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謎解きが大好き。ちょっとシブめのお笑い芸人さんもK-POPも大好き
――花凜さんは小さい頃から勉強が好きだったんですか?
トランプの神経衰弱とかなぞなぞ、クイズなどが好きで、小学生になってからは、誕生日になると毎年、母に謎解きの問題を作ってもらっていました。それを全部解いたらプレゼントの置き場所がわかるんです。けっこう難しい問題なんですが、解けることがうれしいし、プレゼントをもらいたくて夢中になりました。
母とはとても仲がいいんです。母も謎解きが好きだから、東京・日本橋にある謎解きカフェに一緒に行ったりして楽しんでいます。最近は私も問題作りに慣れてきたので、5歳下の弟に問題を出してあげたりしています。
――真面目なほうですか? それとも活発?
明るいし、友達もたくさんいるほうかな。でも外で遊ぶことはあんまりなくて、インドアでTVや動画を観るのが好きですね。両親が関西出身でお笑い番組やバラエティが好きなので一緒によく観ていました。さらば青春の光さんとかバカリズムさんとか、あと、大泉洋さんが大好きなんです! カッコいいしおもしろいし歌もうまくて、どんな人でも仲良くできる、人の懐に入るのがうまいというか、とにかく全部好きです(笑)。
――ずいぶんシブ好みですね、みなさん花凜さんのお父さんくらいの年齢では(笑)?
あ、でもK-POPも好きでTWICEのファンでもあるんですよ。学校の友達とはK-POPの話をして、家では家族とお笑い番組やYouTubeを見て楽しんでいます。
勉強っておもしろい! 塾で教わることが大好きだった
――花凜さんは現在中2、中学受験をして第一希望の学校に入学したのですね。塾には何年生から通っていましたか?
小3の4月からです。小さい頃から公文をわりと熱心にやっていたので、母が「中学受験したくなるかな?」と思ったみたいですね。本格的に中学受験の勉強が始まるのは4年生くらいからですから、その前に塾に入って雰囲気が合うかどうか、「試してから決めよう」って言われて、入塾したんですが、私自身すごく楽しくて、塾にハマりました。
――塾のどういうところが楽しかったのですか?
先生の授業がすごくおもしろいなって毎回感激するんです。カリキュラム通りに教えるだけでなくて、雑談もけっこうするんですけれど、それが実は勉強になっていて、その単元のことが自然に深く理解できるようになるんです。「勉強っておもしろいなぁ」っていうのが実感で、塾にいる間は楽しくて、つらい思い出はぜんぜんなかったです。
また、質問教室というのが設けられていて、その部屋に行ったら、自分のわからないことを教科ごとに聞けるのもすごくよかったです。
「わからない問題は宝物」と前向きな考え方を教えてくれた母
――解けない問題とか理解できない問題が出てくるといやになりませんでしたか?
母は「わからない問題とかできない問題は、実は宝物なんだよ」って。間違いを探すのは宝探し。「宝探しは大変で面倒なところがあるけれど、あなたが次によくなるための大事なステップ。宝が集まったら質問教室に行ってみようよ」って。
そのとき「ここがわからないから教えてください」じゃなくて、「ここまでわかったけれど、その先はこれでいいの?」とか「もっと簡単な解き方はないか」とか、自分のつまづきが先生にわかるように質問すると、疑問点がはっきりしてよく理解できるよって。
――お母様の前向きな声かけがすばらしいですね!
はい、両親は本当によくサポートしてくれたんです。父(フリーアナウンサー・山田泰三さん)は勉強に関してはあまり口を出さずに毎日の塾の送り迎えをしてくれたりとか、塾の前に食べる軽食をつくってくれたりとか、勉強しやすい環境をつくってくれました。
勉強そのものは、母がいろいろな工夫をして楽しく覚えさせてくれました。都道府県の形を覚えるパズルを買ってきてくれて、ゲームをするみたいに当てっこをしたり、社会の暗記ものは語呂で覚えるカードを手作りしてくれたり。理科も、星座を覚える替え歌を見つけてきてくれたり。
TVや映画も、ちょっと勉強になるようなものを探して見せてくれますね。『ブラタモリ』で地理に興味を持たせてくれたり。世界遺産の富岡製糸場にも実際に連れて行ってくれました。そのほかにも江戸東京たてもの園や川越の町歩き……実際に見たものはすごくよく覚えられるんですよね。
それと、母親が1日の中でやるべきことをリスト化し、タスクシートつくってくれていたんです。「朝のメニューはこれだよ」って見せてくれ、できたらチェックをつけていきます。「全部できたら好きなことをしていい」ということになっていたので、チェックをつけてやることがなくなっていくのがうれしいですし、好きなTVとかアニメとかあるときはがんばったりとか。タスクシートがあって本当に助かりました。
勉強ってつらいものじゃなくて、楽しいものなんだよっていうのを伝えてくれたから、中学受験にもつらさを感じずに取り組むことができました。
小5でバラエティやドラマに出演。塾との両立は…
――ただ、2021年、小学校5年生のときに『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』の助っ人小学生や、ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』の本多華鈴役でTVに出ていましたよね。勉強との両立が大変だったのでは?
芸能活動にはずっと興味があったんです。『あなたは小学5年生より賢いの?』が好きでよく見ていて、いつか出てみたいなと思っていました。塾からは「小5は受験勉強の取り組みにとても大事な年」と伝えられていたから、両親はちょっと心配していましたが、収録は2週間に1回で塾を休まなくて済みましたし、クイズ番組の助っ人だったので、人に説明できるように学ぶ意識がついて、かえって受験に役立ったと思います。
一方『二月の勝者』は毎日撮影があって塾を休まないといけなくて、どうしようかと思って……。でもちょうどコロナの時期で塾も動画配信で授業をやっていたので、収録を終えて帰ってきてから動画をしっかり見て、遅れをとらないようにしていました。
また、朝5時に起きて、学校に行く前に勉強をする習慣をつけました。性格的にやらないといけないことが多いほどがんばろうと思うほうなので、仕事も勉強も、っていうのはぜんぜん問題なかったです。むしろ仕事が楽しかったのでもっとやりたいと思ったくらいです。つらいと思ったことはありませんでしたね。
――朝5時から勉強すると、夜は眠くなってしまって勉強ができない、なんてことはなかったですか?
そうなんです。塾が終わって家に帰ると21時すぎになるので、朝が早い分、夜は早く眠くなります。塾のある日は塾の時間の前にごはんを食べ、帰ってきたらお風呂に入ってすぐ寝てしまいます。早寝早起きの習慣をつけて、毎日7時間は睡眠をとると決めていました。そして、朝すっきりして勉強に取り組みます。
塾ではクラス分けテストが定期的にあって、気を抜くとクラス落ちしてしまうのです。私は絶対落ちたくないという気持ちが強かったので、そこはがんばりました。学校見学に行った中学がとても自由で先輩たちがキラキラしていていいなと感じ、第一希望に決めて「絶対入学したい!」と思っていたので、それも勉強のモチベーションになりました。受験間際になると男子がどんどん力をつけてきて焦りましたが、なんとか一番上のクラスをキープできましたし。結果的に第1志望の学校に入学できたので、よかったです。
――さらりと、ニコニコと話す花凜さん。でもその裏には「負けたくない!」という強さがあるのですね。そんな負けず嫌いの一面を、気象予報士試験の場面でも発揮しています。後半は中学入学後の生活や気象予報士試験について伺います。

衣装:
カーディガン¥8,880(BITTER CELLS)、ワンピース¥7,090(OLIVE des OLIVE)、シアーTシャツ/スタイリスト私物
問い合わせ先:
OLIVE des OLIVE ☎︎03-6418-4630
HANA support@hana-korea.com
お話を伺ったのは

2010年11月24日、東京生まれ。小学生時代から芸能活動を始め、小5のときに『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』の助っ人小学生や、ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』の本多華鈴役で活躍。その後もバラエティなどに出演。並行して中学受験の勉強に励み、難関校に合格。また中学に入学してすぐ気象予報士の勉強に励み、13歳で資格取得というスーパー中学生。
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文・構成/三輪泉 撮影/五十嵐美弥 ヘア&メイク/yumi(ThreePeace) スタイリング/杉岡菜々子