大量の教材とデジタル機器を運ぶ現代の小学生って過酷
小学校の授業でタブレットやパソコンを使用するようになり、ますます重くなった子ども達のランドセル。筆者の息子達も毎日ビックリするほど重いランドセルを背負って通学しており、ランドセル選びの際はデザインや価格だけでなく、軽さや機能性がより重視される時代だなぁと実感しています。
子どもの身体にやさしい「NuLAND」
そんな中、一見すると普通のランドセルなのに、超軽量のランドセル「NuLAND」を発見。気になって調べてみると、ただ軽いだけではなく知れば知るほど欲しい機能が詰まっていて感動もの! ポイントをご紹介したいと思います。
子どもの身体のため、重さは1kg以下
人工皮革や牛革、コードバンなどのランドセルは1kgを超えているのが一般的。しかし、NuLANDは1 kgを切る約930g。子どもの身体への負担を少しでも減らすため、2023年度モデルは昨年度よりもさらに軽くなっています。
フラップを外せば、リュックに早変わり!
NuLAND は洗練されたデザインも魅力。デザインを手がけたトップクリエイターのえぐちりか氏は「ランドセルらしさ」を大切にしたのだそう。ランドセルのアイコン的な可愛らしさはそのままに、使い勝手と今っぽさが共存していて絶妙です。
また、NuLAND は、表の面にあるフラップ部分を取り外すと、リュックに早変わり! 長期休み中の学童や遠足のために、大きめのリュックを購入する方は多いと思いますが、これなら1つでOKですよね。
ママ達の欲しいが詰まったこだわりの機能
NuLAND の開発時には、現役ママ達の声を集めて商品づくりに反映させたのだそう。確かに、小学生のママとしては「そうそうこんな機能欲しかった!」と言いたくなってしまう機能ばかりです。
筆者が特にいいなと思ったのは、大容量かつ荷物の定位置が決まっているところ。週初めの月曜日には、ランドセル+両手いっぱいの荷物+水筒を持って、荷物まみれで投稿していく息子達。NuLAND ならランドセルの中にたっぷり納まるうえ、水筒やタブレットの定位置もあって、スッキリ登校できそうです。
【NuLANDが採用した現役ママ達の願い】
1. とにかくランドセルを軽くしてあげたい!
2. 体操服も、上履きも、水筒も、リコーダーもすべて中にしまって両手があくようにしてあげたい。月曜と金曜の荷物の多さを解決してほしい。
3. なるべく重さを感じさせたくない。肩や腰が痛くないようにしてあげたい。
4. タブレット類は、衝撃を感じないところにしまいたい。
5. 大小さまざまなポケットでマスクや、家のカギ、定期などすぐ取り出したい。
6. お弁当は傾けずに入れたい。
7. 水筒は荷物の量や用途にあわせて、中にも外にもいれられるようにしたい。
8. ゲリラ豪雨でもあわてない素材だと嬉しい。
9. 好みの色を見つけたい。
10. 身長がすごく伸びる。身体にあったサイズ展開がほしい。
11. でも、やっぱり形はランドセルのオシャレなデザインもあきらめたくない!
子どもの未来を想い、地球にやさしい素材
NuLAND の素材には、使い終わった古着や工場での生産時に出た残反(生地)が原料の、循環型リサイクルポリエステル「RENU® 」※を採用しています。子どもの未来を想う親にとって、地球環境を考えたモノづくりには共感しますし、子どもが社会課題を知るきっかけになってくれたら嬉しいですよね。
※RENU®独自の回収システムは、現在、近未来にむけ伊藤忠商事株式会社が取組みをおこなっている事業です
生みの親、岡本直子さんにインタビュー!
子どもの学校生活がより良くなりそうなNuLAND 。開発した岡本直子さんにお話しをお聞きしました。
荷物が多く、気候条件も厳しい現代の小学生にピッタリのランドセルを
―ランドセルの開発を始めたきっかけは何でしょうか。
岡本さん:息子の小学校入学がきっかけです。
小学校の持ち物は想像以上に多く、1年生の息子はランドセルに入りきらない荷物を両手に抱えて通学していました。
猛暑の時期は背中に汗をびっしょりかき、ゲリラ豪雨に遭ってずぶ濡れになって帰ってきたことも。そこで通学用リュックを探し始めたのですが、いくら探してもサイズやデザイン、防水・撥水性、価格の全てにしっくりくるものが見つかりませんでした。
ないなら作ってしまう……!? ということで行動を開始。私自身がママ向けSNSメディアに携わっていたこともあり「ラン軽プロジェクト」を立ち上げ、のべ8,000人以上の保護者や小学生にヒアリングをしました。
ユーザーさんからの声
―NuLAND を使っている方からはどんな声がありますか?
岡本さん;2023年2月に行ったユーザーアンケートで「NuLAND の気に入っているところは?」という質問をしたところ、98%の子ども達が「軽さ」と答えてくれました。「道具箱や防災頭巾、図書の本などを手提げで運んでいたけれど、両手があいて嬉しい」、「荷物を固定できるから走ってもガタガタいわないところがいい」という声もありました。
親御さんからは「硬くて締め付けがあるものが苦手な子どもですが、これだと背負ってくれた」という声や、2つ目のランドセルとして利用していただいている方からは「これまで荷物が重く肩を痛がっていましたが、そういう悩みを聞かなくなった」という声もありました。
ユーザー様からはSNSやカスタマーサポートを通じて、毎日たくさんの喜びの声を頂戴します。そのたびにNuLANDが誰かの笑顔に貢献できていると感じ、本当に開発してよかったと思います。子どもを想う気持ちから誕生したNuLANDが、同様にお子様を想う保護者様の気持ちに寄り添えたことは嬉しいですね。
自分にあったものを自信を持って選んでほしい
―NuLAND を通して、子ども達に伝えたいことはありますか?
岡本さん:今は多様性を認め、個の価値観や個性を大事にする時代となってきました。身体の大きさや体力、好み、通学の距離は人それぞれ違うから、ランドセルだって自分に合ったものを選ぶのは自然なこと。
未来の社会をつくっていく子ども達には、決められた枠にとらわれず、選択肢はひとつじゃないということを伝えていけたらと思っています。
4月8日(土)昼12時~ 全ラインナップ販売開始!
今年は新色の「グレープ(パープル)」と「オリーブ(モスグリーン)」の2色を加えた全7色、12ラインナップ。既にブラックのみ先行予約販売が開始されていますが、全カラー全ラインナップの予約販売は4月8日(土)昼12時だそうです。
ランドセルの購入は親にとっても嬉しいイベント。その子の個性や特性に合う、お気に入りのランドセルに出会えるといいですね!
NuLAND のサイトはこちら≫
*NuLANDⓇは登録商標です。
取材・文/寒河江尚子 構成/HugKum編集部