『国宝』とのギャップがすごい! 吉沢亮主演『ババンババンバンバンパイア』からMrs. GREEN APPLE大森元貴×timeleszの菊池風磨がW主演作まで年末年始に必見の映画4選

年末年始、家族でのお出かけも多いと思いますが、久しぶりに家でまったりと映画タイムというのもおすすめです。今回は、家族で観れば、大いに盛り上がれそうなとびきり愉快なコメディ、胸熱のミュージカル映画、ドキドキハラハラのミステリー、ゾクゾクするホラーの4作をご紹介!

『国宝』とのギャップがすごい! 吉沢亮主演映画『ババンババンバンバンパイア』

©2025「ババンババンバンバンパイア」製作委員会 ©奥嶋ひろまさ(秋田書店)2022

アニメ化もされた奥嶋ひろまさ原作の人気コミックを、吉沢亮主演で実写映画化した『ババンババンバンバンパイア』。主演は、メガヒット中の人間ドラマ『国宝』で世界から熱い視線を浴びている吉沢亮。同時期に公開されたこの2作で見せた、役柄と作風の凄まじいギャップも大きな話題となりました。

本作は、老舗銭湯を舞台にした「吸血鬼×ラブコメ×お風呂」というカオスな設定の異色エンタメ。吉沢さん演じる主人公は、450歳の吸血鬼・森蘭丸。銭湯で働く彼の目的は、ひとり息子・李仁(板垣李光人)の「18歳童貞の純真な血」を吸うこと。そのため、李仁に彼女ができないよう、全力で(かつズレた方法で)恋路を阻止しようと奮闘します。

親の視点で見ると、蘭丸の空回りしつつも一生懸命な“見守り”の姿勢は、どこか育児に通じる健気ささえ感じてしまいます。子どものピュアな心を守りたいという思いは邪念まみれですが、その必死さがクスリと笑いを誘い、日々の育児の疲れを吹き飛ばしてくれるはず。なかでも劇中で、ミュージカルばりに「バババババババンパイア~♪」と吉沢さんが歌い上げるシーンは、本作のハイライトといえる爆笑ポイントです。

©2025「ババンババンバンバンパイア」製作委員会 ©奥嶋ひろまさ(秋田書店)2022

愛すべきおバカな吸血鬼が、真面目にシュールな笑いを届けてくれる本作。吉沢さん演じる蘭丸のビジュアルの美しさと、コメディの振り幅には、ファンならずとも度肝を抜かれます。ぜひ家族みんなで観て、めいっぱい笑って、「今夜は銭湯に行こうか!」と盛り上がってほしい一本です。

Mrs. GREEN APPLEの大森元貴とtimeleszの菊池風磨をW主演に迎え、ミステリー界の新星・結城真一郎による異色の小説を実写映画化した『#真相をお話しします』。2025年4月の公開後、興行収入20億円、観客動員数150万人を突破した話題作なので、すでにチェック済みのファミリーも多いかもしれません。

Mrs. GREEN APPLEの大森元貴×timeleszの菊池風磨がW主演を務めた予測不能なミステリー『#真相をお話しします』

©2025 映画「#真相をお話しします」製作委員会

舞台は、マッチングアプリでのデート、家庭教師の派遣先で起きたある出来事、リモート飲み会など、私たちの日常に欠かせない「SNS」や「デジタルツール」の世界。独立したエピソードが連なる本作ですが、画面の向こう側や部屋の隅に潜む“小さな違和感”が暴かれたとき、想像を絶する戦慄の結末が待ち受けています。

本作で映画初出演を果たした大森さんは、ステージでの華やかなオーラを封印し、ミステリアスな役どころを熱演。菊池さんとの緊張感あふれる二人芝居は、一瞬たりとも目が離せません。現代社会の歪みがもたらす「怖さ」を、二人が圧倒的な存在感で描き出します。

親の視点で見ると、本作は単なるエンタメに留まりません。SNSでの不用意な発信や、画面越しでは見えない家庭内の死角など、身近なツールが「刃」に変わる展開は、デジタルネイティブな子どもを育てる親にとって、背筋が凍るようなリアルさも!

人気キャストの共演作なので、子どもたちにも反響が多そうな本作。また、緻密な伏線がラストに一気に回収される爽快感とともに、「家族を守るためのネットリテラシー」を改めて考えさせられる映画でもあるので、おすすめです!

続編もゾクゾク! 渡辺翔太(Snow Man)主演のホラー映画『事故物件ゾク 恐い間取り』

©2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会

ホラー好きのファミリーにぜひ推したいのが、日本中に「間取り図ブーム」と恐怖を巻き起こした大ヒットシリーズ第2弾『事故物件ゾク 恐い間取り』。新たな主人公・桑田ヤヒロを演じるのは、本作が映画単独初主演となったSnow Manの渡辺翔太です。

渡辺さん演じる主人公のヤヒロは、ある事情から事故物件を転々とすることになった青年。普段のキラキラしたアイドルの姿からは想像もつかないような、恐怖におののき、極限まで追い詰められていく渡辺さんのリアルな叫びは、観る者の心拍数を一気に跳ね上げます。単独初主演という並々ならぬ気合いが、スクリーン越しにヒシヒシと伝わってくる熱演です。

物語の舞台は、前作以上に「ありふれた日常」に潜む事故物件。クローゼット、ロフト、浴室など……。子育て世代にとっても馴染み深い間取りの至る所に、前の住人が遺した“負の感情”が潜んでいます。Jホラーの名手・中田秀夫監督による、視覚的なショックと精神的なジワジワ感が融合した演出は、まさにゾクゾクの連続!

また、「自分の家は本当に安全か?」という、住まいの根源的な問いを突きつけられる怖さもありそう。これから家探しを予定しているファミリーにとっては、もはや「ホラー以上の実用的な恐怖」を感じてしまうかもしれません!?

ただ怖いだけでなく、ヤヒロが恐怖の先にある真実へと突き進む姿には、思わず手に汗握って応援したくなる要素も。鑑賞後は、家族で「うちの間取りに、謎の空間はないよね?」と確認し合いたくなるような、スリルと興奮に満ちた1本です。

音楽に心躍り、友情のドラマに涙する。続編も待機中の『ウィキッド ふたりの魔女』

© 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

世界中で愛され続けている不朽のミュージカルを、『クレイジー・リッチ!』(2018)のジョン・M・チュウ監督が映画化し、世界的にメガヒットした『ウィキッド ふたりの魔女』。本作は2部作構成となっており、待望の完結編『ウィキッド 永遠の約束』の公開も2026年に控えているので、ぜひ冬休み中に観ておきたい! そんな壮大な物語の幕開けとなる本作は、「オズの魔法使い」に登場する「善い魔女」と「悪い魔女」の知られざる友情が描かれます。

舞台は魔法の国オズ。緑色の肌を持ち、周囲から誤解されがちなエルファバ(シンシア・エリヴォ)と、人気者で野心家のグリンダ(アリアナ・グランデ)。真逆の二人がシズ大学でルームメイトとして出会い、反発しながらもかけがえのない絆を育んでいく姿は、大人も子どもも一気に物語の世界へ引き込まれます。

また、二人が「自分らしく生きる」ことの難しさに直面しながらも、お互いを認め合い、成長していくプロセスがとても感慨深い。特にエルファバが偏見に立ち向かう強さと、グリンダが持つ内面の繊細さに心を揺さぶられます。

© 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

日本語吹替版のキャストも超豪華。ミュージカル愛に溢れる高畑充希と、圧倒的な歌唱力を誇る清水美依紗のハーモニーは、まさに魔法のような美しさ。他にも、海宝直人や山寺宏一、ゆりやんレトリィバァなど、バラエティ豊かな顔ぶれが物語を彩ります。

スクリーンいっぱいに広がるエメラルド・シティの輝きと、魂を揺さぶる名曲の数々にうっとり。鑑賞後は、きっと親子でいろんなことを語り合いたくなる、心に深く刻まれる最高峰のエンターテインメント作品です。

Prime Videoで「ウィキッド ふたりの魔女 (字幕/吹替)」を観る

『ウィキッド ふたりの魔女』
4K Ultra HD+ブルーレイセット:7,590 円 (税込み)
ブルーレイ + DVD セット: 5,390 円 (税込み)
発売・販売元: 株式会社ハピネット・メディアマーケティング
© 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

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文/山崎伸子

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