【大阪・関西万博】絶対外せない民間パビリオン4選! 動く「iPS心臓」「ガンダムパビリオン」「未来都市の巨大ジオラマ」など見どころを紹介!

大阪・関西万博が開催されましたが、まだ迷っている方も多いのではないでしょうか? 特に「民間パビリオン」はほとんどが予約制なので行きたいパビリオンを絞る必要があります。「iPS心臓」や「ガンダム」など、絶対に外せない話題のパビリオンを一足先に体験してきたので、ご紹介します。

絶対に外せないおすすめの「民間パビリオン」

大阪・関西万博の公式マスコットの「ミャクミャク」と写真が撮れるフォトスポット。

とにかく広い大阪・関西万博。どのパビリオンに行くのかを決めるのも大変ですよね。大まかに「国内パビリオン」、「シグネチャーパビリオン」、「海外パビリオン」の3種類があります。

「国内パビリオン」には民間企業が主導する「民間パビリオン」があり、今回は、立体で動く「iPS心臓」や「ガンダム」などの話題の展示をご紹介。パビリオン選びの参考にしてくださいね!

リアルな動く「iPS心臓」が見られる「PASONA NATUREVERSE」

アンモナイトの形のユニークなパビリオンの「PASONA NATUREVERSE」。建物の先端で鉄腕アトムがお出迎え。

民間パビリオンでもっとも注目したいのが、リアルに動くことで話題の、立体「iPS心臓」が展示されている「PASONA NATUREVERSE」です。「大阪ヘルスパビリオン」でも展示されている「iPS細胞由来心筋シート」を応用した技術で、iPS細胞をもとにした心臓の立体モデルを動態展示する試みは、世界でも初とのこと。

どんなパビリオン?

「NATUREVERSE」のショー。

いのちの象徴として、アンモナイトの「らせん形状」を採用した建築デザインが特徴的なパビリオンです。コンセプトは「いのち、ありがとう」で、「からだ・こころ・きずな」の3部構成になっています。

生命の進化の樹

「生命の進化」を表現した大きな樹のモニュメント。

パビリオンに入ってすぐに見えてくる印象的なモニュメントは、池上 高志氏監修の「生命の進化の樹」。幹の内側には進化の歴史を表した地層があり、地下へと続く幹と根は過去を、幹から伸びる枝は未来への無限の可能性を表しているそうです。

生物の進化とは何かを考えさせられる奥深い展示です。

iPS心臓

立体で、本当の心臓のように動いている「iPS心臓」。

「生命の進化の樹」を過ぎると現れるのが「iPS心臓」です。「大阪ヘルスパビリオン」の「iPS由来心筋シート」にも驚きましたが、こちらは立体で、まるで本当の心臓のように動いていました。

これまでは、iPSs細胞と聞いてもどこか他人事のようだったのですが、”細胞から臓器を作る”というまるでSF映画のような技術が実現しつつある、と実感できる展示でした。

ロボットでリモートじゃんけん

「マスター・リモートシステム」のデモンストレーション。

「未来のわたし」ゾーンでは、リモートロボットが実際に離れた場所にいるマスターロボットの動きと連動するデモンストレーションが。下の子は、ロボットが同じ動きをする様子を驚いて見ていました。はじめはこわごわでしたが、じゃんけんを一緒にするパフォーマンスもあって、遠隔操作の意味を理解したようです。

鉄腕アトムと一緒に学ぶ

また、鉄腕アトムがパビリオンのナビゲーターとして登場し、来場者を案内。最先端医療という難しいテーマでも、身近なキャラクターと一緒に楽しく学ぶことができます。ぜひ、親子で訪れてみてください。

>>>「PASONA NATUREVERSE」についてはこちらから

パパママ世代が大興奮!「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」(ガンダムパビリオン)

野外に約17mの実物大ガンダム像がたつ、「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」。

ガンダムのドンピシャ世代の筆者が楽しみにしていたのが、バンダイナムコホールディングスによる「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」(ガンダムネクストフューチャーパビリオン)です。

所要時間は約40分。5つのフロアを移動しながら、映像を視聴していくウォークスルー型のアトラクションで、テーマパーク気分が味わえます。

ソニーの触覚提示技術(ハプティクス)を用いた軌道エレベーター内。
来場者は、大阪・夢洲の「夢洲ターミナル」から軌道エレベーターで宇宙ステーション「スタージャブロー」まで移動する旅程を体験します。フロアによっては、床面に設置されたソニーの触覚提示技術(ハプティクス)の振動による演出が体験でき、より臨場感を感じることができます。
軌道エレベーターで宇宙空間に上昇する演出の様子。

人類とモビルスーツが共存する映像世界には、背中部分に「グラスフェザー」という装備を装着したガンダムや様々なモビルスーツに加え、新デザインのハロも登場するので、ガンダムファンにはたまらない内容になっています。

ただ、室内は暗転し、大きな音や振動がするので、小さなお子さんには怖いかもしれません。小学生以上がおすすめです。

>>>「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」についてはこちらから

西陣織をまとう「飯田グループ× 大阪公立大学共同出展館」

「飯田グループ× 大阪公立大学共同出展館」の西陣織で装飾された外観。

赤い西陣織の建物が目を引く「飯田グループ× 大阪公立大学共同出展館」。外観のコンセプトは「サステナブル・メビウス」。人々の幸せに暮らしたいという変わらない想いと輝く「いのち」への希望を表現しています。

壁を触ると布の感触が伝わります。

パビリオンは、特殊加工された西陣織の生地を全面にまとうことで、未来と伝統の融合を具体的なものにしています。建物内では、新技術や脱炭素社会に向けた新エネルギーによる健康的で快適に暮らせる「未来型住宅」や「まちづくり」を紹介する展示となっています。

圧巻の未来都市の巨大ジオラマ

未来の循環型社会「ウエルネススマートシティ®」のジオラマ。

建物内に入ると驚くのがこの圧巻の巨大ジオラマです。パビリオン中央に設置する長径24m、短径15mの巨大なジオラマで、飯田グループが考える未来都市を表現しています。

銀色のリング状の建物と、それぞれの家のソーラーパネルでエネルギーを作り出し、ガスも電気もいらないクリーンな街を作り出す想定です。ただの漠然としたイメージだけではなく、実用化に向けて現在開発が進められているとのこと。

明るい未来につなげるテクノロジーを学べる展示には、まさに万博の意義を感じました。

そっと、ものかげからのぞく「ミャクミャク」。位置は定期的に変わるそうです。

実は、この街の中には「ミャクミャク」が隠れているので、お子さんと探すのも楽しいですよ!

街が光合成する?! 驚きの「人工光合成技術」

息を吹きかけると電気がつき、二酸化炭素がエネルギーとなる様子を体験できる展示。
住宅におけるエネルギーの自給自足のカギとなる、二酸化炭素を活用したエネルギー創出を目指す「人工光合成技術」の展示も。人工光合成の仕組みや、植物が行う光合成との違いを、子どもから大人まで視覚的に楽しく学ぶことができました。

「AIバトラー」による健康計測を体験できる家

住宅を再現した空間で「AIバトラー」による健康計測を体験できます。

ジオラマにも圧倒されますが、生活空間で未病維持につなげる「ウエルネス・スマートハウス®」が面白かったです! パビリオン内に「家」を再現し、健康に暮らせる未来住宅の仕組みの一部を体験できます。

AIバトラーによる健康計測。
まずは、玄関の鏡で、健康の計測をします。心拍数、体温、体重、体組織、ふらつき、視線や頭、舌、握力など。体験結果をもとに、AIからの健康フィードバックもあります。
健康データをもとに、メニューを提案するキッチンのイメージ展示。

ふらつきなどから脳卒中の可能性を示唆し、かかりつけの医師に連絡するなど、家全体で健康を管理し、見守ることができるようになるそうです。

「リボーン体験」の抽選に外れても健康測定体験ができる!

「大阪ヘルスケアパビリオン」の健康測定のできる「リボーン体験」は予約制。ですが、抽選に外れてしまった人も「ウエルネス・スマートハウス®」では当日登録や先着順での見学も可能なので、体験のチャンスはあるかもしれません。

夏休みの自由研究にもピッタリ!

学校でもSDGsを学んでいる、意識の高い今の子どもたちの心には必ず響くものがあると思います。自由研究の題材にもなるテーマが満載で、特にHugKum読者親子にぴったりのパビリオンですので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
>>>「飯田グループ× 大阪公立大学共同出展館」についてはこちらから

子連れランチはORA外食パビリオン「宴~UTAGE~」がイチオシ!

食材が積まれた宝船が描かれたド派手な外観が特徴的な「ORA外食パビリオン『宴~UTAGE~』」。

大阪・関西万博は展示だけではなく、食も充実しています。フードコートやレストラン、カフェなど合わせて40店舗以上が出店予定とのこと。どこに行こうか迷ったら大阪のうまいんもんが集合した「ORA外食パビリオン『宴~UTAGE~』」がおすすめです。

パビリオンは2階建てで、1階の道頓堀川をイメージした館内にはテイクアウトの店舗が並びます。予約不要の自由入館で、万博オリジナルの「食」の販売を予定しており、ここでしか味わえない食を楽しめます。

  • 「杵屋 うどん打ち教室」

  • 「杵屋 うどん打ち教室」で麺棒を使った打ち伸ばしも体験。

「ORA外食パビリオン」の2階の特設ブースでは、期間限定で「杵屋 うどん打ち教室」も開催。今回、特別に先行して体験することができました。粉から練り、コシを出すための足踏みや、麺棒を使った打ち伸ばし、裁断など初めての体験がめじろ押しです。

子どもたちが粉から作って裁断までしたうどん(こちらは試食できません)。

軽快な関西弁の職人さんが楽しく教えてくれるので、うどん作りが初めてでも気軽に参加することができます。粉から作るので体力が必要ですが、がんばって麺になるまで仕上げることができました。

ドライアイスの演出が斬新な次世代うどん。うどん教室の後に試食ができます。

教室の最後には「杵屋」が提案する次世代うどんを試食できます。ラインナップは全部で3種類。何が提供されるかは当日のお楽しみとなります(※作ったうどんは試食できません)。

  • 「杵屋 うどん打ち教室」
  • 期間:2025年5月13日~8月12日まで(予約制)
  • 場所:ORA外食パビリオン 宴 UTAGE内 2階特設ブース
  • 特典:うどんの試食付き、特製トートバッグのお土産付き

>>>「杵屋 うどん打ち教室」についてはこちらから

子連れには大助かり!象印のおにぎり専門店

定番おにぎりの他、スイス「チーズフォンデュ」、インドネシア「ルンダン」など万博らしい「世界のおにぎり」などもあります。

子連れにありがたいのが、「ORA外食パビリオン」の1階にある象印によるおにぎり専門店の「オニギリ・ワウ!」。今回の取材は、海外パビリオンのレストランやカフェでの試食も多くて食い倒れ取材でもありましたが、下の子が食べ慣れていないものもあったので、小腹が減ってしまったときに駆け込みました。

梅や鮭などの「定番のおにぎり」4種類に加え、郷土料理などの「日本のおにぎり」と世界の具材を入れた「世界のおにぎり」の2つのテーマで、6ヵ月間の会期中、約1ヵ月ごとに4種類ずつ期間限定で販売する予定とのこと。

テイクアウトができ、小さなお子さんがいるファミリーには重宝するお店なので、チェックしてみてくださいね。

>>>「オニギリ・ワウ!」についてはこちらから

「日本館」「大阪ヘルスケアパビリオン」体験レポートはこちら!

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取材・文/ Rina Ota

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