持ち家と賃貸、どっちがお得?【知っておきたい!お金のはなし】

コスト面で考えると〇〇!?

答えは…コスト面で考えてみると損得は同じくらい。メリット・デメリットを踏まえて自分たちがしたいと思う理想の暮らしを優先すべき!

持ち家と賃貸のコスト一例

毎月10万円の返済額で住宅ローンを組んでマンションを買った場合と、賃貸で毎月10万円の家賃を支払い続けた場合のコストを試算。居住期間は50年、住み替えは行わない場合を想定したコスト一例を紹介します。

<持ち家のコスト一例>
「年利1.0%で月々10万円の返済(元利均等返済)、ボーナス払いなし、35年ローン」という条件で借りられる金額は3,542万円。

住宅ローン返済額:4,200万円(物件価格+利息)
諸費用:250万円
固定資産税:10万円×50年=500万円
管理費(マンションの場合):1万円×12ヵ月×50年=600万円
修繕費(マンションの場合):1万5,000円×12ヵ月×50年=900万円
駐車場代(マンションの場合):1万円×12ヵ月×50年=600万円
合計:7,050万円

+リフォーム代金

・-住宅ローンを借りた場合、住宅借入金等特別控除という減税制度を利用することができる。

<賃貸のコスト一例>
家賃:10万円×12ヵ月×50年=6,000万円
更新料(2年更新):10万円×25回=250万円
駐車場代:1万円×12ヵ月×50年=600万円
合計:6,850万円

・住み替えをする場合は、引っ越し代と敷金・礼金がかかる。

それでは、持ち家・賃貸のメリット・デメリットをまとめたので確認してみましょう。

持ち家のメリット・デメリット


【持ち家のメリット】
・内装や設備などのグレードが賃貸よりも高い
・賃貸よりもファミリー層向けの物件が豊富
・間取り変更やリフォームが自由にできる
・完済すればその後の住居費の負担が減る
・自分の資産として残せる
・団体信用生命保険に加入していれば、契約者が死亡した(万が一の)とき、住宅ローンがゼロになる

【持ち家のデメリット】
・住み替えがしにくい
・家のメンテナンスにお金がかかる
・固定資産税などの税金がかかる

持ち家の場合、自分の好きなように理想の空間をつくることができます。その代わり、一度住み始めたら住み替えがしにくくなる、賃貸とはことなりテレビやネット回線をつなぐのにも工事費がかかるなどのデメリットもあるんですね。

賃貸のメリット・デメリット


【賃貸のメリット】
・住み替えがいつでも気軽にできる
・初期費用が持ち家よりもかからない
・収入に合わせて住居費(家賃)を調整できる
・家のメンテナンスが不要

【賃貸のデメリット】
・老後は賃貸契約を断られる可能性がある
・物件の選択肢が持ち家よりも少ない
・間取りや設備のグレードが持ち家よりも低い
・リフォームなどを自由にできない

賃貸の場合、家族構成や勤務地などに合わせて気軽に住み替えできるというメリットがありますが、壁に穴をあけたり自由にリフォームできないという点もあります。

ライフスタイルを見直してみよう


持ち家と賃貸どちらがお得なのかというとコスト面では極端な差はありませんが、コスト面でいうと賃貸のほうがお得ではあります。しかし、メリット・デメリットを確認してみると家族のライフスタイルに合わせて選んだほうがよいのではないでしょうか。

 

文/ママカブ編集部

「おカネについてのあれこれを楽しく語ろう!」をモットーとしている編集部。メンバーはビジネス系出版社の同期入社組の2人。AFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持つライターC江、マネー情報誌&金融教育メディアの編集者・ライター歴10年超のS子。

 

【参考】
・家計相談ケース
https://www.jafp.or.jp/confer/soudansyu/case_07.shtml
・SUUMO住宅ローンシミュレーション
https://suumo.jp/edit/simulator/index.html

文/やまさきけいこ

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