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2023年のお盆休みはいつ?
夏にまとまった連休を取得できるお盆休みは、大きなイベントの一つです。特に今年は国民の祝日である「山の日」が移動したことにより、例年よりも連休日数が増える人もいることでしょう。
まずは、通常のお盆休みの期間と、2023年のお盆休みの期間について見てみましょう。
一般的に8月13日から16日まで
お盆休みは地域によって多少の差はありますが、基本的には地方都市を中心に8月13~16日をお盆休みとしているところが多いです。
年によってはカレンダーの並びで土日が重なることもあり、休みの長さも変わってきます。
お盆は旧暦と新暦によってひと月のずれが生じます。東京を中心とする関東地方では7月15日前後をお盆休みとするところもあるため、自分の住んでいる地域を確認しておきましょう。
2023年のお盆休みはどうなる?
2023年のお盆休み期間は、8月13日(日)から16日(水)の4日間になるところが多いでしょう。また、8月11日(金)の「山の日」は祝日です。金から水まで、6連休になります。
さらに、8月17日(木)、18日(金)に休みを取ることができれば、10連休になります。
混雑ピークを交通機関別に予想
お盆休みの県をまたいだ移動は、例年大混雑するものです。お盆中は実家に帰省する際の「帰省ラッシュ」と、帰省を終えて帰ろうとする「Uターンラッシュ」の2回の混雑が予想されます。
事前にいつごろがピークになるかを把握しておけば、混雑や渋滞に巻き込まれる可能性が抑えられるでしょう。高速道路・新幹線・飛行機の三つの移動手段ごとに予想します。
高速道路
高速道路の帰省ラッシュのピークは、6連休の初日である8月11日(金)に訪れ、12日(土)まで断続的に続く可能性が高いです。
Uターンラッシュは、連休後半の最終日近くである8月13日(日)にはじまり、8月14日(月)8月15日(火)にも交通量の多い状態が続くと予想されます。
それぞれ、帰省ラッシュは早朝~午前7時ごろ、Uターンラッシュは午後5時ごろが最も高速道路が渋滞すると考えられる時間帯です。
新幹線
新幹線の場合も、6連休の初日である8月11日(金)が最も混雑すると予想されます。特に混み合う時間帯は午前中です。
Uターンラッシュは、お盆の終わりごろである8月14日(月)に起こる可能性が高いでしょう。14日午後~15日午前中には特に注意が必要です。
例年、お盆の時期の新幹線は、自由席車両の乗車率が150%を超える様子が多く見られます。
飛行機
飛行機を利用した帰省の場合、帰省ラッシュは6連休の初日である8月11日(金)にくる可能性が高いでしょう。Uターンラッシュはお盆休み後半の8月14日(月)にくるでしょう。
飛行機もお盆の時期には混み合いますが、新幹線と違い座席数が決められているため比較的混雑が分かりにくいといえます。
ただし、空港内の手荷物検査場やロビーでは混雑に巻き込まれることがあります。搭乗者以外にも、見送りに来る人が大勢いるからです。
混雑時でもスムーズに移動する方法は?
お盆休みは混み合うものですが、工夫次第で混雑のピークを避けることができれば、多少なりとも人混みを避けてスムーズに移動できるでしょう。
高速道路・新幹線・飛行機のそれぞれにおいて、混雑を避けるための工夫を紹介します。移動日時や指定席・チケットの早期確保など、できることはやっておきましょう。
高速道路は深夜、早朝に出発
車による帰省を考えている人は、「連休前日の深夜」のうちから移動を開始するか、当日の早朝に移動することを検討しましょう。
Uターンラッシュは8月14日(月)8月15日(火)にピークがくると予想されるため、14日の午前の早い時間か、もしくは深夜の移動がおすすめです。
いずれも混雑が予想されるピークの日付・時間帯をできるだけ避けることが大切です。
新幹線は早めの予約で指定席を購入
新幹線の移動で混雑を避けたい場合は「指定席」を予約しましょう。ただし、お盆の時期の指定席はあっという間に売り切れてしまうことがほとんどです。
新幹線の指定席は、「乗車予定日から1カ月前にさかのぼった日の朝10時から」販売されています。予約できる日になったらすぐにチケットを押さえましょう。
お盆の時期に窓口で直接購入すると混み合うことが多いため、インターネットでの予約が早くて便利です。
さらにインターネットを細かくチェックしていると、臨時列車やキャンセルの発生などにいち早く気づくことができるでしょう。
参考:
えきねっと(JR東日本)
指定券の1ヶ月前発売について
飛行機は早期割引でチケット確保
飛行機は用意されている座席数が決まっているため、座席さえ押さえておけば搭乗時に混雑に巻き込まれることはありません。
しかし、新幹線と同じく、飛行機もお盆休みの時期にはすぐに売り切れてしまいます。さらに、金額設定も通常時よりも高額です。
多くの航空会社が早割を採用しているため、少しでも安く、かつ確実に座席を押さえるために早期予約を行いましょう。
各交通機関が行っている新型コロナウイルス対策
2022年のお盆休みには「新型コロナウイルスによる影響」が色濃くありました。しかし2023年の5月からは扱いが5類感染症に変更され、人々の移動の制限が緩和されました。各交通機関を利用する際には、どのような心づもりでいればよいのでしょうか。
高速道路
車を使った帰省の場合、長時間同じ空間にいることになるのは同乗している家族だけです。ほかの公共交通機関と比較すると、不特定多数の人との接触機会は限られてきます。
他者と接するタイミングは「高速道路の料金所」と「サービスエリア・パーキングエリア」での人との接触です。
高速道路の運営会社は、料金収受スタッフに手洗い、うがい、消毒液による手指の消毒、マスクの着用が効果的である場面でのマスク着用等の感染予防を実施しています。また料金所や料金収受ブース内の接触箇所(ドアノブ、机椅子等)などの共用設備については、定期的な洗浄、消毒、室内の換気を実施するとしています。
参考:
新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン 西日本高速道路株式会社
新幹線
「鉄軌道事業における新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン」が2023年5月8日をもって廃止され、国の方針に基づき、利用者へのマスク着用の呼びかけが原則として行われなくなりました。
新幹線・在来線特急車両においては、空調装置や換気装置により、6~8分程度で車内の空気の入れ替えがおこなわれています。
なお高齢者等重症化リスクの高い者への感染を防ぐため、マスク着用が効果的な場面ではマスクの着用が推奨されています。
参考:JR東日本
参考:マスク着用が効果的な場面
飛行機
2023年3月13日より空港・機内におけるマスクのご着用は任意となりました。ただし出発地、目的地、寄港地によっては、法律や規則に沿ったマスクの着用が必要な場合があります。
手指の消毒・除菌の協力、係員の指示や表示にしたがい乗客同士の間隔の確保に協力する必要があります。また事前の検温を実施し、発熱や体調不良時には搭乗を控えるなどの行動をとりましょう。
参考:新型コロナ対策 空港や飛行機内のマスク着用等のお願い | ANA
一人一人の感染症対策もしっかりと
2023年5月から新型コロナウイルスの扱いは5類に変更され、感染症対策も緩和されました。しかし各交通機関では、換気や手指消毒などの措置が引き続きとられています。またインフルエンザなど、既存の感染症も各地で感染の広がりがみられます。
自分自身も「感染症をうつさず、うつされない」ために、きちんと対策をしておく必要があります。お盆休みを迎える前に、一人ひとりができる感染症対策について押さえておきましょう。
基本的な感染予防を徹底する
新型コロナウイルスやインフルエンザは、人との接触やくしゃみ・咳による飛沫が感染の原因となります。外出時には必要に応じてマスクを付け、こまめに石鹸で手を洗い、消毒用アルコールで手指を消毒しておきましょう。
咳やくしゃみをする際には、ハンカチで口元をおさえるなど周囲に配慮が必要です。さらに、ウイルスに感染しにくい体にするため、十分に睡眠をとりましょう。
移動中も人が密集している所を避け、隣の人とのソーシャルディスタンスをとるように心掛けましょう。
参考:国民の皆さまへ 関連情報(新型コロナウイルス感染症)|厚生労働省
子どものマスクは必要に応じて判断
子どもの場合、マスクを嫌がって付けたがらない子もいることでしょう。無理に付けさせると、子どもは顔周りに違和感を覚えて口や鼻を頻繁に手で触ってしまい、逆に感染リスクを高めてしまうこともあります。
さらに、2歳未満の小さな子どもがマスクをすると呼吸の妨げになったり、熱がこもって体調不良を引き起こしたりする可能性があります。マスクで顔が覆われて顔色が分かりにくくなるため、周りの大人は異変に気づきにくくなってしまいます。子どもにマスクを付けさせるかどうかは、必要に応じて柔軟に判断することをおすすめします。
大人の場合でも、炎天下や夏の高気温下では熱中症のリスクが高まるため、状況に応じてマスクの要不要を判断しましょう。
参考:
2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険! 公益社団法人 日本小児科医会
お盆休みは計画的な移動プランを立てよう
お盆休みは混雑ピークを予想する必要があります。スムーズかつ安全に帰省するために、混雑ピークを避ける工夫をしつつ、楽しいお盆休みにしましょう。
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文・構成/HugKum編集部