【自由研究】いろんな「穴」を深掘りしてみよう!動物の巣穴から下水道まで

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トンネルに洞窟、マンホール、五円玉……正体不明のものから生活に必要不可欠なものまで、わたしたちは日々さまざまな「穴」に囲まれ暮らしています。今年の自由研究では、ちょっぴり不思議な存在でもある「穴」に目を向けてみませんか?

あたりを見回してみると、わたしたちの生活には多岐にわたった「穴」が存在しています。なかでもトンネルや洞窟のような「穴」は、その先にどんな世界が広がっているのか、想像するだけでワクワクしてきませんか。

今回は、この世界に存在するあらゆる「穴」を集めた図鑑『のぞく図鑑 穴』の著者・宮田珠己さんに、見学もできるおすすめの「穴」冒険スポットを教えていただきました!  どんな場所があるのか、さっそく見ていきましょう!

大谷石採石場

かつて日本には、たくさんの有名な鉱山がありました。稼働中の鉱山はなかなか見学ができませんが、すでに閉山した鉱山であれば観光向けに内部が公開されている場合も多いようです。

大谷アンダーグラウンドは非日常的空間

巨大空洞に圧巻の大谷石採石場

1919年から1986年までの約70年で、 大谷石を掘り出して出来た巨大な地下空間・宇都宮市の大谷石採掘場。ここもまた、現在では内部が公開されている「穴」スポットです。迫力満点の巨大な地下の空洞の一部は、観光客が見学できるだけでなく、映画の撮影やワインの貯蔵などにも利用されているのだとか!

ゴムボートでの探検ツアーが大人気!

大谷石採掘場で人気なのは、ゴムボートでの探検ツアー。普段は立ち入り禁止の大谷石採掘跡地で「真の暗闇体験」「地下クルージング」「地下空間探検」などを楽しむことができます。
畑のなかに突然巨大な縦穴が姿を現したりと、抜群の非日常感が味わえるはず!

千仏鍾乳洞

ひんやりとした鍾乳洞の見学・探検は暑い夏にぴったり。なかでも宮田さんがおすすめするのは、福岡県の平尾台に位置する千仏鍾乳洞です。

壮大な自然の地下道、千仏鍾乳洞

鍾乳洞で地下の川を歩く!

種類豊富な全国の鍾乳洞のなかでも、千仏鍾乳洞は、洞窟内に小川が流れる珍しいスポット。チューブのような洞内を、バシャバシャと水中歩行で探検できるのが魅力です。アップダウンもないので、小さいお子さんといっしょでも楽しめます。

東京都虹の下水道館

下水道もまた、わたしたちの生活に欠かせない重要な「穴」。そんな下水道の知識を得ることができるのが、この「東京都虹の下水道館」です。

虹の下水道館外観

下水道の仕組みを知れる!

東京・お台場有明地区の有明水再生センター内にある東京都虹の下水道館。東京都下水道局の広報施設として、社会科見学や修学旅行、校外学習などに利用されています。下水道の仕組みと大切さを知ることができる「穴」スポットです。

水の流れを見ることができる!

同施設内でもっとも見どころなのが、家の中の水の流れを見ることができるシースルーハウス。
ミュージアムの床面の一部が透明になっているので、実際にトイレの水を流したりして、それがどこへ行くのかを目で追うことができます。お子さんの「うんこはどこへ行くの?」といった疑問もわかりやすく解決してくれるはず。

虹の下水道館トイレトンネル

 

関西には大阪市下水道科学館も

大阪には大阪市下水道科学館があります。こちらもまた、体験コーナーやイベントが目白押しの施設。関西在住の方は、ぜひ訪れてみてくださいね。

富士の風穴

富士山の麓には、かつての噴火で流れ下った溶岩でできた洞穴がいくつかあります。神秘的な洞穴の数々は、穴マニアなら必見。

富士風穴から見上げる樹海の緑

有名どころは鳴沢氷穴&富岳風穴

なかでも有名なのが、鳴沢氷穴と富岳風穴。青木ヶ原樹海に位置するふたつの洞穴は、どちらも1200年以上前から存在する国の天然記念物です。トンネル式の洞窟で、貴重な溶岩洞窟として地質学の視点からも大切にされています。

夏にぴったりのひんやりスポット

一年を通して、洞内の気温は0度~4度程度。鍾乳石はありませんが、夏でも氷の柱が見られる涼しさが不思議! 夏に涼みに行くのにもぴったりのスポットです。

首都圏外郭放水路

世界最大級の洪水防止施設・首都圏外郭放水路をご存知ですか? 埼玉県春日部市に所在する、洪水を予防するための大きな施設です。

首都放水路の中の様子

まるで地下神殿のような神秘的空間!

地下50mには、長さ177m・幅78m・高さ18mの巨大な調圧水槽があります。小規模なダムほどの約67万㎥も貯水ができ、洪水の危険がある際は、周辺の河川の水が流れ込む仕組み。薄暗く霧がかかった大空間は、まるで神殿のようですね!

首都放水路を上から覗く

深〜い立坑は、クジラも泳げる大きさ

施設内にある5つの立坑は、それぞれ「自由の女神」がすっぽり入ってしまうほどの大きさ。クジラもゆうゆう泳げてしまうそうです。
首都圏外郭放水路は、見学も可能。広大な放水路見学は、穴にはまだ興味を持てないお子さんでも、きっと忘れられない体験になるはず。見学には予約が必要なので、あらかじめ確認をしてくださいね。

佐渡金山

内部見学ができる国内の鉱山跡の中でも、佐渡ヶ島の金山が宮田さんのおすすめ。江戸時代の採掘の様子を再現した坑道や、小判作りの工程を説明するジオラマ模型が充実しているのだとか!

佐渡金山の搗鉱場(とうこうば)跡<左>と坑道<右>

かつての日本最大の金山!

そんな佐渡金山は、2003年に菱刈金山に抜かれるまでは日本最大の金山でした。坑道は総延長400kmにまでおよぶ広大さを誇り、現在は史跡として公開しつつ、世界遺産登録を目指しています。

鉱山は社会科見学にぴったり

トロッコ列車に乗ったり、採掘していた当時の様子を人形で再現した坑道を歩いたり……さまざまなかたちで地底体験ができる鉱山は、社会科見学にも最適。佐渡金山の他にも、生野銀山(兵庫県)や、足尾銅山(栃木県)、石見銀山(島根県)、池島炭鉱(長崎県)などが人気です。

多摩動物公園

動物や虫に興味がある子におすすめの「穴」といえば、やっぱり巣穴……! なかでも多摩動物公園は、動物の巣穴を実際に見ることができ人気です。

モグラの巣を地上に再現

多摩動物公園の巣穴展示の中でも目を引くのが、「モグラのいえ」。モグラの巣(トンネル)を地上に再現しており、モグラがどのように生活しているのかを見て楽しむことができます。

モグラのいえ 内部

ハキリアリの巣も展示!

さらに、昆虫園では、ハキリアリの生きた巣も展示! ハキリアリは中南米にいるアリで、「農業する昆虫」との異名を持ちます。

ハキリアリ

 

木の葉を切り取って地中の巣に運ぶハキリアリですが、そのまま餌にするのではなく、巣の中の「菌室」にある餌用キノコの栄養源にするのだとか。運が良ければ、ハキリアリたちの働きっぷりを実際に見ることができるかも!

切り口は無限!「穴」をテーマにユニークな自由研究を

どの「穴」冒険スポットも、好奇心が刺激される面白いものばかりでしたね。今回ご紹介したスポットに足を運んだり、地元にはどのような「穴」があるのかを調べてみたりと、「穴」をテーマにした自由研究にも切り口は無限にあるはず。小さなものから大きなものまで、「穴」について今一度じっくり考えを巡らせてみては!

自由研究に役立つオンライントーク会も開かれるそうです。

2022年8月6日(土)14時~
「宮田珠己×西村まさゆき 穴とボタンのうりゃうりゃ対談」
小学館カルチャーライブ!にてライブ配信されます(視聴550円)。
詳細はこちら≪

もっと「穴」を深掘り!に、おすすめの一冊

「穴」について調べる際のおすすめの一冊が、今回素敵な「穴」冒険スポットを教えてくださった宮田珠己さんの著書『のぞく図鑑 穴』
五円玉からブラックホールまで、この世界にぽっかりあいた大小200以上の穴が掲載されています。自然の穴・暮らす穴・食べものや日用品の穴・鉱山の穴・街をつくる穴などに分類して、のぞいた先の世界についても教えてくれます。この一冊をお供に、「穴」を深掘りしてみましょう。

著者紹介

宮田珠己
1964年、兵庫生まれ。1995年、旅エッセイ『旅の理不尽、アジア悶絶篇』でデビュー。以降ジェットコースター、巨大仏、海の無脊椎動物、石ころ、四国八十八か所など、ユニークな題材を独特な視点で語る著作を発表。

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文/羽吹理美 協力/宮田珠己 構成/HugKum編集部

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