※このマンガはほぺろう3歳頃の出来事を2020年に執筆したものです。
母親のことは誰も助けてはくれない、と自分で自分を追い込んでいた
息子ほぺろう(2015年生)は知的障害をあわせ持つ自閉症児。周りに迷惑をかけないよう人を避けるようにして出かける日々。おでかけのアドバイスはもらえど、事態を収束するのも謝罪するのも全部、母…。
【人のいるところには連れて行けない…。 >>前話に戻る】
ヤサグレ時代補足・3
四コマ目で終われば良いものを…。
「私もさーー!!」と仲間ぶりたいのですが、この続きの私はさらに荒れた母親となりまして、「さすがに ぼさ子と一緒にはして欲しくない」と思ってもらえるのならその方が本望なくらいです(汗)。ただ、しつこいのですが一貫して言いたいのは、 私の武勇伝を語りたいのではなくて
今すごく辛くて悩んでることも、ちゃんと糧(かて)になるからね
という事なのです。 あれだけ ほぺろうの事でもがき苦しんだ私ですが、今では大切なことはみんなほぺろうが教えてくれたと思っています!
母親だから、専業主婦だから、という強迫観念
ほぺろう3歳の当時にセリフにあるような事件がリアルタイムで起こったワケではないのですが、ほぺろうと二人っきりの閉鎖的な環境で一日中、泣き暴れに付き合っていると「過去にこんな事件が起こってたな…。他人事とは思えない」といつも考えていました。
子どもに障害があってもなくても、育児の大変さを知っている親ならこんな事件を聞いたとき「他人事じゃない」と胸を痛める方は多いと思います。でも、この時の私はチョッピリ闇が深くて、
『母親のことは誰も助けてくれない』
とさえ思い込んでいました。
ぺー太もエスパーではないので『察してくれ』と言う方が無理な話で、まぁこういう反応されても当然なのかも(もちろん「死んでも後悔しない」なんて本心ではありません)。ぺー太は「助けて」と言われれば助けてくれたはずですが、私は
『母親だから』『専業主婦だから』
という強迫観念があって、自分から「助けて」とは言いにくかったです。 そのせいもあって、ぺー太は私たちが普段どんな風に過ごしているかほとんど知らなかったと思います。この時代は夫婦ですれ違っていたし、私は自分で自分の首を絞めていたなぁ~(今は「助けて」って言えるし、ペー太は良き夫です)。
夫にも軽蔑され、深い闇へ…。 続きはこちら
1話目はこちら
「発達障害が判明するまで」編・1話目はこちら
全てのお子さんの成長を願って
我が家の息子『ほぺろう』は、3歳の時に自閉症と知的障害の診断を受けました。 ブログは、そんなほぺろうの成長を記録することを目的としています。
ここで改めてお伝えしたいことは、
障害の特性は人それぞれ
ということ。
『自閉症』や『知的障害』と診断を受けた方は、世の中に沢山いらっしゃいます。ですが、一口に『自閉症』『知的障害』と言ってもそれは広義で、症状や特性・軽重度は個人によって異なります。
なので、ほぺろうの行動が他の自閉症の方に当てはまるものではありませんし、どこかのお子さんがほぺろうと同じ行動をとっていたとしても、その子に障害があるとは全く限りません。
こちらの連載、及びブログ「ほぺろうの自閉症マンガ」をご覧頂く際は、「ぼさ家のほぺろうの場合は…」という感じで受け止めてくだされば幸いです。
障害のある・なしに関わらず、人生はそれぞれ誰にとっても特別なものです。
ほぺろうを含め、全てのお子さんのどんな人生も多様性のひとつとして受け入れられる世の中になることを願って…。
このマンガを描いた方は…
田舎在住のボサボサ主婦。家事が苦手で料理は壊滅的。妄想暴走族。
Instagram→@bosabosa_mother
ブログ→「ほぺろうの自閉症マンガ」