【医師監修】子供の鼻血の原因は?正しい止め方や対処法、子供の鼻血で注意すべき症状をチェック!

子供が鼻血を出すのは、案外よくあることです。しかし、場合によっては重大な病気の可能性もあります。そこで当記事では、子供の鼻血の原因や、鼻血の正しい止め方・対処法、子供の鼻血で注意すべき症状について、すぎたファミリークリニック院長の杉田亮先生に教えていただきました。

子供の鼻血の原因

子供の鼻血の原因
子供の鼻血の原因

子供の鼻血の原因はひとつだけではありません。いくつかあるので解説していきましょう。

鼻をこする、ほじる、ぶつける、頻繁に鼻をかむなどの刺激

子供が鼻血を出す原因のほとんどは、指や手などの刺激によるものです。たとえば、鼻をこする、ほじることで起こる場合もあります。また、鼻を物にぶつけたり、頻繁に鼻をかむことでも鼻血が出ます。これは、鼻の入り口付近にある粘膜の薄い部分「キーゼルバッハ部位」に血管が網目状に走っていることから、ちょっとした刺激によって出血しやすくなるためとされています。

体温が高い、興奮による一時的な血流の増加

発熱があったり、興奮して身体が温まると鼻血が出ることもあります。これは、血管が拡張していて出血しやすくなったり、鼻の周りの血液量が増えるためと考えられます。

鼻の粘膜の炎症

鼻の粘膜に炎症があるときにも鼻血が出やすくなります。炎症により、粘膜が腫れて充血してることが原因と考えられます。アレルギー性鼻炎や急性鼻炎、副鼻腔炎などの病気でも、頻繁に鼻血が出ることがあります。

刺激物を食べた

チョコレートやカフェインなどが含まれた刺激物には、血行をよくする物質が含まれています。そのため、たくさん刺激物を食べたあとに鼻をこすったり、いじったりすると、鼻血が出ることもあるかもしれません。

鼻血の正しい止め方・対処法

子供が鼻血を出したときの適切な対処法、止め方を説明します。

気持ちを落ち着ける

鼻血が出ると、本人も親もオロオロしてしまうことでしょう。しかし、まずはママパパが動揺せず、気持ちを落ち着けてください。オロオロしていると、子供が不安がってしまいます。やさしく声をかけて体に触れてあげるなどし、「大丈夫だよ」と安心させてあげてください。

鼻血を止めるにはうつむいてつまむ

子供を座らせ、うつむかせて鼻をしっかりとつまみます。このとき、鼻の上の方に骨があるので、その下の部分をつまむようにしてください。そうすることで出血している部分に血がたまり、血が止まります。もし、のどへ血が流れてきたら口から吐き出すようにするとよいでしょう。5分間ほどしっかりつまみ続けてください。

おでこから鼻を冷やす

鼻をつまんでいるときに、おでこから鼻の部分に冷たいタオルをあててみてください。この部分を冷やすと、止血作用が高まるとされています。

子供の鼻血で注意すべき症状

子供の鼻血で注意すべき症状
子供の鼻血で注意すべき症状

「鼻血を繰り返す」「止まらない」など、子供の鼻血で注意すべき症状があります。考えられる原因、対処法とともに解説していきましょう。

鼻血を頻繁に繰り返す

鼻血を頻繁に繰り返す場合、アレルギー性鼻炎の可能性があります。アレルギー性鼻炎になると、粘膜の血流が豊富になります。また、鼻水がたくさん出ますので、鼻をかむ回数が増えたり、かゆみで鼻の中をいじったりしてしまいます。そのことから、鼻の粘膜の血管が傷つき、鼻血が出やすくなってしまうのです。鼻をかむときはやさしく、できるだけ鼻の中をいじらないようにし、アレルギー性鼻炎の治療を考えましょう。

鼻血を頻繁に繰り返したり、出血したらなかなか止まらないといった場合には、「オスラー病(遺伝性出血性末梢血管拡張症)」という遺伝性の病気や「白血病」などが隠れていることも稀にあります。鼻血でお困りの際は、小児科や耳鼻科にご相談ください。

さらさらとした色の薄い鼻血が出る

頭や顔の外傷により、色の薄いさらさらとした鼻血が出たときは、頭蓋底骨折などの可能性があります。色が薄くさらさらとしている理由は、脳脊髄液が混じっているからです。急いで病院に行くか、救急車を呼んでください。

子供が鼻血を出したら、正しい止め方で対処を!

子供の鼻血は、鼻への刺激が主な原因でしょう。もし鼻血が出たら、ご紹介した鼻血の正しい止め方・対処を参考にしてみてください。それでも止まらない場合には、病院を受診するようにしましょう。

記事監修

すぎたファミリークリニック 院長
杉田 亮

兵庫県三田市「すぎたファミリークリニック」院長。小児科専門医。1979年生まれ、久留米大附設高出身。2006年、大阪大学医学部医学科卒。大学在学中に休学してニュージーランドへラグビー留学した異色の経歴を持つ。先天性心疾患や小児不整脈、小児心臓移植といった小児心臓血管外科医としてキャリアをスタート。周辺地域の小児夜間診療体制が十分とは言えず、クリニックとしては異例の夜間診療も行っている。
すぎたファミリークリニック

文・構成/HugKum編集部

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