おりものニオイ体験、男性向け妊活プロテイン、オンラインピル… フェムテックイベント「WEHealth」での最新情報がすごかった

3月8日から開催されたフェムテックイベント「WEHealth」。「おりものブース」や月経に関する初の機能性表示食品のサプリなど、女性特有の揺らぎに悩むHugKum世代に必要な情報がぎゅっと凝縮されたイベントでした。さらに、注目の男性の妊活サポートやパパ向けサプリなども登場。最新情報をレポートします!

体験型フェムテックイベント

今年の「WEHealth 2024 sponsored by サラサーティー」は3月8日の国際女性デーからの3日間の開催されました。テーマは「RE : DISCOVERY ・再発見」。これまで以上に「体験」を重視した内容で、驚きの新商品が続々登場していました。

「WEHealth 2024 sponsored by サラサーティー」のイベントのパンフレットを兼ねた「再発見ノート」。

まず、会場ではイベントパンフレットを兼ねた「再発見ノート」を受け取ります。各ブースを体験しながらノートに書き込んだり、シールを貼ったりしていくと、自分だけの「再発見ノート」が出来上がるという、ワクワクに溢れたコンテンツです。

大反響のおりものコーナーも出展

「おりもの」のサンプルが展示されている「おりものと観察」のブース。サラサーティーの研究員が直接「おりもの」についての相談にものってくれます。

去年の夏、大反響だったサラサーティ研究チームによる「おりものブース」が再登場!

デリケートゾーンの悩みで最も多いのが「おりもの」のニオイや形状。人に相談することもなかなかできず、ネットでも検索しても文字情報だけでは分かりにくく、自分の「おりもの」が正常なのか判断するのは難しいですよね。そんな悩みを解決すべく、サラサーティ研究チームが「おりもの」のサンプルを制作。さまざまなおりものの色や形状が再現されています。

おりもののニオイ体験

「おりもの」のニオイを体験できるコーナー。気をつけたほうがいいニオイでは、魚が腐ったような強烈なニオイのものもありました。

「おりもの」のニオイも体験するブースもあります。衝撃的なブースですが、正常なニオイ、気をつけたほうがいいニオイなどが分かり、とても参考になります。

正常なニオイは思ったよりも酸味が強く、気にしている方も多いと思いますが、「ふつうのニオイ」を知ることが安心感につながると感じました。

親子で参加「一緒に体験して娘に知ってもらいたい」

高校生の娘さん(左)と親子で来場したゲスト。興味深そうに展示を見ていました。

親子で来場していたゲストもいました。

来場した目的を尋ねると「娘が年頃になって、女性の体の変化について、きちんと知っておいたほうが良いと思いました。ただ、自分で説明するよりも、こういうイベントで一緒に体験したほうが分かりやすいと思って連れてきました」と話してくれました。

男性の妊活をサポート

株式会社アンファーによる男性の妊活をサポートする「オムテック」シリーズのブース。妊活お出汁の「はぐくむお出汁」の試飲もできました。

会場で特に画期的な商品だと感じたのは、株式会社アンファーによる男性の妊活をサポートする「オムテック」シリーズ

「妊活を女性だけのものにしない」のモットーに、男性特有の健康課題に対し向き合う製品を提供しています。妊活は女性が主体というイメージがまだまだ強い中、ありそうでなかった商品です。パッケージのデザインもニュートラルで男女問わず手に取りやすいというのも嬉しいですね。

また、アンファーの男性妊活の商品はまだあまり知られていませんが、「スカルプD」などの育毛シャンプーなどはご存じの方も多いと思います。「予防医学」を軸とした会社で、都内にもグループクリニックがあります。医師監修というのも安心感がありますね。

男性向けの妊活プロテイン&サプリ

オムテックシリーズ」の「メンズウェルネスプロテイン」と「メンズシードサプリメント(左)。

男性から妊活に挑むのはなかなかハードルが高いと思いますが、サプリメントやプロテインドリンクのようなさりげない商品であれば、妊活もはじめやすいですし、本格的な妊活のきっかけ作りにも役立つと思います。

メンズシードサプリメント」コエンザイムQ10、アスタキサンチンや亜鉛など妊活中の男性に必要とされている成分が7種入っています。メンズウェルネスプロテイン」はえんどう豆由来の「ピープロテイン」を使用。今話題の注目成分「NMN」配合です妊活中でなくても摂取できるので、パートナーへのギフトにもオススメです。

妊活お出汁

「オムテックシリーズ」の「はぐくむお出汁」。銀座の和食の名店の料理長監修の旨味感じる「にごり黄金だし」で和食や洋食、料理のジャンル問わず使えます。

また、「オムテックシリーズ」の「はぐくむお出汁」は家族みんなで使えるのでとても便利です。混ぜるだけで、栄養満点のお味噌汁やスープ、そして調味料としても使用できるので重宝していますもうひと味、という時に味がまとまるので塩分が控えめになりました。

男性と女性2人の体づくりに注目している商品なので、妊活中ではなくても、パパやママ、そして子どもの健康維持のために常備しておくのも良いと思います。料理を通じて、お互いの健康を思いやることができるので、夫婦での会話も増えそうだと感じました。

膣内環境を整える画期的サプリ

フェムチャー フローラプロテクトサプリ」はパッケージもお洒落「膣内の調子を整える」という部分は開封後、切り取れる工夫がされています。機能性表示食品として効果も期待できます。

今期、たくさんのフェムテックケア商品の中でも、筆者が最も注目しているのが新発売されたフェムチャー」シリーズの膣内環境を整える「フローラプロテクトサプリ」です膣内環境を良好にする乳酸菌GR-1と乳酸菌RC-14が含まれ、膣内の調子を整える機能が報告されています。

疲れた時や体調が悪くなるとおりものに変化があったり、痒みなどに悩んでいる方も多いのではないかと思います。普段から予防ができれば、多くの女性にとっても心強いですよね。

デリケートゾーンの洗浄はどうしてる?

アンファーが展開するデリケートゾーン用ブランド「フェムチャー」の「マイルドフォームウォッシュ」(右)、「バランシングオイル」「ミルクミスト」。

髪を洗うのにはシャンプー、顔を洗うのに洗顔フォームは使いますが、デリケートゾーンは皆さんどうしていますか?  筆者も最近まではボディーソープを兼用していましたが、フェムテックケアの商品を知ることで、体の中でも最も繊細な部分こそ、専用のケアが必要だと感じています。

フェムチャーシリーズは、洗浄からミストやオイルなど保湿まで同じシリーズで揃っているのも便利です。専用ケア商品を使うことで、デリケートゾーンのケアの意識が高まることにも繋がると思います。「マイルドフォームウォッシュ」は優しい香りで、娘と一緒に親子で使っています。

日本製の月経カップ

月経カップの「murmo(マーモ)」。会場では着脱方法を体験することができました。溝があり折り畳みも簡単です。

月経カップに興味はあってもハードルが高いと思って使っていない人や、挑戦してみたもののうまく使えず断念してしまった人が多いと思います。その最初のハードルが乗り越えられるかもしれないのが、こちら月経カップの「murmo(マーモ)」

月経カップは、洗浄して繰り返し使えるため、使い捨て生理用品のようにゴミが出ず、取り替え分を持ち歩く必要もありません。連続使用12時間で取り替える回数も少なくて済みます。また、月経量がわかるという利点もあります。

日本製の月経カップの「murmo」。手に取りやすいニュートラルなカラーです。

「murmo」を利用している広報の方いわく、ナプキンように蒸れることがなく、慣れればとても快適とのこと。お客様の中でもナプキンには戻れないという声もあるということです。

また、月経カップは外国製のものが多いですが、「murmo」は日本製で使い方に困ったら日本語でのラインでのサポートがあるというのも安心です。月経カップを使ってみて合わなかった方や初心者の方にぜひ、オススメしたい製品です。

オンライン・ピル処方サービスを体験してみた!

オンライン・ピル処方サービスの「スマルナ」のブース。オンライン診療が体験できます。

スマホでピルの相談・診察・処方まで行えるオンライン・ピル処方サービスの「スマルナ」でのオンライン診察の流れを会場で体験することができました。

筆者は、20代の頃からピルを飲んでいます。これまで病院で処方してもらっていたので、対面での医師の問診なしでピルを処方してもらうのは少し抵抗があったのですが、実際、数ヶ月おきにクリニックに行くのは大変な手間。健診の必要がない月はピルの受け取りだけという時もあるので、オンラインで済むのであれば、たいへん便利だとは思いました。

オンライン・ピル処方サービスの「スマルナ」のサンプル画面。医師とはチャットとビデオ通話でのやりとりが選ぶことができます。

実際、10代、20代で初めて産婦人科に行くのはかなりハードルが高いと思います。また、地方などで産婦人科が少ない地域では、女性の医師がいないなどクリニックの選択肢が少なかったり、近所の人の目が気になるという声も聞きます。

「スマルナ」では、気軽にオンラインで相談できるので、かかりつけの産婦人科を探す入り口として、上手に活用できれば良いと思えるシステムでした。

女性の悩みを解決する乳酸菌サプリ

飲料会社のアサヒの月経に関する日本で初の機能性表示食品「わたしプロローグ」。

最後に、もう一つ気になったサプリをご紹介したいと思います。飲料会社アサヒによる月経に関する日本初の機能性表示食品「わたしプロローグ」です。

正常な月経周期を有する健康な女性の、月経前の一時的な憂うつ気分、精神的疲労感、眠気などを緩和する機能がある乳酸菌配合サプリメントです。パッケージデザインもお洒落で、手に取りやすく、ポーチなど入れて外出先でも取り出しやすいのも嬉しいですね。

「わたしプロローグ」は小粒で飲みやすく、水なしでも噛んで飲むことが出るのも外出先で便利です。

筆者も子育てと仕事の両立で、日中の眠気や疲労感に悩まされています。会場でサンプルを頂いて、1週間試してみたのですが、日中の眠気でウトウトすることが少なくなったので、飲み続けたいなと思っています。お馴染みのカルピス由来の乳酸菌というのも安心感があります。

体験してみて

今回の「WEHealth」は、大きな展示会ではなかったのですが、一つ一つの商品についてじっくり話を聞けるアットホームな雰囲気でした。また、これまでフェムテックケア商品は、生理や更年期など女性向けのものが中心でしたが、男性の妊活など男性の健康を応援する商品が出てくるなど、フェムテックの概念がより広がってきたと感じました。

また、これまで、いろんなフェムテック商品を取材してきた筆者も、実際に使い続けてみたいなと思う商品に出会うことができて、たいへん充実したイベントでした。読者の皆さんも何か素敵な「発見」があると嬉しいです。

WEHealth 2024 sponsored by サラサーティー

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取材・文/Rina Ota

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