「こんなに泣く子は百人にひとりといない!」発達クリニックでかけられた心ない言葉。【発達障害が判明するまで~ほぺろうの自閉症マンガ】《8》

こんにちは!イラストレーターのぼさ子です。我が家の息子ほぺろう(2015年生)は知的障害をあわせ持つ自閉症児。ゆっくりだけど愛しい成長をブログ「ほぺろうの自閉症マンガ」にて、母目線で綴っています。
ほぺろうの障害を受け入れられず辛かった時代もありましたが、なんやかんやドタバタと試行錯誤する親子の姿を投稿することで、がんばっている皆さんにエールを送ることができればすごく嬉しいです。ブログ内「発達障害が判明するまで」シリーズを全10話、HugKumで再編集・連載します。第8話です。

このマンガはほぺろう2歳頃の出来事を2020年に執筆したものです。

意を決して発達クリニックに行ったものの、驚くほどの冷たい対応

息子ほぺろう(2015年生)は知的障害をあわせ持つ自閉症児。夜、眠るときは母の耳を延々と触り、髪をむしり、そして顔の上に乗る…。痛くて重くて眠れない日々が続きました。

【命の危機すら感じる。睡眠時の悩ましいクセ(こだわり)とは? >>前話に戻る

この時ほぺろうは2歳10ヶ月。あまりの手の付けられなさに「もう、これは普通とは言えないのかも…」とようやく腹をくくりました。発達クリニックを調べるとちょうど近所にありまして、「発達クリニックって予約取れるのに半年以上かかるって聞いたことあるな」と思いながらも電話をすると、2週間後に空きアリとのことだったので、覚悟を決めて行くことにしました。

確かにほぺろうは周りにご迷惑かけるほど爆泣(ばくきゅう)していた。だけど、それが悩みだから行った
発達クリニックなのに拒否的な対応。ほぺろうの検査は不可能だったので保護者への聞き取り調査をやってくれましたが(診察室ではなく待合室で)、明らかに嫌々な態度でした。

だけど、この時の私は発達クリニックというものも初めてだったし、既に精神がボロボロだったので、

「私やほぺろうが悪いからいけないんだ…」

と思うほかありませんでした。

聞き取り調査の結果を話すという日は平日なので夫に預けることもできませんでした。…と言うか、「その日に子どもを置いて来られないならもう諦めろ」なんて、もう来院拒否丸出しとしか思えなかった…。

ちなみに、現在は全く違う発達クリニックに通院しているのですが、「泣き騒ぐので、先生のお話だけの日はほぺろうは夫に預けてきた方がいいですか?」と聞いてみたら

「お子さんの様子が知りたいので、なるべくなら連れて来てくれた方が診察の参考になります」

と言ってくれた。対応全然違う。

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全てのお子さんの成長を願って

我が家の息子『ほぺろう』は、3歳の時に自閉症と知的障害の診断を受けました。 ブログは、そんなほぺろうの成長を記録することを目的としています。

ここで改めてお伝えしたいことは、

障害の特性は人それぞれ

ということ。

『自閉症』や『知的障害』と診断を受けた方は、世の中に沢山いらっしゃいます。ですが、一口に『自閉症』『知的障害』と言ってもそれは広義で、症状や特性・軽重度は個人によって異なります。

なので、ほぺろうの行動が他の自閉症の方に当てはまるものではありませんし、どこかのお子さんがほぺろうと同じ行動をとっていたとしても、その子に障害があるとは全く限りません。
 
こちらの連載、及びブログ「ほぺろうの自閉症マンガ」をご覧頂く際は、「ぼさ家のほぺろうの場合は…」
という感じで受け止めてくだされば幸いです。

障害のある・なしに関わらず、人生はそれぞれ誰にとっても特別なものです。
ほぺろうを含め、全てのお子さんのどんな人生も多様性のひとつとして受け入れられる世の中になることを願って…。

このマンガを描いた方は…

ぼさ子|イラストレーター
ブログ「ほぺろうの自閉症マンガ」の管理人。ほぺろうの母。
田舎在住のボサボサ主婦。家事が苦手で料理は壊滅的。妄想暴走族。
Instagram→@bosabosa_mother
ブログ→「ほぺろうの自閉症マンガ」

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