バタフライピーを使って紫陽花カラーの琥珀糖を!
バタフライピーは、鮮やかな青い花を咲かせるハーブの一種。お茶にすると美しい青色が広がり、レモンを加えると紫色へと変化する、不思議な色合いも魅力です。原産国としてはタイが知られています。
今回はそのバタフライピーを使って、紫陽花カラーの涼しげな琥珀糖を作ります。透明感のあるこのお菓子は、見た目も涼やかで、初夏の手作りおやつにぴったり。色が変わる様子にワクワクしながら、親子でおしゃべりを楽しみつつ、一緒に作ってみませんか?
用意するもの
熱湯 200ml
バタフライピーのティーバッグ 1
寒天 4g(パウダー・粉状のもの)
グラニュー糖 300g
レモン汁 小さじ1
使うもの
カップ(耐熱性のもの)
鍋
バット
ボウル
ラップ
クッキングシート
寒天液をつくろう
1. まずカップに入れた熱湯200mlにバタフライピーのティーバッグを入れます。お湯に直接触れないよう気をつけて、ぜひお子さんに入れてもらってください。食紅のような青い色素がジワジワと染み出す様子に、きっとびっくりしてくれるはず。

2. 5分ほど置き、濃いめに抽出しましょう。じゅうぶん色が出たら、ティーバッグを取り出し、ぬるま湯の温度になるまで冷まします。

3. ぬるま湯の温度になったら、鍋に入れ、寒天を入れます。中火にかけ、木べらで軽く混ぜます。沸騰したら弱火にします。

4. 寒天が完全に溶けると、透き通った状態になり、鍋の底が見えるようになります。この状態になったら一度火を止めます。

5. 火を一度止めて、グラニュー糖を入れ、木べらで混ぜます。砂糖が溶けたら中〜弱火にかけます。

6. 砂糖が透明になり、しっかり溶けた状態になっても、水分を少し飛ばすため、しばらく加熱し続けます。鍋の中身が沸き上がってきたら、一度火を弱めましょう。

7. ヘラを持ち上げたときに、寒天液のしずくがゆっくりと垂れるようになったら、火を止めます。これで寒天液の完成です。

寒天液を固めよう
1. 寒天液の3/4はバットへ、1/4はボウルへ流し込みます。

2. ボウルにレモン汁を入れます。ここも、お子さんの出番です。グルグル混ぜると、青色から、明るい紫色に変化しますよ!

3. 「2」をスプーンで、バットの青い寒天液全体に、少しずつ垂らしましょう。垂らしたところに青と紫のグラデーションが生まれます。ランダムに全体に散らすことで、色の変化をたくさん楽しめます。

4 . 全部入れ終わったら、竹串を使い、もうちょっと紫を広げたいな、と思うところに紫色の寒天液を広げます。じゅうぶん広げられたら、バットにふたかラップをして、冷蔵庫で1~2時間ほど冷やし固めます。

琥珀糖の形を作ろう
1. 寒天液が固まったら、クッキングシートの上に取り出します。

2. 紫陽花の花びらのように、小さくナイフでサイコロ状にカットしていきます。

3. ツルツルピカピカの琥珀糖が並んでいます! このまま食べると、歯切れのよいグミのような食感です。

4. さらに小さく、5mmほどにカットした、ミニミニ琥珀糖も作ってみました。

5. 次は手でちぎってみます。ベタベタした触感なので、気になる方はビニール手袋をしてくださいね。

6. 手でちぎると、断面が複雑になったり、鋭くなったりして、まるで宝石のようです。

琥珀糖を仕上げよう
1. 温度や湿度によって日数は変わりますが、数日〜1週間程度、乾燥した場所で乾かすと、表面がカチリと固まり、琥珀糖ならではの宝石のような美しさが楽しめます。
この記事の製作時は5月、虫が出始める時期でしたので、我が家ではトレイの上に置き、園芸用の防虫ネットをかぶせ、外に干しました。
雨が続くなど外に干せない場合は、少し時間はかかりますが、室内で乾燥させることもできます。その際は、風通しの良い場所に置くのがおすすめです。なかなか表面が乾かない場合は、扇風機の弱風で風をあてたり、オーブンの発酵機能(40℃程度)に入れたりすると良いでしょう。

2. 干し始めてから4日目、表面が固まりました! このとき裏側を見て、まだ固まっていないようであれば、ひっくり返して裏側も乾燥させましょう。両面とも乾けば、琥珀糖の完成です。

3. できあがった琥珀糖を紫陽花のように並べてみました。四角い琥珀糖、きれいです!
食べてみると、外側はシャリっと、内側はモチっとした食感です。紫の琥珀糖はレモンの酸味も感じられ、味の違いも楽しめます。

4. ミニミニ琥珀糖は、とてもかわいらしい雰囲気。

5. 手ちぎり琥珀糖は、ランダムな形が素敵です。いろいろな形の琥珀糖で、紫陽花を作ってみてくださいね。

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記事監修

慶應義塾大学総合政策学部卒業。リクルートライフスタイルにて企画職として勤務し、広告制作・講座運営に関わる。その経験を活かし、身近な素材から子どもも大人も夢中になれるあそびや工作を生み出し伝える活動を行っている。「つくる・えがく×内面探究」をテーマに、自分らしさを表現できる体験や、感性に触れる時間を大切にしている。保育・教育系の雑誌やWeb連載・親子向けワークショップなど幅広く活動中。2児の母。