趣味のお菓子作りの中から湧いた疑問をもとに作った自学ノートが【自由研究コンクール小学8年生賞】を受賞した工藤桜子さん。砂糖の種類を変えることで、クッキーの出来上がりにどんな変化が起こるのかを徹底検証!

「小学館の図鑑NEO」と「HugKum」が2025年に募集した「小学生の図鑑・自由研究コンクール」。小学8年生賞を受賞したのは、小学6年生(当時)・工藤桜子さんです。普段からお菓子作りや料理に加え、アイロンビーズや刺繍、ネイルチップなど手先から何かを生み出す作業が好きだという桜子さん。今回小学8年生賞を受賞したのは、初めて授業で取り組んだという自学ノートに綴った「砂糖を変えるとクッキーはどうなる?」です。

ノートの白いところがないように隙間なく埋める作業に苦労したという桜子さん。

実際に砂糖を変えて作ってみることで、違いがはっきり感じられた

ーークッキーの材料の中でも、砂糖に注目したきっかけはなんでしょうか。

桜子さん:もともとお菓子作りが好きだったのですが、いろんな作り方を見ているとレシピによって砂糖だったりグラニュー糖を使ったりしていて、そこに何か違いがあるのかなと思って調べてみようと思いました。私は普段、主にグラニュー糖を使っていました。

ーー実際にやってみて、特に大変だった作業はどんなところでしょうか。

桜子さん:検証した3種類とも全部、砂糖だけを替えて同じ工程で作らないといけなかったので、混ざらないようにするなどの注意をしなくてはいけないのが大変でした。

ーー作る前は、砂糖を変えるだけでそこまで違いが出ると思いましたか?

桜子さん:あんまり出ないかも、とは思いました(笑)

ーーでも実際はかなり変化があったんですよね。この実験で楽しかったことと、大変だったと思うところはどこですか?

桜子さん:お菓子作りを普段からする上で、新しい発見ができたことです。どの砂糖を使ったら硬さがどう変わるか、おいしくできるのかっていうのがわかって楽しかったです。自分としてはやっぱりグラニュー糖がいちばんおいしかったと思います。クッキーは1日で3種類全部作れましたが、それよりもノートを書く方に時間がかかりました。書くのは構成や配置を考えるのが難しかったです。

ーーこれは「自学(自主学習)ノート」なんですよね。今までもいろいろな調べ学習をしてきたのですか?

桜子さん:普段の宿題が「自学」が多かったのですが、見開きページを使ってここまで全部埋めてみたのは初めてです。白いところは字でも絵でもいいからとにかく埋めるようにと言われました。難しかったし時間もかかりましたけど、下書きはせずに、書きたいことをとにかく書いていきました。

砂糖を変えることで、特に色と硬さに変化があり、それが味にも影響するとわかったそう。

桜子さん手作りのお菓子や料理で、家族みんなが笑顔に

ーーお菓子作りを始めたきっかけはなんでしょうか?

桜子さん:もともと母の料理を手伝うのが好きだったんです。あとは、いとこのお姉さんがよくお菓子作りをしていて、私も作ってみたいなと思って小学校低学年くらいから始めました。

ーー自分で初めて作ったお菓子は覚えていますか?

桜子さん:クッキーだったかな…。今はマカロンやフロランタン、チョコタルトとかも作ります。

ーー失敗することもありますか?

桜子さん:はい(笑)。最初の頃はクッキーが硬くなりすぎちゃったりとか多かったです。まだコツみたいなものがわかってなかったんですね。

ーー出来上がったお菓子はいつもどうしてますか?

桜子さん:家族に食べてもらうことが多いです。特におじいちゃんは甘いものが大好きで、よく「ちょうだい」って。あげるといつもおいしいって言ってくれます。

しっかりしていて、サポート面で苦労することはほとんどなかったという桜子さんのお母さん。

しっかりした性格で、親が手伝うのは材料をそろえるくらい(笑)

ーーお母さんから見て、普段はどのような性格で、どんなことに興味のあるお子さんですか?

お母さん:しっかりしていて、自分が興味のあることにはとことん追究して集中するタイプです。お菓子作りも、これとこれやりたいから材料買ってくれる? って、よく言われます。

ーー普段から昼食や夕飯を作ったりもするんですか?

お母さん:チャーハンとかを結構作ってくれて、私よりも上手です。うどんを作るのも、何の具材を入れたらおいしくなるかとか結構考えてますね。

ーーそのときはお母さんから何かアドバイスをするんですか?

お母さん:いえ、自分のスマホで「うどん」を検索して、何を入れるとおいしいかいろいろ調べているようです。

ーーこれまででお母さんがおいしいと思った桜子さんの料理はなんですか?

お母さん:出汁巻卵ですかね。もともと桜子の父親が卵料理が得意で、一緒にやるようになったんです。最近は「もう俺を超えたな」って言ってます(笑)。

ーー好きでやってくれてしかもおいしいなんて、親はだいぶ助かりますね(笑)

お母さん:他にも家族思いなところがあって、特に弟(小学3年生)思いで面倒見が良く、弟もよくなついてます。弟が小学1年生のときに毎日泣いて学校に行きたくないという時期があったのですが、桜子が手をつないで毎日一緒に行ってあげて、行けるようになったんです。

弟以外の年下の子の面倒もよく見ているようで、小学6年生のときに1年生の面倒をよく見ていたっていうのを先生から聞きました。視野が広くて、いつも周りをよく見ているなと思います。

ーー自由研究の過程をそばで見ていて、どのようなことを感じましたか?

お母さん:私が手伝うようなことが何もなくて(笑)。手伝ってほしいとも言われないですし、材料をそろえる手伝いくらいです。私はクッキー作りが苦手なので、桜子を見ていてすごいなと思っています。

ーーお子さんの「好き」を伸ばすために、日々心がけていることを教えてください。

お母さん:やりたいことに必要なものを用意してあげることですかね。アイロンビーズも小さいときに1度ハマってやっていましたが、コロナ禍で家にいる時間が長かったときにまたやりたいと言われました。細かい作業が好きなんですよね。

ーーお母さんが子育てで大切にしていることやルールなどあれば教えてください。

お母さん:自分がやりたいと言い出したことはやらせてあげますが、やるんだったら最後までやろうね、途中で投げ出したりしないようにねっていうルールはありますかね。こっちが言って始めたものをやめたいと言うのはいいけれど、例えば自分がダンスをやりたいって言い出したなら、それは最後までちゃんとやろうねって言います。でも負けず嫌いなので、始めたものはやらなきゃいけない、最後までやってやるという気持ちが元々あるようです。

レシピはTikTokやInstagramから探して、見た目がかわいいと思ったものを作ることが多いそう。

将来の夢「小学校の先生」は自学ノートがきっかけに

ーー他にやってみたい自由研究はありますか?

桜子さん:砂糖以外の材料、例えば粉やバターなどを、今回と同じように変えて作ってみるのもいいかなと思いました。

ーー好きな科目と苦手な科目を教えてください。

桜子さん:体育と、料理をするので家庭科も好きです。苦手なのは数学。でもお父さんが数学が得意なので、わからないときはいろいろ聞いてみて、解けるまで何回もやります。

ーー普段はどんなことをするのが好きですか?

桜子さん:今はソフトボール部ですが、小学校まで習っていたのでダンスが好きです。あとはお菓子作り以外にも細かい作業をすることが好きで、最近はTikTokとかSNSで流行っているのを見て、アイロンビーズをしています。通常のアイロンビーズは5ミリなのですが、今やってるミニアイロンビーズは2.6ミリですごく小さくて、出来上がりがかわいいんです。それでやってみたいと思って。商品が届いて初めて見たときは「え、これちっちゃ!」って思いましたけど(笑)。難しいです。

ーーかなり集中力が養われそうですね(笑)

桜子さん:刺繍や編み物もやるし、なんでも挑戦したくなります。友達に作ってあげるのも好きなので、ネイルやアイロンビーズは一緒に作ったりもします。

ーー将来やってみたいことや、なりたい職業はありますか?

桜子さん:小学校の先生になりたいです。自学ノートを作ったときの先生が本当にいい先生で、その先生がいたから多分こういった自学ができたと思います。そんな先生になりたいなって思います。

やりたいことを常にブラッシュアップ!

流行りものにも敏感でいくら時間があっても足りないのでは? と心配になるほどやってみたいことがたくさんある桜子さん。しかもやってみたいと思ったことを1回で終わらせるのではなく、どうやったらもっとよくなるか常にブラッシュアップしていく様子を聞いていると、本当に向上心の塊のようなお子さんだなという印象でした。

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取材・文/苗代みほ 撮影/五十嵐美弥

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