読書感想文をひとりで書ける子になる!親のサポートテクニック
夏休み後半にあわてないよう、宿題はなるべく早めに仕上げておきたいものですが、なかでも読書感想文は取りかかりにくい、大変というイメージがあるようです。
『小学一年生』2017年9月号の、保護者向け別冊ふろく『HugKum』(ハグクム)では、夏休みの読書感想文や自由研究について特集しています。
『「小1」読書感想文のすすめかた』では、1年生の読書感想文の、親子での取り組み方を、東京都北区立堀船小学校の主任教諭・大野久仁子先生にうかがいながら紹介しています。低学年のうちに親がサポートすることで、子どもが高学年になったとき、親に頼らずひとりで読書感想文を進められるようになるのです。
こちらの記事では、この特集から 「小1時代の親のサポート」の必要性について紹介します。親子で一緒に取り組んで、お子さんの “初めての読書感想文” を楽しい体験にしてみませんか?
■小1の読書感想文は “親子で” が大前提
1年生の読書感想文の宿題は、夏休みまでに習った文字の書き取りや使い方の定着をねらいにしています。また、思ったことや伝えたいことを文章で表現する練習機会でもあります。なので、「上手に書く」ことにはこだわらなくても大丈夫なのです。
しかも、この時期の子どもは作文の経験がほどんどありません。したがって、すべてを任せてしまうと子どもは迷ってしまいます。本選びから読み方、書き方まで、「親子で一緒に」を心がけて進めましょう。
■親子で一緒に本選び
本選びのポイントは、時間をたっぷりかけることです。子どもの好きな内容であるに越したことはありません。書店や図書館などに一緒に行って、子どもに自由に選ばせましょう。
ここでおうちの人が気をつけたいのは、「まだ?」「早くしなさい」などと、本選びを急かさないことです。「どんな本がいいかな」とワクワクした気持ちを壊してしまわないよう、ゆっくりと子どもの本選びを見守りましょう。
下記の記事では、読書感想文が書きやすくなる「小1の本選びポイント」を紹介しています。参考にしてみてください。
■子どもより先に読んでおく
まずはおうちの人が先に目を通しておくとよいでしょう。そうすると、本の読みどころやポイントなどをあらかじめ把握しておくことができます。その際、おもしろいと思ったことや気づいたことなどをメモしておくといいですね。あとで、子どもに感想を聞き出す手がかりになります。
その後、子どもに読ませるようにします。
■ひとりでスムーズに書けるように
高学年になるにつれて、本は厚く内容も難しくなり、親が目を通すのも大変になります。でも、1年生向けの本なら短時間で読めるので、おうちの人もかなりラクですね。
本選び、読み進め方、書き方と、ひと通りの手順を親子で一緒に進めておくと、子どもが高学年になったときも、ひとりでスムーズに書けるようになります。低学年のうちに、ぜひ親子で取り組んでみてください。
読書感想文への苦手意識がまだ強くない低学年のうちは、おうちの方のサポート次第で、子どもが楽しみながら書くことができます。
このほか、本の読み進め方、読書感想文の書き方の具体例については、『小学一年生』2017年9月号の特集『「小1」読書感想文のすすめかた』内で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
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監修/大野久仁子(東京都北区立堀船小学校主任教諭)イラスト/畠山きょう子