目次
Q.どんな材料を集めればいいの?
A.身の回りのもの、すべてが材料
わざわざ実験用の特殊な薬品や器具などを買わなくても、小学生の科学実験なら、牛乳や卵、野菜などの食材、コップや割りばし、ペットボトル、調味料、洗剤など、身近なものが科学実験の材料になります。
本屋さんやホームセンターなどで市販されている「科学実験キット」もおすすめ。まずは、気軽に科学実験を始めましょう。
Q.親の予習(予行練習)は必要?
A.失敗も過程のうち。親子でトライ&エラーを楽しんで
子どもに「わ~、すごい」と言わせたい、子どもにいいところを見せたい気持ちは、よ~く分かります。でも、そんなに意気込まなくても大丈夫。むしろ、予習などしないで子どもと一緒に実験の過程そのものを楽しみませんか。失敗したら、「あれ?どうしてだろう?」と手順や条件などを変えて、もう一回トライしてみて。
トライ&エラー(試行錯誤)こそが、科学の醍醐味です!
Q.料理も科学実験になる?
A.塩、砂糖、油、水も立派な科学実験の道具
料理が得意なお父さん・お母さん、出番です! 料理と理科(科学)は一見違う世界のものに見えますが、実は深くつながっています。塩を使う漬物は浸透圧と関わっていますし、お酢やアルカリ食品なども料理の彩に関係します。料理のお手伝いのとき「塩(酢)をかけるとどうなると思う?」と一声かけると、たちまち科学実験に! 科学的にものを考えるきっかけになるでしょう。
Q.家でできる実験・観察の分野は?
A.化学、生物、物理、地学、天文学など幅広く楽しんで
家庭でできる実験や観察には、次のようなものがあります。
・薬品(調味料)を使う実験(化学)
・電池、磁石、金属などを使う実験(物理)
・空の観察(天文、気象)
・石や砂の収集(地学)
子どもの興味のある分野を選びましょう。
Q.親子で実験を楽しむために気を付けたいことは?
A.親は安全に気を付け、子どもにできることは任せて
包丁、火、お湯などを使う実験では、親は安全に気を付けることは鉄則ですが、できれば子ども自身の手でいろいろ体験させたいもの。発達や年齢を考えつつ、どこまで親が主導するか、どこから子どもに任せるか、さじ加減を考えましょう。調味料を混ぜたり、冷凍庫で凍らせたり、幼稚園児~低学年の子どもでも、いろいろできることはあります。
Q.実験を自由研究としてまとめるには?
実験前に予想を立てましょう。予想と違う結果になったとしても、実験したことから学べることをまとめることに役立ちます。親子、きょうだいそれぞれに予想を立てて比べてみるのもおもしろいかも。実験結果をメモしたり、写真を撮ったり素材をつかってまとめれば、素敵な自由研究の完成です!
流れ
どんな実験をしたいのか考える(調味料やペットボトルなど材料から考えるのもあり)
↓
必要な材料・道具を揃える
↓
予想を立てる(親子やきょうだい、それぞれ)
↓
実験する(できれば、条件などを変えて複数回)
↓
メモや写真を参考にしながら、実験をまとめる(用意したもの、実験の手順、予想、結果、表づくり、考察を書く)
図鑑NEO監修の自由研究シートを活用するのもおすすめ
後編では、いよいよ実験開始! 低学年でもできる実験や、さらに研究を深めたい子ども向けのポイントとアドバイスつきで紹介します。
後編はこちら
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文・構成/ひだいますみ