天才になれなかったら障害者はダメなのかーー!? 慰めの言葉も受け入れられない【障害育児に対するヤサグレ時代~ほぺろうの自閉症マンガ】《3》

こんにちは!イラストレーターのぼさ子です。我が家の息子ほぺろう(2015年生)は知的障害をあわせ持つ自閉症児。ゆっくりだけど愛しい成長をブログ「ほぺろうの自閉症マンガ」にて、母目線で綴っています。
ほぺろうの障害を受け入れられず辛かった時代もありましたが、なんやかんやドタバタと試行錯誤する親子の姿を投稿することで、がんばっている皆さんにエールを送ることができればすごく嬉しいです。ブログ内「障害育児に対するヤサグレ時代」シリーズを全23話、HugKumで再編集・連載します。第3話目です。

このマンガはほぺろう3歳頃の出来事を2020年に執筆したものです。

職員がかけてくれた善意の慰めも、当時は受け止められなかった

息子ほぺろう(2015年生)は知的障害をあわせ持つ自閉症児。知的障害の判定を受けに児童相談所へ行ったものの、泣きわめき暴れて診断にならず。「少なくとも軽度知的障害」という言葉に、産前、差別意識をもっていた天罰だと落ち込む…。

【少なくとも、軽度知的障害。>>前話に戻る

当時の私は、我が子の知的障害の診断を受けてただただショックでした。それは、今までの人生の中で知的障害を持つ方々がどんな社会生活を送っているか』など知ろうとしたこともなかったし、勉強不足が過ぎる故に『知的障害じゃどうやって生きていけばいいかわからない…』と勝手なイメージを持っていたからです(今は「ほぺろうが居て幸せ…♡」と思える人生ですよ~)。

でも、この当時の私はこの後どんどんヤサグレていきます。

ヤサグレ時代・補足

※ブログ内1コマ目2020年表記は、ブログ掲載当時のものです。

なんというか、「辛かった」ってことが言いたいじゃなくて、

「紆余曲折(うよきょくせつ)したからこそいろんな事に気付けた」

ってことが言いたいんです。ヤサグレていた時は「こんな母親、最低だ」って自分で思ってたんですけど、今、もし障害育児で落ち込んでる人がいたとしたら「その落ち込みも大切な糧になるよ」って言いたいんです。

児童相談所の職員さんは落ち込んでいた私を励まそうとそう言ってくれたんだってわかります(私も逆の立場だったら良かれと思って言っちゃいそう)。でもきっと、この当時はどんな素晴らしい言葉で慰められても受け付けられなかったと思います。

『障害を持っている人は天才になる可能性がある』ってワード。たまに耳にしますし、実際に特性をいかして活躍している方もいます。でも…今でもそのワードを言われたら

「別に天才にならなくたってそのままでいいじゃねーか」

って思っちゃうかも。

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全てのお子さんの成長を願って

我が家の息子『ほぺろう』は、3歳の時に自閉症と知的障害の診断を受けました。 ブログは、そんなほぺろうの成長を記録することを目的としています。

ここで改めてお伝えしたいことは、

障害の特性は人それぞれ

ということ。

『自閉症』や『知的障害』と診断を受けた方は、世の中に沢山いらっしゃいます。ですが、一口に『自閉症』『知的障害』と言ってもそれは広義で、症状や特性・軽重度は個人によって異なります。

なので、ほぺろうの行動が他の自閉症の方に当てはまるものではありませんし、どこかのお子さんがほぺろうと同じ行動をとっていたとしても、その子に障害があるとは全く限りません。
 
こちらの連載、及びブログ「ほぺろうの自閉症マンガ」をご覧頂く際は、「ぼさ家のほぺろうの場合は…」
という感じで受け止めてくだされば幸いです。

障害のある・なしに関わらず、人生はそれぞれ誰にとっても特別なものです。
ほぺろうを含め、全てのお子さんのどんな人生も多様性のひとつとして受け入れられる世の中になることを願って…。

このマンガを描いた方は…

ぼさ子|イラストレーター
ブログ「ほぺろうの自閉症マンガ」の管理人。ほぺろうの母。
田舎在住のボサボサ主婦。家事が苦手で料理は壊滅的。妄想暴走族。
Instagram→@bosabosa_mother
ブログ→「ほぺろうの自閉症マンガ」

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