水にすむ生きもの、海の生きものを かんさつしよう!【低~中学年・自由研究アイデア】

さがしてみよう! 水にすむ生きものたち

池や  ぬまの水は  にごっていて、そこが見えないね。 でも  じつは、いろいろな  生きものが  すんでいるんだ。

ドジョウ

オタマジャクシ

ヌマエビのなかま

ザリガニ 【持ち方】

こうらの上のほうを  つまむと、はさみで  はさまれにくい。

カエル 【持ち方】

からだが  やわらかいので、目のうしろを  そっと  もつ。

タモで「ガサガサ」して 生きものを つかまえよう


「タモ」は、水の生きものを  つかまえるための  あみ。じょうずに  つかって、たのしく  さがそう。

やくそく <はじめる  まえに  チェック!> 

□池や  ぬまなどの  水べには、かならず  おとなの人と  いっしょに行こう。
□ねっちゅうしょうに  ならないよう、てんきや  たいちょうに  きをくばろう。
□どうぐが  ないときは、おうちの人に  そうだんして  そろえよう。

よういするもの

・タモ 

・ぼうし ねっちゅうしょうや、 日やけを  ふせぐ。

・ふく よごれても  よい  ふくを  えらぼう。

・ケース とった生きものを  入れるための、プラスチックの  とうめいケース。

・ながぐつ ぬかるみや  水の中に  入っても  だいじょうぶ!

❶ 水のそこを  どろごとすくう

タモの  たいらなぶぶんを、水のそこまで入れて、すくい上げると、どろや  おちばなどに  まじって、生きものがとれる。

❷ 2人がかりで  タモへおいこむ

1人がタモをかまえて、 もう1人がタモのほうへ  足をふみこみながら、すすむ。 おいこまれた  生きものが  タモに入るよ。

ちゅうい! かならず おとなと いっしょに! おうちの方へ

池や沼には、急に水深が深くなるなど 危険な場所があります。水難事故をふ せぐために、必ず大人がそばについて 行ってください。また、生き物の採取が 許可されている場所で行ってください。

さがしてみよう! 海の生きものたち

ひろーい海へ  やってきた!  大きな岩で  かこまれたところには、海の生きものを  見つけやすいポイントが  あるんだ!

やくそく <はじめる  まえに  チェック!> 

□海には、かならず  おとなの人と  いっしょに行こう。
□ねっちゅうしょうに  ならないよう、てんきや  たいちょうに  きをくばろう。
□どうぐが  ないときは、おうちの人に  そうだんして  そろえよう。
□どくのある生きものも  いるので、すでで  さわらないようにしよう。

 

・タモ かた手でつかえる  小さなサイズがあると  べんり。

・ライフジャケット もしものときに、 おぼれずに ういて いられる。 あんぜんのため、 かならず  きよう。

・ぼうし ねっちゅうしょうや、 日やけをふせぐ。

・ふく 水ぎの上に、ぬれてもよいふくをはおると、日やけをふせげる。

・ケース 生きものが  かんさつしやすい、とうめいな  プラスチックせいが  よい。

・マリンシューズ ぬれた  いわの上でも  すべりにくい。足のけがも  ふせぐ。

・はこめがね はこのそこが、とうめいに  なっているから、海の 中のようすが、よくわかるよ。

おうちの方へ

水難事故を防ぐために必ず大人が同伴し、潮の満ち引きや遊ぶ場所のルールに注意して生き物観察をしましょう。また、 熱中症を防ぐために、飲料水や糖分や塩分を補給 できるお菓子などもお持ちください。

岩のすきまに かくれている!

すきまの  くらがりを、ちゅういぶかく  のぞいてみよう。休んでいるカニが  見つかるかも!

「しおだまり」の生きものを 見つけよう

「しおだまり」とは、いわの  くぼみにできた  水たまりのこと。海の 生きものを  さがすには、もってこいの  ばしょなんだ。

しおだまりが  できるわけ

海の  水めんのたかさは、時間でかわるよ。いままで  ふかかったところが、あさくなると、海水が  いわのくぼみに   とりのこされて、しおだまりになるよ。

海のたかさが  ひくくなったときを 「しおが  ひく」というよ。

海のたかさが  たかくなったときを 「しおが  みちる」というよ。

ウニ

手にとるときは  トゲをおらないように  気をつけながら、 そっと  手にのせる。

もってみよう!  ズワイガニをつかまえた!

海の生きものの  大もの  発見!  大きなはさみが  ちょっとこわかったけれど、 もつことが  できたよ。

カニ 【持ち方】

人さしゆびで  上から おさえると、カニは  うごけなくなる。

はさみと  あしに  ちゅういしながら、こうらを  2本のゆびで  つまむ。

そっと  もち上げる。

さわったらダメ!  海のきけんな生きもの

するどい とげや、どくを もっていたりする  生きものに  ちゅうい!

アカエイ

おの トゲに、もうどくが  ある。 さされると  しぬことも  ある。

ガンガゼ

とてもながくて、するどいとげを  もつ。ささると  なかなか  ぬけない。

アカクラゲ

しょく手に  はりがある。 しんでいても、さわると  ささる。

おうちの方へ

海には、触れるとけがをしたり人命に関わる生物も棲息します。お出かけの前に、その場所で出会う可能性のある危険生物を図鑑で十分に調べ、見つけても決して近づかないでください(小さいサイズの図鑑をお持ちになると生き物を調べるときに役立ちます)。

ミニ水ぞくかんをつくろう

つかまえた生きものや、 海べのかいそうを  水そうに入れると、水ぞくかんのできあがり。しゃしんをとったり、えを かいたりすれば、 かんさつきろくに  なるよ。

・エアーポンプ 生きものが  いきができるように、水に空気をおくる  きかい。

・ミニ水そう ガラスせいだと  きずがつきにくく、 かんさつしやすい。

※つかまえた海の生きものは、 かんさつがおわったら  海に  はなしてあげてね

そとあそびの名人の、生きものかんさつ「3つのおしえ」!

生きもののさわりかたや、かんさつのしかたを  おしえてくれた長谷部先生。しぜんの中で  じょうずにあそぶコツを  きいたよ。

❶ 生きものにやさしくしよう

こん虫も  さかなも、みんな  生きている  ぼくたちのなかま。つかまえたあとは、もとのばしょに  かえそう。

❷ きょろきょろ見まわそう

草むらやどろの中、いわのすきま……。目がとどかないところに  発見がある!

❸ 感じたことをかこう

生きもののかたちや  いろ、 うごき、さわった かんじを、絵や文にしよう。

記事監修

アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター
長谷部 雅一

海、山、森のあらゆるフィールドに精通する自然案内人。子どもの自然観察イベントをはじめ 、さまざまな企画や運営を手 がけている。『ネイチャーエデュケーション』(ミクニ出版)、『ブッシュクラフト読本 自然を愉しむ基本スキルとノウハウ』(メイツ出版)など著書多数。
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『小学一年生』2017年8月号
監修・協力/長谷部雅一(Be-Nature)  取材協力/町田市図示小野路歴史環境保全地区、南房総市大房岬自然の家   撮影/横塚眞己人、ACフォト(ウニ) イラスト/杉山真理    構成/丹羽 毅

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

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