてクセになるね」と、ひと口ごとに梅の風味を堪能している様子でした。
広島県の名産“広島菜”を手軽に味わえる「ひろし」
女性らしい名前が続いていた「ゆかり」ファミリーに、2021年に登場して男性らしい名前で新たな風を吹き込んだのが「ひろし」。公式には「長男」と明言されてはいないものの、シリーズ初の男性名ということで、まるで頼れる兄のような存在感を放っています。

「ひろし」は、広島県の特産品である「広島菜」を使用した混ぜごはんのもと。広島菜は、野沢菜、高菜と並んで「日本三大漬菜」のひとつでありながら、知名度が比較的低いため、その魅力を広めるという裏ミッションもあり、誕生したのだそう。

ごはんに混ぜ込むと、鮮やかな緑色が映え、食卓が一気に華やかに。シャキシャキとした食感が心地よく、ほどよい塩味が広島菜の爽やかな旨味を際立たせています。
息子の感想は「さっぱりしてて食べやすいね」。シンプルながら飽きのこない味わいが、息子もすっかり気に入った様子でした。
極上と称される枕崎産の鰹節を使用した「かつお」
個性的な名前が並ぶ「ゆかり」ファミリーの中で、唯一ストレートなネーミングで注目を集める「かつお」。「ひろし」に続く次男のような存在で、その名のとおり、鰹節の旨味をダイレクトに楽しめるふりかけです。

鰹節のなかでも極上とされる、鹿児島県枕崎産の本枯節(ほんかれぶし)を贅沢に使用しているのが特徴。「もうこれはおいしいに決まっているでしょ!」と期待に胸を膨らませ、炊き立てごはんにふりかけて頬張ってみます。

サクサクとした軽やかな食感は、まるでお菓子を食べているようなワクワク感。 本枯節の豊かな旨味に、ほどよい甘さが絶妙に絡み合い、噛みしめるたびに幸せな気持ちに包まれます。
息子から「うん、うまい! パッケージは渋めだけど、ほどよい甘さで子ども向けかも」という評価も飛び出し、確かに見た目の印象と実際の味わいとのギャップが楽しい一品でした。
わさびのツーンとした辛みが楽しめる「しげき」
黒のパッケージが醸し出す、ちょっぴりやんちゃな雰囲気。まるで三男のような存在の「しげき」は、3種の青菜(大根葉・京菜・わさび菜)をわさび味に仕上げたふりかけです。

「小さなお子さまや、辛味が苦手な方の喫食には十分ご注意ください」というパッケージ裏面の注意書きにドキドキしつつ、筆者から慎重にひと口……!

まずは青菜の爽やかな旨味が広がり、そこへ追いかけるようにわさびのツーンとした刺激が駆け抜けます。まさに「刺激的」で、インパクト抜群の味わいです。さすがにわさびの刺激は息子には厳しいかも……と思いつつ、ほんの数粒だけチャレンジ。
結果は、「からっ! でも、うまい‼」。今の息子にはわさびのハードルは少々高かったようですが、「この刺激がクセになる!」なんて言う日が来るかもしれませんね。
ちなみに、「ゆかり」「かおり」「あかり」の3姉妹以外は、公式には特定の関係性を定めていません。これは、お客様に自由に想像して楽しんでもらうための工夫なんですって。どんなキャラクターか思い描く楽しさも、「ゆかり」ファミリーならではの魅力と言えそうですね。
ごはんにかけるだけじゃない! アレンジレシピにも大活躍
■肉料理に
チキンソテーやステーキに、「ゆかり」「かおり」「しげき」などをサッとひと振り。これだけで風味のアクセントが加わり、いつもの肉料理がぐっと新鮮になります。
■パスタやそうめんに
バターとコンソメを絡めたパスタに「かおり」をふりかければ、青じその豊かな香りが広がる一皿に。

また「ゆかり」を使って和風ペペロンチーノ、「あかり」を使ってピリ辛たらこパスタと、和風から洋風まで自在にアレンジ可能です。
そうめんの味変にも「ゆかり」ファミリーが大活躍。ひと振りで風味を変えられるので、手軽にさまざまな味わいが楽しめます。
■和えものやサラダに
きゅうりやキャベツ、大根などの生野菜に、「ゆかり」ファミリーをサッと和えるだけで、簡単に副菜が完成。

「あかり」にマヨネーズを合わせると、ピリ辛でコクのあるディップが簡単につくれます。マヨネーズでまろやかな味わいになるので、息子もディップは食べることができました。
■デザートに
「ゆかり」をバニラアイスにかけると、赤しその爽やかな風味と塩味が、バニラアイスの甘さを引き立て、まるで“塩バニラ”のような味わいになると話題。思いがけない組み合わせから、新しいおいしさを発見するのはワクワクしますね。
ごはんの上にお絵描き⁉ 遊びながら味わう「ゆかりペンスタイル」
「ゆかり」に姉妹や兄弟がいたことは驚きでしたが、さらに衝撃の発見がもう1つ。それが、ゆかりをペン型容器に詰めた「ゆかりペンスタイル」の存在です。

ペンを振ると先端に開いた約3ミリの穴からふりかけが出て、ごはんの上に模様や文字を描けるようになっています。息子も渡した瞬間から夢中になって、どんどん文字を書き進めながら楽しんでいました。

細かい線や繊細な模様を描くには向いていなそうですが、ざっくりとした模様や文字を描くのにぴったり。「ごはんだよー」と言っても、なかなか席についてくれないお子さんを誘うのに活躍してくれそうですよね。
持ち運べるので、お出かけ先や旅行に持っていってもいつでも「ゆかり」が楽しめます。半透明のキャップをはずせば、中身の補充も可能なので、長く使えるのもうれしいポイントです。
「ゆかり」ファミリーで子どもと楽しむ! 彩り豊かな食卓時間
「ゆかり」「かおり」「あかり」「うめこ」「ひろし」「かつお」「しげき」。

個性豊かなふりかけが並ぶと、食卓の楽しさがグンと広がります。「今日はどれにしよう?」と息子と一緒に選ぶ時間も、食事のワクワクを倍増させるひとときでした。そんなワクワクを、みなさんもぜひ味わってみませんか?
今回ご紹介した商品の購入は、最寄りのスーパーやドラッグストア、100円均一ショップ、または三島食品の公式オンラインストアから。
取材・文/あゆーや