シリーズ歴代最高記録で動員数1位! 劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)』の見どころをチェック

劇場版28作目となる最新作の『名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)』は初日から3日間で歴代のシリーズ動員数を超え、1位発進となりました。今作もハラハラドキドキが止まらない!今回の事件を揺るがすキーパーソンや映画の見どころを紹介します。

物語のカギを握るキーパーソンとは!?

原作者・青山剛昌によるコミックスが107巻を超え、全世界で累計発行部数2.7億部を突破、TVアニメシリーズも放送1,100回を超えるなど、勢いがとどまることを知らない「名探偵コナン」。筆者は公開2日目の朝一番に劇場に行ったのですが、ほぼ満席状態で小学生くらいの子ども連れの家族、学生、大人と幅広い客層で、その人気ぶりがうかがえました。

劇場版28作目となる本作は長野県の雪山を舞台に、過去に起こった事件と現在の事件を軸に物語が進んでいきます。劇場版で活躍する長野県警所属の刑事たちはアニメシリーズにも登場したことがある人物たちで、過去の作品を観た人は「あのときの!」と思い出すのではないでしょうか。

もちろん過去の作品を観たことがない人でも楽しめる内容になっていますが、今作のキーパーソンを事前にチェックして劇場版をより楽しみましょう♪

大和敢助(やまとかんすけ)

©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

今作のタイトルになっている隻眼とは彼のこと。長野県警の警部で左足と隻眼は、捜査中に雪崩に巻き込まれた際に負傷したもの。今回の事件の捜査中には、たびたびフラッシュバックに襲われることも。雪崩れに巻き込まれたときに忘れた記憶が事件と関係している!?同じく長野県警の刑事である上原由衣とは幼なじみで…恋愛関係?もストーリーの中で気になるところ。諸伏高明とは小学生からの同級生でライバル。

諸伏高明(もろふしたかあき)

©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

個性的な彼のキャラクターにハマるファンも多いのだとか。今後のコナンたちとの関わりにも注目していきたい人物。長野県警の警部であだ名はコウメイ。大和敢助と幼なじみで、三国志などを引用した比喩表現を好み、この言葉が謎を解くカギになったりコナンたちを助けたりすることも。東都大学法学部をトップで卒業するもキャリア試験を受けず、ノンキャリアで県警本部入りした変わり者。しかし、大和が行方不明になった事件を単独で追い、強引に解決したせいで所轄へ異動となる。

鮫谷浩二(さめたにこうじ)

©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

毛利小五郎の元同僚でかつてコンビを組んでいた。現在は警視庁の改革準備室に所属。小五郎とは仲が良かったようで、あだ名でワニと呼ばれている。大和敢助が巻き込まれた雪崩事故を調べており、小五郎に会う約束をするのだが…

眠らない小五郎がかっこいい!いつものメンバーも大活躍

©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

毛利小五郎が眠らないと聞いて、ちゃんと事件が解決するのかちょっと不安になりましたが今回の小五郎は頼もしい!

「ついてくるな、遊びじゃねえんだ」とコナンに言う小五郎には、どうしてもこの事件を解決したい理由があります。かつて警視庁捜査一課強行犯係の刑事だったときを思い出させるようなかっこいい姿は必見です。

©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

毛利蘭、少年探偵団のメンバー、阿笠博士などいつものメンバーも登場。コナンを除く少年探偵団と博士は、国立天文台野辺山に遊びに来ていたのですが事件に巻き込まれてしまいます。事件解決のカギを握る!?少年探偵団の活躍にも注目です。

シリアスな話が続いていく中で、このメンバーが登場するとほっこりとした気持ちにさせてくれます。国立天文台の施設も丁寧に描かれていて、現地に行ってみたくなりました。

©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

今作で注目したいのは、コナンが最初から最後まで子ども扱いされているということ。長野県警の中にはコナンの推理力を高く評価している人物もいるので、子どもとして対応しつつも彼を受け入れています。いつもとは様子の違う本気になった小五郎と共にコナンが事件を解決していく様子は2人の絆のようなものを感じ、異なる爽快感があります。

豪華なゲスト声優にも注目

長野の山中で炭焼き小屋を営む寡黙な男で、物語の中盤からはコナンや小五郎、長野県警とも深く関わる大友隆役を山田孝之、国立天文台野辺山に所属する施設研究員・円井(つぶらい)まどか役を山下美月が務めます。

劇場で楽しみたい! 壮大なスケールで描かれるミステリー

今回の事件は過去の事件がいくつか絡んでいるので、ストーリーが進むごとに「あれ?もしかしてこの人が犯人かな?」と何度も考えてしまいました。現実に起きている社会の動き、そしていろいろな組織が絡み合って、予想外の展開が待ち受けます。

筆者は小学4年生の娘と一緒に観に行きました。はじめは約2時間も集中できるのか不安でしたが、夢中になって最後まで楽しんでいました。大好きな灰原哀の大活躍で大喜び♪ 大人の複雑な恋愛や憎しみが描かれ、難しい内容だったかな……と思ったのですが、子どもなりに理解しているようで驚きました。

事件と合わせてさまざまなヒューマンドラマも描かれているので、頭の中で情報を整理する練習にもなりそうです。親子で映画を観たあとは、子どもと感想を話し合うのが楽しみのひとつです。それぞれ注目していたポイント(コナン風に「妙だな…」と思ったシーン)が違うのでおもしろい! 今回も私たちの推理は大ハズレでした。劇場版ならではの大迫力のアクションシーンは、ぜひスクリーンでお楽しみください。

『名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)』


【ストーリー】
長野県・八ヶ岳連峰未宝岳。長野県警の大和敢助が雪山で“ある男”を追っていたとき、不意に何者かの影が敢助の視界に。気をとられた瞬間、“ある男”が放ったライフル弾が敢助の左眼をかすめ、大きな地響きとともに雪崩が発生。そのまま敢助を飲み込んでしまい―

10カ月後。国立天文台野辺山の施設研究員が何者かに襲われたという通報を受け、雪崩から奇跡的に生還した敢助と、上原由衣が現場へ駆けつけた。事情聴取のさなか天文台の巨大パラボラアンテナが動きだすと、 負傷し隻眼となった敢助の左眼がなぜか突如激しく疼きだす…

その夜、毛利探偵事務所に、小五郎の警視庁時代に仲の良い同僚だった“ワニ”と呼ばれる刑事から電話が入った。未宝岳で敢助が巻き込まれた雪崩事故を調査しており、事件ファイルに小五郎の名前があったという。
後日会う約束を交わした小五郎にコナンもついていくが、待ち合わせ場所に向かっていた途中、突然響き渡った銃声—。

原作:青山剛昌 「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:重原克也
脚本:櫻井武晴
声の出演:高山みなみ(江戸川コナン)、山崎和佳奈(毛利蘭)、小山力也(毛利小五郎)、高田裕司(大和敢助)、速水奨(諸伏高明)、小清水亜美(上原由衣)
スペシャルゲスト:山田孝之、山下美月
主題歌:King Gnu「TWILIGHT!!!」(Sony Music Labels Inc.)
上映時間:109分
©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

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文/やまさきけいこ

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