メガヒットした『ボス・ベイビー』の続編がパワーアップして登場!
公開当時、ドリームワークス・アニメーション史上日本歴代No.1に輝いた『ボス・ベイビー』の続編がようやく12月17日(金)より公開となります。タイトルは『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』ということで、家族の絆を描く物語となっていて、前作よりストーリーもアクションもパワーアップした快作となりました。
ご存知、見た目は赤ちゃん、中身はおっさんというユニークなキャラクターが話題を呼んだボス・ベイビー。続編の時間軸は、ボス・ベイビー(声:ムロツヨシ)と兄ティム(声:宮野真守)がすっかり大人になった25年後です。
恰幅が良くなり、リーゼントでブラックスーツをまとうリアルなおっさんになったボス・ベイビー。彼は今をときめく実業家になっていますが、忙殺されすぎて、すっかり兄のティムとも疎遠になっていました。
ところがある時、久しぶりにティムたち一家のもとにやってきます。この2人を引き合わせたのは、どうやらティムの次女でボス・レディのティナ(声:多部未華子)だったようで、そこからボス・ベイビーとティムは、新たなミッションに挑むことになります!
ボス・ベイビーだけではなくボス・レディも大活躍!
タイトルは『ボス・レディ』ではなく、あくまでも『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』ということで、主人公はボス・ベイビーのままです。とはいえビジュアル的におっさんが主人公になるのって、本シリーズにおいてはあまりよろしくないですよね(笑)。
そこでボス・ベイビーとティムたち兄弟は、スーパーミルクを飲んで赤ちゃん返りをしてから、ベイビー社から課せられた潜入捜査に挑むことになったようです!これはナイスアイディアかと。
注目すべきはボス・レディの活躍です。現在大ヒット中の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でも女性スパイの台頭が話題となったのも記憶に新しいところです。ティナのまんまと家族全員を出し抜くクレバーさが実に頼もしくて痛快です。やはり女の子って精神年齢が男の子よりも断然上だなあと改めて実感。
ちなみに、本作のスピンオフにあたるNetflixのオリジナルシリーズ『ボス・ベイビー: ビジネスは赤ちゃんにおまかせ!』はキャストが一新されていて、日本でもNHK Eテレで「アニメ ボス・ベイビー」として放映されています。でも新作『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』では、ムロツヨシら日本語吹替版声優陣が続投し、本作でカギを握るボス・レディのティナ役に多部未華子を迎えています。これもまた、ナイス・キャスティングかと。
バリバリのビジネスマンと専業主夫という兄弟の対比もリアル
前作の見どころは、兄弟の凸凹コンビでしたが、今回はそこをさらに広げた家族の絆を描いていきます。兄弟関係としては、バリバリの実業家となったボス・ベイビーと、専業主夫となったティムという全く違う人生を歩んだ2人の対比がなんともリアルで、人間くさいです。
そしてなんといっても本作の見どころは、ティムと長女タビサとのぎこちない親子愛です。前作よりもかなりエモーショナルな展開となるので、絶賛子育て中のママやパパは前作よりも感情移入させられそうな予感。ファミリー映画において、家族の絆というのは鉄板コンテンツですが、本作は実にテンポの良い展開で、非常に心が揺さぶられるクライマックスに導かれます。
完成披露舞台挨拶で、ムロさんが「誰かを思ったり、家族を思ったり、誰かを助けたり、救いの手を差し伸べたり、そうやって『人って誰かがいないと』『誰かがいるからできることがあるんだ』と思わせてくれる映画です!みなさん、良き年内を! 楽しく、頑張り過ぎず、うまい具合にさぼって過ごしてください!」と笑顔で呼びかけいた姿が印象的でした。
まさに家族で観れば、思い切り笑って、少し涙腺が緩むという、心に温もりを与えてもらえそうな映画なっていると思います。そういう意味では、クリスマスシーズンにぜひ、家族で楽しんでいただきたいです。
監督:トム・マクグラス
日本語吹替版の声の出演:ムロツヨシ、多部未華子、芳根京子、宮野真守…ほか
公式HP:bossbaby.jp
文/山崎伸子
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