自主保育グループに通っていますが、主人は反対!やめたほうがいい?【愛子先生の子育てお悩み相談室】

子育ては日々悩みの連続ですね。保育者歴47年、常に子どもに寄り添い、ママたちからの信頼も厚い自主幼稚園「りんごの木」の柴田愛子さんが、豊富な経験を元に、悩めるお母さんにアドバイス。

自主保育グループに通っていますが、主人は反対! やめたほうがいい?

4歳の息子は、何かあるとどこでもひっくり返ってテコでも動きません。活発で友達に手を出すこともあります。今、自主保育グループ(子どもは7人)に入っているのですが、主人は反対しています。理由は①人数が少ない、②母親の預け合いで成り立っている、ためです。私は今の自主保育が好きなので、主人に「続けたい」と言ったのですが「最低でも10人集まらないと賛成できない。近所の〇〇幼稚園なら、小学校に入ってからも友達関係などが築きやすい」「俺の言うことが聞けないなら、俺は父親としての意味がないから家から出て行く」と言われました。

今の自主保育は、毎回、親が付き添い、子どもと一緒に遊んだりするのが魅力です。わが子の凹凸も、みんなといると魅力的な個性に見えます。しかし主人が、そこまで反対するなら、幼稚園に転園したほうがいいのでしょうか。(4歳の男の子のママ)

 

子どものことで夫婦げんかが絶えなくなったら、居心地が悪くなるのは子どもです。まず、ご主人に自主保育の見学をしてもらっては?

お父さんも子どものことを考えてのことではあります。けれど、一般的にお父さんは幼稚園のことは予測がつきますが、自主グループのことがよくわからないのです。そこで、人数のことや素人の母親でだいじょうぶなのかという理由を持ち出します。

けれど、離島などを考えてみてください。子どもの数が少ないからといって成長に悪影響を及ぼすことはありません。友達関係など就学後のことも気にしていますが、私は就学後のことは心配しなくていいと思います。

自主保育のよさは少人数で子どもの姿がみえること。親同士で考え合いながら子育てをしていけること。まして、お子さんのように手が出てしまうなども、他のお母さんにも受け入れてもらいやすいので、親の負担は軽くなります。

5~6歳になれば、親の目の届かない場所が、子どもを成長させる役目をすることも

反面、子どもの成長を考えると、ベストでないかもしれないと私は思います。

というのは、子どもは5~6歳ごろになると、心身ともに成長して自分を正当化するためにウソをついたりします。勧善懲悪にはまり、理屈をこねるようになるのも5~6歳ごろです。友達関係も複雑になってきて、親の目が届かない場所で、良くも悪くもさまざまなことをするようにもなります。これが3~4歳の成長とは大きく違う点です。目の届かないところでの成長を、目が行き届きすぎることで子どもは親の顔色を見てしまいがちと言うこともあるからです。

そこで、5~6歳になったら、当番制などで預け合いができる自主保育がいいと思います。

夫婦仲が悪くなっては本末転倒! ご主人とよく話し合いを

ご主人は「俺の言うことが聞けないなら、俺は父親としての意味がないから家から出て行く」とまで言われているようなので、この件は、夫婦でよく話し合って折り合いをつけてください。なんでもメリットばかりとはいきません。デメリットもあります。それを整理してメモ書きし、客観的に眺めて下さい。ご主人も一日自主保育に参加してくれたら、同じ目線で話し合えるのですけどね。

子どもの育つ力はおとなが考えたベストな状況でなくとも、ちゃんと発揮されます。まあ、ほんとに出て行くとは思えませんが、子どものことで夫婦げんかが絶えなくなったら、お子さんは居心地が悪いです。最後は家族仲良く暮らせる着地点を見つけましょう。

 

 

 

柴田愛子 しばた・あいこ

保育者。自主幼稚園「りんごの木」代表。子供の気持ち、保護者の気持ちによりそう保育を、が信条。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。

イラスト/海谷泰水

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