子ども用と侮れない! コンパクトな顕微鏡×スマホでミクロの世界が身近に! 自由研究にもレジャーにもおすすめ

上の写真は2種類の顕微鏡でそれぞれ左から20倍、100倍、250倍に拡大した、万年筆の筆記跡です。このように見ると普通の目では見られない「紙はインクで均等に染まっているわけではない」や「紙は細かな繊維が絡み合ってできていること」などがわかります。ミクロの世界を見られる顕微鏡。今回はレイメイ藤井から発売されているハンディ顕微鏡シリーズをご紹介します。

どんな顕微鏡があるのかな?

レイメイ藤井では3種類のハンディ顕微鏡を出しています。

左から ハンディ顕微鏡petit・ハンディ顕微鏡ZOOM・ハンディ顕微鏡DX
ハンディ顕微鏡petitハンディ顕微鏡ZOOMハンディ顕微鏡DX
倍率20倍60〜120倍100〜250倍
スマートフォン撮影スマホのレンズを顕微鏡の接眼レンズにくっつけるスマホのレンズを顕微鏡の接眼レンズにくっつけるアダプターで取り付け
観察の用途による方式実体顕微鏡実体顕微鏡実体顕微鏡
照明装置位置による違い落射型顕微鏡落射型顕微鏡落射型顕微鏡
透過型顕微鏡
定価(税込)1,980円2,750円4,290円
 

スマートフォン撮影

自由研究にも便利! スマートフォンやタブレットのカメラでお手軽に観察物を撮影することができます。

アダプターのないもの

petitとZOOMはスマートフォン取り付け用のアダプターがありません。そのため、スマホのレンズを顕微鏡の接眼レンズにくっつけることで撮影をするように薦めています。

なお、筆者が実際に試してみたところ、petitは接眼レンズに通じる穴が小さめなので、筆者のiPhone SE3のカメラレンズが接眼レンズにぴったりとかぶせられました。一方、ZOOMは接眼レンズに通じる穴が大きめなので筆者のiPhone 16eのカメラレンズが接眼レンズにぴったりとかぶせられました。

アダプターのあるもの

DXは接眼レンズの部分にはめ込んで固定ができるアダプター(スマートフォンを挟むクリップのような形状のもの)がついています。アダプターの径はpetitと同様にiPhone SE3のカメラレンズとほぼ同じです。そのため、スマートフォンのカメラレンズが大きい場合は、アダプターの一部が映り込む場合があります。

いずれの場合もスマートフォンのカメラレンズ、ハンディ顕微鏡の接眼レンズそれぞれを傷つけることのないようお気をつけください。また、どうしても観察対象以外の部分(大きいレンズだとアダプターの一部など)がカメラに写り込む場合があります。その際、メーカーではズームしていただくか、撮影後にトリミングしていただくことをお勧めしています。

実体顕微鏡とは?

理科の時間に顕微鏡を使ったことがあるお子さんもいらっしゃるかもしれません。その際にはプレパラートと呼ばれるガラスの板に観察をしたいもの(観察物)をおき、カバーガラスを上からかぶせて下から光を当てて観察をしていきます。そのように使う顕微鏡のことを「一般顕微鏡」と呼びます。

それに対して、レイメイ藤井から発売されているハンディ顕微鏡シリーズは「実体顕微鏡」と呼ばれていて、対象物を薄切りにしてプレパラートに置くということはせず、物の表面を拡大して観察していきます。

イメージをするならばとても倍率の高い虫眼鏡に近いかもしれませんね。

照明装置の位置による違い

「落射型顕微鏡」と「透過型顕微鏡」があります。「落射型顕微鏡」は観察物に上から光を当てて、表面を観察する顕微鏡のことをいいます。観察物を拡大するとどのようになっているかを見ることができます。一方「透過型顕微鏡」はプレパラートを使い、観察物の下から光を当てて観察する顕微鏡です。光を通す物の観察をするときに使う顕微鏡です。

レイメイ藤井のハンディ顕微鏡はすべてが「落射型顕微鏡」と同様の「落射モード」で観察ができ、DXのみが「透過型顕微鏡」と同じ「透過モード」でも観察することもできます。

これはなんでしょう?

今回記事にするため、ハンディ顕微鏡2種類(petit、DX)を使って、20倍・100倍・250倍に拡大して、さまざまなものを見てみました。

第1問

250倍です
100倍です
20倍です

正解は?

キャベツでした。250倍でみるとキャベツの表面に緑色の粒々がたくさんあることがわかりますね。

第2問

250倍です
100倍です
20倍です

正解は?

ハサミでした。

表面がツルツルしているように見えますが、拡大すると細かなゴツゴツがたくさんあることがわかりますね。

最終問題

250倍です
20倍です

どちらもキラキラしていますね。

250倍では小さな数字とアルファベットが見えます。また20倍では桜でしょうか? お花のような形が見えます。これはなんでしょうか? 答えを予想して、実際に顕微鏡で見つけてみてくださいね!

商品別おすすめの観察対象

発売元であるレイメイ藤井の担当の方に、倍率別に観察すると発見があるものを教えていただきました。

ハンディ顕微鏡petit(倍率20倍)

・身近な印刷物(カラー印刷はどうなっているのかな?)
・小銭入れ(革製のものだと凹凸が良く見えます。)
・皮膚(自分の手や腕、爪など)
・石、化石など

ハンディ顕微鏡ZOOM(倍率60〜120倍)

・液体調味料(醤油など)を乾燥させたもの
・研磨剤付きソフトスポンジ
・鉱物
・食パン

ハンディ顕微鏡DX(倍率100〜250倍)

・微生物(透過モード)
・スパイス類(落射モード)
・花や葉っぱ(落射モード)
・野菜(落射モード)

全顕微鏡共通

食塩、砂糖や、布、木片などは顕微鏡を選ばず観察しやすいそうです。

布を倍率別に比較してみました。どんな違いが見えますか?

他にも観察に使える機能があります!

どの機種にもUVライトが光るボタンがあります。普段見えないものがUVライトを当てると光ることがあります。

例えば、郵便物にはUVライトを当てるとオレンジ色に光るバーが住所の面に印刷されています。これは郵便の仕分けをスムーズに行うために普通の状態では見えない、UVライトを当てたときに光るインクで印刷されていて、機械がそれを読み取るようになっています。

UVライトは目を痛めることがありますので、直視しないように気をつけましょう。

まとめ

ミクロの世界、どのように見えるかワクワクしませんか? 保護者世代では手書きで観察していたものを今は写真として簡単に撮影ができます。とてもコンパクトでボールチェーンやストラップがついているので、夏休みのレジャー先にも気軽に持っていくこともできます。ミクロの世界は、どんどん身近なものになっていますよ。

ハンディ顕微鏡で見たものを観察するためのシートが用意されています

レイメイ藤井の顕微鏡のページでは「ハンディ顕微鏡 観察シート」を印刷することができます。これを参考に自由研究をまとめることもできますね。

ハンディ顕微鏡シリーズの詳細はこちらをご覧ください。

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文・構成:ふじいなおみ

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