【絵を描く前の準備】豆腐のパック・食品トレイで問題なし! 片付け簡単! 図工の先生が教える「家にあるものでできる」準備のコツ

最近はリビングで学習をするお子さんも増えていて、子ども部屋がない場合もあります。そうするとポスター作りもリビングで行うことに。「部屋を汚さずに乗り切るには準備が1番大切」と小学校で図工を教えるはっとり先生は断言。しかも家にあるもので簡単にできてしまうのだそうです。そこで、準備も片付けもスムーズに行える準備のコツを教わりました。

図工マットを作ろう

絵の具を使う時や紙を切ったり貼ったりするときに、テーブルを汚さないようにするための「図工マット」は身近な材料で簡単にできます!

材料

・「新聞紙」または「工作用紙(厚紙)」
・布テープ

※最近は新聞を購読しない家庭も増えていますので、二つの材料で作る方法を教えてもらいました。

新聞紙での作り方

まずはコンパクトな八つ切サイズ用から作りましょう。

新聞を見開にして1枚だけ抜き取り、半分に折ります(新聞紙1ページ分の大きさになります)。四角を布テープで補強(表に布テープを半分貼り、残り半分は折って裏に貼ります)します。

4辺全てを覆ったら出来上がりです。

八つ切画用紙を載せるとこんな感じになります。少し余裕があるので、絵の具が画用紙をはみ出しても安心です。

次に八つ切2枚分の大きさである、四つ切用の図工マットを作ります。

四つ切の画用紙は八つ切の倍の大きさなので、新聞紙の見開きにしたものを2枚取り出し、中心の折り目を同じ向きにして見開きのまま四角を布テープで覆います。布テープは長いものを貼ろうとすると難しいので、短めに切って少しずつ貼っていくのがコツです。

八つ切版の2倍の大きさの図工マットが完成しました。

四つ切の紙を置くとこのようになります。(写真では八つ切り2枚並べる=四つ切サイズをおいています)

 

新聞紙で作ると簡単に折りたためて保管にも便利です。

工作用紙(厚紙)での作り方

文具店はもちろん、最近では100円ショップでも工作用紙を見かけるようになってきました。新聞購読していないご家庭は、工作用紙で作ってみましょう!

工作用紙を2枚、長い辺を合わせて置き、真ん中を布テープで貼り付けるだけです。使う時はテープで貼った側を裏にして使います。

はっとり先生からのPoint!

一度作れば、破れたり大きく汚してしまうまで何度も使うことができます。また、処分することになった時にも紙でできているので処分が簡単です。

紙工作や折り紙をしているときにご飯の時間になってしまうこともありますよね?そんな時は、マットごと畳むと作業途中のものを一気に動かすことができます。

汚れを気にせず取り組める服装選びもポイント

汚れても目立ちづらい「黒い服」で作業するのがベストです。それ以外にも、「これは図工専用の服!」と決めて用意しておいてもOK。どちらもご家庭で課題に取り組む時だけではなく、学校の図工の授業がある日に着ていくことができます。お子さんも汚れても大丈夫!とわかれば、思う存分に描くことができますよ。

作品作りが終わったら洗濯へ。汚れが気になる場合には先にその部分のみを部分洗してから洗濯機へ。エプロンやスモックなどを追加するよりも普段の服を専用にしてしまうのがコツです。

その他の道具は簡易的に

バケツやパレットの代わりにご家庭にある「これ」使えます

水彩絵の具を使う場合には水が必要になります。その時には簡易バケツとして深さがあり、水を貯めることもできる「豆腐のパック」や「プリンの容器」など、意外とキッチンで不要になったものが役に立ちます。夏休みが近づいたら意識して取っておくのも良いかもしれませんね。

絵の具を出して混ぜるパレットには、食品トレイを使うのが便利です。もちろん、よく洗って乾かしてから使ってくださいね。

洗うのが大変……雑巾の代わりは?

最近はペーパーウェスなどを日常遣いしていて雑巾がない家庭も珍しくありません。そんな時にはティッシュペーパーで簡易雑巾を作ります。ティッシュペーパーを開いた状態で5枚重ねます。そして半分に折り、もう一度半分に折ります。折ることで十分に厚みが出るので、絵の具で絵を1枚描くくらいならばこれで足りるんです!

もちろん、雑巾や古くなったタオルがあるご家庭はそちらを使っても大丈夫です。

使い終わったら捨てるだけ

ご紹介したものは使い終わったら捨てることができます。ただし、お住まいの市区町村によって処分するときのルールが異なりますので、ご確認の上処分をしてくださいね。

監修者

はっとりさおりさん
アートコミュニケーションクリエイター

東京都小学校図画工作専科として12年勤務。退職後、もっと幅広い人にアートを気軽に体験してもらいたいと思い「絵画造形教室アトリエFilo(フィーロ)」を設立。講師として現在も小学校で教える傍ら、3歳〜90歳まで幅広い年齢の方に向けて指導、講演会等。

絵画造形教室アトリエFilo(フィーロ)
https://atorie-filo.studio.site

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文・構成/ふじいなおみ

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