中学受験するかも? しないかも? 迷っていても! 低学年のうちに身につけたい2つのこと【教育専門家 石田勝紀さんに訊く】

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中学受験シーズンも終盤、いま低学年のお子さんをお持ちの方で、「うちの子はどうしよう?」と悩んでいる方も多いかと思います。ムック第2章「低学年からできる家庭での勉強サポート」では、中受をするかしないか迷っていても身につけておきたい2つの力について、教育専門家の石田勝紀先生にお話を伺っています。本誌掲載の一部をお見せします。

※以下、HugKumムック「中学受験 親のフォローの正解ってなに?」第2章からの抜粋です。

身につけたいこと① 低学年からの働きかけがカギ! 「学習習慣」

毎日「短時間」を続けて習慣づけ

多くの家庭では、動画やゲームを“1日◯◯分まで”と決めて毎日少しずつやらせていますが、それは動画やゲームを習慣づけてしまう方法です。学習こそ“1日◯◯分まで”と決めて、少しずつでいいので毎日続けることを意識してください。

子どものタイプを見て学習に応用しよう

・目標達成が喜びになる「アチーバー型」
・“好き”を突き詰める「エクスプローラー型」
・競争歓迎! 1位を目指す「キラー型」
・友だちと一緒にがんばる「ソーシャライザー型」

4タイプ別の声かけについては、ムックおよびこちらの記事を参考にしてください。

※4タイプの用語出典:リチャード・バートル提唱「バートルテスト」より

身につけたいこと② 計算と活字に慣れておこう。「基礎学力」

単純な計算で“学習脳”を開く!

そろばんや百ます計算で、できるだけ速く解いてみよう。“できるだけ速く”とは、その子にとっての速さです。なるべく毎日記録をつけ、スピードを意識して問題を解いてください。

おすすめはそろばんや百ます計算。公文式の場合は、疲弊しないよう“やりすぎ”に注意です。算数脳が開くと飛躍的にテストの点が上がりますよ!

読み聞かせで活字ストレス軽減

子どもの好きな本を使って、指でなぞりつつ読み聞かせをし、活字に慣れていきましょう。たくさんの本を読まなくても、1冊の本を読み込むことで“国語脳”が開きます。

慣れてきたら簡単なドリルで、設問から解説まで読み聞かせながら解いていくと読解力が身につきます。

〝勉強嫌いにさせない〞が大前提。通塾前に楽しい体験を!

中学受験するにせよしないにせよ、大切なことは〝勉強を嫌いにさせない〞ことです。

低学年のうちは算数や国語のスキルをつけること以外にも、楽しい体験をたくさんさせてあげてください。例えば、子どもが興味を持ちそうな実験イベントに参加、家族旅行で教科書に出てくるところに行く、など。私は子どもたちと、東海道五十三次の道のりを歩いてみるというチャレンジをしました。レストランで出てきた食材の産地をお店の人に聞いてみる、などもいいですね。

ただし親が「覚えさせよう」「やらせよう」というマインドでいると、子どもは〝反作用の法則〞で勉強嫌いになる可能性が高くなります。とにかく子どもが楽しんでいるのかをいちばんに考えてください。楽しかったことは言われなくても記憶に残ります。そして、後に子ども自身が思い出しながら、記憶と知識をリンクさせていくのです。

石田勝紀先生

先取り不要! 得意を伸ばして〝自己効力感〞を

真面目な親ほど、算数も国語も体験も、すべてを完璧にやらせなければと思ってしまいがちですが、この中のひとつでもできていたら大丈夫。先取りの勉強もいりません。簡単な問題が確実に解けることの方が大事です。〝自分はできる!〞という自信が育まれていれば、子どもの方からもっと難しい問題にチャレンジしてみたいという気持ちが湧いてくるものです。

中学受験塾に通いだす前に身につけておきたいのは、この〝自己効力感〞なのです。そのためには子どもが得意としていることから伸ばすことが大切です。多くの親はつい苦手を克服させようとしてしまいがちですが、それでは長所も伸びず、苦手も大して改善されません。お子さんを伸ばすいちばんの近道は、得意なことを応援して伸ばしていくことに尽きるのです。

「好き」や「得意」を伸ばして勉強を楽しいものとして捉えられるといいですね。

ムック第2章では、ほかにも算数と国語の学習ポイントを詳しく紹介しています

RISU JAPANの今木智隆氏、ワンダーファイの川島慶氏、Yondemyの笹沼颯太氏ほか、名だたる識者の方々に聞いた「低学年の算数3大つまずきと攻略法」「日常生活に算数の言葉を」「算数のプロの推しゲーム」「多読より精読! 読解力UP術」「読書好きへの道Q&A」などを掲載しています。ぜひチェックしてみてください!

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文/鬼石有紀 構成/HugKum編集部

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