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飛行機から降りたら、もうコナンづくし!

羽田から飛行機で直行便が出ている、コナン空港。実は「鳥取砂丘コナン空港」は愛称ですが、その名前になってもう10年目! 今年は10周年を記念して、空港にあるコナンのトリックアートの新作がお披露目となりました。搭乗者だけが通れる通路には今までのカラーページなどの複製原画が飾られた「コナンアートギャラリー」が見られます。
飛行機に乗らなくても楽しめる空港

飛行機から降りた乗客を「ようこそ」と出迎えてくれるのは、フライトルックに身を包んだコナンと蘭姉ちゃん。

さらにロビーに出ると青山先生の砂絵風メッセージとふたりのカラーオブジェが立っていて、空港のシンボルとなっています。空港に降り立ってすぐからコナンづくしです!

実は鳥取コナン空港は、利用者よりも来場者が多い空港! 土日にはコナンの謎解きラリーが開催されていたり、来場記念のスタンプが押せたり、「阿笠博士の発明品コーナー」やキャラクター絵合わせゲームがあったりと、小さいお子さんから大人まで楽しめるようになっています。

何より、あらゆるところにコナンがちりばめられているので、レジャー施設として大人気。
もちろん、観光スポットとしても定番と言われるほどの来訪があります。
キッズコーナーは新一と蘭の思い出の米花保育園風♪

徹底して作り込まれた世界観が魅力のコナン空港。キッズコーナーは、新一と蘭が運命の出会いを果たした米花保育園をテーマにしています。
靴を脱いで、小さいお子さんも安心して遊べるようになっています。なお、その横には”まんが王国鳥取”が生んだ、水木しげる(代表作:ゲゲゲの鬼太郎など)、谷口ジロー(代表作:孤独のグルメなど)、そして青山剛昌作品のコミックスコーナーもあります。飛行機の待ち時間が飛んでいきそう。
あちこちにいるキャラクターの姿を探しに行こう

また、あちこちにカラーオブジェがあり、探すのも楽しい! 二階には「ある時間」になるとプロジェクションマッピングがはじまるクールな赤井さん、「喫茶ポアロ」のコーナーには小五郎のおっちゃん、アルバイト中の安室さんなどが見られます。

ここは一部休憩コーナーになっていて、ポアロでひと休みできます! コナン空港には「コナン探偵社」というショップがあり、空港限定グッズもあるのでお見逃しなく。
ちなみに、怪盗キッドが鳥取砂丘に降り立っているところもあり……ぜひ探してみてください。
屋上の見送りデッキも訪れてみて

見送り用デッキでは、コナンカラーの空港ロゴが見られます。飛行機からも見えますよ!
怪盗キッドのシルクハット型になっている鐘を鳴らせる、新一と蘭のフォトスポットも見逃せません。横にあるハートのポストで郵便を出すと空港限定消印を押してもらえます。
旅の思い出を出してみるのも楽しいかもしれませんね。
コナン空港には他にも見どころが盛りだくさん!

見どころはまだまだあります。コナンによる鳥取県ナビゲートや、「コナンホール」のトリックアートや展示、キャラクターがずらりと並ぶ「キャラクターウォール」など、全部見るのは大変なほどのボリューム。空港内にはレストランもあり、売店では鳥取県のお土産も購入できます。
旅のはじまりや終わりはもちろん、旅の途中に来ても楽しいスポットです♪
コナンに会える町・北栄町は町中がコナンでいっぱい

青山先生の故郷である北栄町(ほくえいちょう)は、まさに「コナンに会えるまち」がキャッチコピー。コナンファンを中心に国内外からたくさんの観光客が訪れています。人口数万人の町だというのに、「青山剛昌ふるさと館」だけで年20万人ほどの人が訪れているそうですよ。
「コナン駅」から街歩きがスタート!

最寄り駅であるJR山陰本線由良駅の愛称は「コナン駅」。ホームに降り立つと、駅の待合室にはコナンのキャラクターのデコレーションが! 最近リニューアルしたばかりなのだとか。
横にある観光案内所では、ここだけのオリジナルグッズも販売。私が取材中も、熱心なファンが訪れていました。なんと、義理の母娘でいらしている方も! 駅を出てすぐの案内板にもコナンのイラストがあり、行きかう人のほとんどが「コナン探偵社」のショップバッグを持っていました。

また、ふるさと館への道のりには、少年探偵団などのカラーオブジェ、御影石で作られたモニュメント、コナンを使ったマンホールなど、街のあちこちにコナンたちが見られます。
図書館にもコナンと新一が

まちの図書館に新一の像と、コナンの看板が描かれています。この図書館には読書コーナーにコナンスペースがあり、青山先生直筆の、北栄町の子どもたちへの激励色紙もありました。
世界各国のコナンコミックスや、コナンの学習漫画もそろっている充実ぶり。コナンを通じて、世界への扉が開いていると感じました。
青山先生全面協力「青山剛昌ふるさと館」

「青山剛昌ふるさと館」は2025年3月で開館18周年を迎えました。累計入場者数は200万人超え! 世界でここだけの青山先生の原画を多数所蔵し、青山先生が来訪する新年のイベントも大人気です。

ふるさと館では貴重な生原稿・ネーム、カラー原画を中心に展示。青山先生の仕事場も再現されています。原画は定期的に変わるため、リピーターも多いそうです。

コナンのさまざまなトリックを実際に体験できたり、毎巻コミックスカバー折り返しで紹介されている「青山剛昌名探偵図鑑」を基にした、古今東西あらゆるミステリーの名探偵についての紹介があったり、楽しむだけではなく、新たな世界を知る学びの場にもなっています。

特に、コミックスの海外版がずらりと並んでいるコーナーは壮観! 世界中でコナンが愛されていることがわかります。なお、海外からの来訪も多いそうですよ。
トリックの再現コーナーにはみんな大興奮。悪用は厳禁です!
毛利小五郎事務所の再現や、歴代映画ポスターが貼られたコーナーなど、コナンファンならばワクワクが止まらないはず。ちなみに、ふるさと館は近く移転予定。さらなるグレードアップが予定されているそうですよ!
米花商店街で新一や蘭の声を聞きに行こう

ふるさと館の近くには、複合施設の「コナンの家 米花商店街」が。
新一たちのオリジナルボイスが聴ける、「工藤の門」のインターホンはぜひ押してみてください。

また、こちらではおなじみの「喫茶ポアロ」、地元素材を使ったジェラートが食べられる「CONAN GELATO」、小五郎ブレンドなどのオリジナルメニューが多数そろう「CONAN’S Kitchen」(内装もキュート!)、グッズがそろう「コナン百貨店」があります。
名探偵コナンが広げてくれる興味への扉
実際に私が小さい頃に読んでいたとき、石鹸水がアルカリ性であること、ホームズのさまざまな作品のこと、新一や平次が喋る英語……。コナンという作品は、いろいろな知識を吸収するきっかけになってくれました。
その青山先生を輩出した鳥取県。コナン空港も北栄町の観光も学びと楽しさが盛りだくさん! ぜひ訪れてみてくださいね。
青山剛昌ふるさと館を>>チェック
映画も要チェック!
取材・文/宇野なおみ