最近よく耳にする“プログラミング教育の必修化”。小学1年生の息子を持つ身としては、俄然気になるパワーワードですが、実は筆者、昔から、かな〜り数学が苦手なため、プログラミングという言葉を聞くだけで、「難しそう」「数字出てきそう」「私には無理」などネガティブ思考に陥るのです。そんな筆者のようなプログラミングアレルギー(笑)の文系ママでも簡単に!楽しく!子供と一緒に!学んであそべる本が『アベベのぼうけん おどろきの上巻』です。『小学一年生』の大人気連載が待望の本になりました。
『アベベのぼうけん』ここがすごい!
①作っている人がすごい!
この絵本、NHK Eテレ『ピタゴラスイッチ』の佐藤雅彦さん、同じくEテレの理科教育番組『考えるカラス』やプログラミング教育番組『Why!?プログラミング』の石澤太祥さん、絵本『コんガらガっち』シリーズの貝塚智子さんが企画制作。絵を描くのは、国内外のミュージシャンのアートワークを手がけ、小沢健二と日米恐怖学会の絵本『アイスクリームが溶けてしまう前に(家族のハロウィーンのための連作)』が話題のダイスケ・ホンゴリアンさん。
どうですか?皆さんのお名前を聞くだけで「おもしろそう!」って思いませんか!?
②道具はなんにもいらない!指があればOK
プログラミングというと、“パソコンを駆使してロボットを動かす”というイメージを持っていた筆者。もちろんそれもプログラミングの要素だとは思うのですが、『アベベのぼうけん』は紙の本で、指示に従って遊んでいるうちにプログラムの考え方がわかるという、たぶん世界初の「プログラムすごろく」! 本以外に道具を揃える必要はなし。自分の指があれば大丈夫です!
③物語としても楽しい壮大なストーリー
主人公・アベベは、ドドジ王国の王子。亡くなった父の意思を継ぎ、立派な王になるために父の残したプログラムに挑戦する旅に出ます。それまで国を出たこともなかったアベベが不安と希望を胸に冒険へと出発。“そこなしぬま”や“とおせんぼオニ”など待ち受けている数々の試練に立ち向かいながら成長していくストーリー。スケールが壮大で、まるで少年漫画を読んでいるかのようなワクワク感も味わえます。
そもそもプログラミング的思考とは?
この『アベベのぼうけん』は物語自体がプログラムによってできている本。すごろくや人生ゲームのように、書かれた手順を楽しみながら辿っていくことで、“プログラミング的思考”が自然に養われるんです。
プログラミング的思考とは・・・
①プログラムを読み解く力
②手順を組み立てる力
③頭の中でシュミレーションする力
つまりは手順やルールを筋道立てて考える力のこと。論理的に物事を考える力=“プログラミング的思考”なのです。この考え方って、コンピューター教育にとどまらず、時代を超えて普遍的に求められることですよね。ひとつひとつのプログラムを読んで理解し、この道を通るためにはどうするべきか、手順を考え、頭の中で組み立てながら進みます。
小一モデルもアベベに夢中♡
小1モデルの三吉愛莉ちゃんも『アベベのぼうけん』で遊んでいました!遊び方は愛莉ちゃんの動画を参考にしてみてくださいね。
小1モデルの三吉愛莉ちゃんが『アベベのぼうけん』でプログラム実行中…💡#アベベのぼうけん #プログラミング的思考 #プログラムすごろく pic.twitter.com/PcRaD7AZkI
— 小学館『小学一年生』編集部 (@sho1hen) October 9, 2019
読者の方からも「楽しかった」との声が多数!
読者の方から届いた声の一部をご紹介。子供から大人まで幅広い世代から支持されているよう!
プログラミングって全然難しいことじゃない!
“プログラミング的思考”とは、手順やルールを筋道立てて考える力のこと。何も特別なことではなく、例えば「子供の誕生日に喜ぶことをしてあげたい」とか、「冷蔵庫の余り物で美味しいものを作りたい」と思った時、どんな順番で何をすべきか、頭の中であれこれ考えたりしていますよね。それはもう立派なプログラミングなのかも!?
“プログラミング教育の必修化”という強めの字面に身構える必要なんてないんです。。筆者にとってこの本は、「プログラミングってそういうことなんだ!」と目から鱗の気づきを与えてくれた衝撃作でした。皆さんもぜひ、アベベと一緒にワクワクドキドキ冒険しながら、“プログラミング的思考”を身につけてくださいね。下巻もお楽しみに!!
本体1500円+税
文・構成/HugKum編集部