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興味を持って進められる「お金の名言」の研究に挑戦
先日の取材で八木さんから、テーマを決める際は「子ども自身が気になっていること、ものに着眼してやっていくのがいい」とお聞きしたので、教えていただいたいくつかのアイデアのなかから『お金にまつわる言葉』の研究に取り組むことにしました。
本人は新紙幣が発行されたタイミングでお金に興味があり、名言なども好きな様子だったこと、親としても面白そうなだけでなく「学びがある」のも嬉しいと思ったのが決め手です。さらに本音を言うと、時間がない中、パソコンやタブレット、スマホなどがあれば簡単に調べられるというのも大きなポイントでした。
【事前準備】記入するノートなどをそろえ、子どもと取り組む時間を決める
本来、自由研究というと毎日コツコツ観察をしたり、実験を重ねたり、時間をかけてじっくりと進めるのがいいのかもしれませんが、現在我が家には時間がありません! 加えて挑戦する次男は飽きっぽいため、時間をかけて取り組む研究は途中で頓挫してしまう危険性も。
そこで今回は短時間で集中してやろうと話し合い、昼食後の14時から夕飯前の18時までに研究してその内容をまとめることにしました。約4時間、短い時間ではありますが、本当に終わるのでしょうか。
事前に親が準備したもの
スムーズに進められるように、道具は事前に準備しておきました。
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・iPad
・絵本が作れるノート12枚(Lサイズ)
・レポートパッド
・色画用紙
そのほか鉛筆、はさみ、のりなど。ノートなどはすべてセリアで購入しました。
【14時】自由研究スタート!タブレットで調べて書きまくる!
授業でタブレットは使い慣れているので、検索は本人に任せます。「お金にまつわる ことわざ」で検索し、気になった言葉をピックアップ! 言葉を色画用紙に書き、その意味をレポートパッドに記入します。(その後、『絵本が作れるノート』に貼り付けるため)
数あることわざのなかで調べたのは「猫に小判」「時は金なり」などの5つ。本人はなんとなく知っていることわざがあったり、逆にまったく知らないものあって学びになったり。私も初めて知った言葉もあって興味津々。
ことわざ5つは大人からするとたいした量ではないのですが、まだ習っていない難しい漢字もあるため何度も書き直すなど、小3男子はやや苦戦。親としては新しい漢字に触れるいい機会だと感じましたが、たったこれだけで疲れた次男。5つ書き終えたところで休憩に入りました(笑)。
【15時30分】お金にまつわる言い回しを研究!
ことわざだけでなく、「金に糸目を付けない」「金の生る木」などのお金にまつわる言い回しも調べてみることに。
本人も「こんなにたくさんお金にまつわる言葉があるんだね」と発見があったよう。子どものうちはあまり使う機会がないと思いますが、国語の授業では習わないような範囲を学べるのは自由研究ならでは。もちろんこのあとも次男は小休憩をはさみました。
【16時30分】新紙幣の肖像になった3人の名言も調べてみた
だんだん集中力が切れてきた次男ですが、最後の力を振り絞り、新紙幣の肖像になった3人の名言も調べてみることに。まだ新紙幣を手にしたことのない我が家ですが、「新しいお札に載っている3人は知っている?」と聞くとちゃんと知っていてびっくり!
渋沢栄一さんは、3人の中では特に多くの名言を残していましたが、どれを載せるのかは次男がチョイス。政府の外交と違い経済に国境はなく、個々の利害関係や価値観に基づいて自由な関係を築くことができるという意味の「経済に国境なし」という言葉を選んでいました。
【17時30分】書き出した言葉を貼りまくる!
自分の宿題とはいえ、もうほとんど飽きてしまっている次男(笑)。でも、ここまでくればあとは書き出した言葉をノートに貼っていくだけなのでゴールはもう目の前。
小3がノートに直接書き込むと、書き間違うたびに消す→書くと繰り返してノートが汚くなるだろうとこの方法にしたのですが、最後が“貼るだけ”とラクな作業になるため、心なしか楽しそう。
ちなみに、色画用紙やレポートパッドを切る作業は私が手伝いました。ちょっとおまけです。
【18時すぎ】『お金にまつわる言葉』の自由研究完成!
18時は少し過ぎましたが、それでも無事に4時間ほどで完成! 途中休憩をはさみながらも、よく頑張りました。本人も納得、私自身もしっかり学んでいる姿勢が見られたので、いい自由研究だったなぁと思います。
完成したページはこちら
4時間でも充実した自由研究ができた!
短時間ではありましたが、休憩をはさみつつも集中して調べたりまとめたり、今まで知らなかった言葉や新しい漢字に触れたりと、充実した研究になりました。本人もいいものができたと満足したようです。
今回は教わったアイデアのなかから「言葉について」をピックアップして研究しましたが、ほかにも「紙幣について」や「なぜ値上がりしているかを調べる」などのアイデアを教えてもらったので、来年以降はそれらに挑戦してみるのもいいなぁと思いました。
また、まだキーボードがスムーズに打てないため、今回は手書きで作成しましたが、来年以降はパソコンで作成するなど、より発展した研究ができたらいいなと、親目線では考えています。なにはともあれ、今年も無事に自由研究終わって、ほっとした筆者でした。
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文・構成/長南真理恵