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眉毛メイクを通して多様性という価値観を!
「眉毛ホームルーム」は、中高生に“初めて眉毛を整えたときの成功体験”を通して自信を持つことで、自己表現を楽しんでほしいという、という思いで開催された眉毛の授業。
青田泰明校長は、校内でのメークは禁止と校則に触れながらも、「男の子も女の子も関係なくメイクをする時代、ジェンダーフリーや多様性という価値観をこういうイベントを通じて子どもたちに伝えたい」と。
眉毛に自信がある高校生は4人に1人!
眉に関するアンケート調査によると、「あなたは、自分の眉毛に自信がありますか?」という質問に対して、 「とても自信がある」「自信がある」と答えた高校生は26%。
「眉毛に自信がない」と答えた方に自信がない理由を聞くと、「眉毛が濃いか ら」「眉毛の整え方が分からない」が主な理由となりました。
眉メイクを行っている高校生は2人に1人
現在、眉メイク(眉カットなど眉毛を整える行為全般を含む)を行っている高校生は44.4%でした。特に男性の71.4%が「行っていない」、女性の51.4%が「行っている」と男女で大きな違いが見えました。このほか、眉メイクを行っていない人は「やり方がわからない」と 52.5%が答え、なかなか眉メイクをやってみたくてもスタートしづらい状況が垣間見えまし た。
さらに、「あなたは学校で眉メイクを教えてもらいたいと思いますか?」という質問に対して、43%もの生徒が「教えてもらいたい」と答えました。
学校や部活で眉メイクは禁止またはしづらい状況。「見直されるべき」という声は7割
「眉メイクをしたいと思ったときに、学校や部活で禁止されたことはありますか?」という質問に、「すでに禁止されている」が 24.8%、「過去に禁止されたことがある」が 9.2%、「禁止されていないが、眉毛を整えてはいけない慣習がある」が 10%と約4割が眉メイクをしづらい状況であることが分かりました。
眉メイクが校則や部活で 禁止されていることに対して71.6%が「見直されるべき」と回答し、現在禁止されている状況に対して改善して欲しいという意見が多くありました。
カットしたり剃ったりしない!自分の眉を生かすことがポイント
「眉毛ホームルーム」の授業に登壇したのは、ヘアメークアップアーティストの石川ユウキさんと、2020年末に太眉をカットして話題にもなった井上咲楽さん。
まずは、石川さんが高校生の眉メイクのあり方を解説。
眉メイクは、形を整えるために眉をカットしたり剃ったりするのではなく、まずは今の自分の眉を生かすこと。いつもの眉を“眉マスカラ”を使って、ほんの少し色を変えるだけで印象が変わることを教えてくれました。
また、3年前まで眉毛の印象がとっても強かった井上咲楽さんは、“眉毛の先輩”として登壇。
学生時代には眉毛のおかげで友達がたくさんできたので、剃ろうという気持ちはそんなになかったといいます。しかし、自分の仕事が「眉毛」でしかもらえていないのではないか、とコンプレックスに変わり始めた頃に、テレビ番組での企画をもらい、思い切って眉を剃ることに挑戦したそう。結果、「眉毛」へのモヤモヤもなくなり、気持ちが落ち着き、眉を整えることで、人生が変わったと話してくれました。
難しいテクニックはいらず、今の眉の色を変えるだけでも完成する“眉メイク“。青田校長のいう多様性の理解や、さらには自己肯定感を高めるきっかけになりそうですね。
【調査名】ヘビーローテーション 眉メイクに関する実態調査
【調査対象者】15 歳~18 歳 全国の高校生 200 人
【調査期間】2023 年 3 月 28 日~3 月 31 日
【調査方法】インターネット調査
【調査主体】株式会社伊勢半
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文・構成/鬼石有紀