どんな風にホットプレートを使っている?
ご家庭でホットプレートはお持ちですか? ある民間の調査によると7割近くの人がホットプレートを所有していると言います。ただ、お好み焼き、焼き肉、タコ焼き、焼きそば、ホットケーキなど、使うとしても同じ料理になってしまいがちではないでしょうか。
せっかくホットプレートを持っているなら、たまには違った使い方をしてみると、非日常感が高まって子どもも喜ぶかもしれません。特に、お父さんたちの中でも、料理を普段ほとんど担当できていない方が率先して取り組むと、家族全員がさらに楽しい気持ちになれるはず。
そこで今回は、HugKumの読者会員720人に対して、普段どんな風にホットプレートを使っているか聞いて、実際につくってみました。

HugKumでホットプレートの活用法を調査!

圧倒的に多かったのはやはり定番のお好み焼きや焼き肉など。そこで、最も得票数の多かった定番の上位5つのレシピ(お好み焼き、焼き肉、タコ焼き、焼きそば、ホットケーキ)は除外して、以下のランキングにあらわれた〝ちょっと意外だけれど実は人気の料理〟を選んで紹介します。
ぜひとも最後まで読んでみてくださいね(ただ、料理の腕前は大したレベルではないので、あしからず)。
チーズタッカルビ

最初は、チーズタッカルビです。上位で言えば餃子もトップ5に次いで多かったのですが、ちょっと意外感が低いと感じたため、チーズタッカルビを繰り上げで紹介します。
そもそも、チーズタッカルビとはどんな料理かご存じでしょうか。恥ずかしながら、どこかで聞いた感じはするものの、筆者は詳しく知らなかったので調べてみました。
韓国の料理だとはなんとなく分かります。韓国語の「タッ(鶏肉)」と「カルビ(あばら肉)」を組み合わせた言葉みたいですね。
材料(4人前)
- A. コチュジャン:小さじ4~6(チューブの場合は5~8cm)
- A. しょう油:大さじ2
- A. みりん:大さじ2
- A. 砂糖:大さじ1
鶏もも肉(一口大よりちょっと小さくカット):300g
キャベツ:1/4個
玉ねぎ(くし形切り):1/2個
ニンジン(短冊切り):1/2本
とろけるミックスチーズ:ひとつかみ
つくり方としては以下のとおり。
(1)ボウルにAと鶏肉を入れて混ぜ、10分ほど漬け込む(唐辛子を入れた発酵調味料のコチュジャンは入れすぎると辛くなるので、子どもと食べる場合は要注意)
(2)160℃に熱したホットプレートに(1)を入れ、鶏肉にある程度火が通ったらふたをして蒸す(鶏肉には火が通りにくいので小さめにカットすると楽)
(3)完全に肉に火が通ったら、ホットプレートの中央に具材を寄せ、とろけるミックスチーズをひとつかみ、上に散らして溶けるまで加熱する

実際につくって見るとキャベツの芯が気になったので、キャベツをざく切りする段階で芯は取り外しておくと、子どもも食べやすいかもしれませんね。
ペッパー風ランチ

次は、ペッパー風ランチです。ビビンバも1票差で多く得票があったのですが、チーズタッカルビの直後に韓国の料理が続くと、料理のバリエーションがちょっと限られてきてしまう印象があったので、ペッパー風ランチを繰り上げで紹介します。
材料(4人分)
- A. 料理酒:大さじ2
- A. しょうゆ:大さじ2
- A. すりおろしニンニク:小さじ1
ごはん:400g
牛こま切れ肉(一口大にカット):300g
コーン (缶詰):100~120g
小ネギ(小口切り):大さじ3
有塩バター:20g
焼肉のたれ:大さじ3
サラダ油
こしょう:少々
レシピは以下のとおり。
(1)Aと牛肉をポリ袋に入れてもみ込み、冷蔵庫内で15分寝かせる
(2)160℃のホットプレートに油を引き、ごはんを中央に山盛りにして、ごはんの周囲に(1)を並べる
(3)ごはんの上に、コーン、ネギ、バターをのせる
(4)焼肉のたれを牛肉にかけ、火が通るまで焼く

最後に、こしょうを少々ふりかけるかどうかは、お子さんの年齢や好み次第で調整してください。
食べる前に全てを混ぜてなじませ、一呼吸おいて食べてみてください。こしょうがなくても十分においしいです。さらに言えば、かなり簡単につくれます。
タコ焼き用プレートでアヒージョ

次は、ホットプレートの付属品として用意されている場合がある、タコ焼き用プレートを使ったアヒージョを紹介します。
アヒージョ(スペイン語で「ニンニク風味、ニンニクを使った料理」の意)とはそもそもスペインの家庭料理で、オリーブオイルとニンニクでいろいろな具材を煮込んだ料理を言うそうです。このところバーベキュー好きの人が、熱心に屋外でつくっているイメージもありました。
本場の調理方法では、口径の小さい鍋を使ってつくるそうですが、ホットプレートの付属品であるタコ焼き用プレートを使ってつくるという意見が多く集まっていたので実際に試してみました。
材料(4人前)
- A. オリーブオイル:100ml
- A. すりおろしニンニク:小さじ1
- A. 塩:小さじ1/4
- A. 黒こしょう:少々
ゆでタコ(一口大にカット):200g
ブロッコリー(一口大にカットし、耐熱ボウルに入れて電子レンジで2分ほど加熱):1株
カマンベールチーズ(一口大にカット): 4切れ
ミニトマト(へたを取り除いておく):5~10個
ホワイトマッシュルーム(半分または4分の1にカット。表面の汚れが気になる場合は洗わずに軽くふく):8個
その他、ホタテ、ベーコン、エビなどお好みで
アンチョビペースト(ない場合はアンチョビフィレをつぶす)
レシピは以下のとおり。
(1)Aを混ぜ合わせ、タコ焼き用プレートの穴に、1/3ほど入れて160℃程度で加熱する
(2)Aが泡立ってきたら、アンチョビペーストを一つまみ入れる
(3)それぞれの穴に、好きな具材を入れる。
(4)時々、串やはしで具材を裏返し、火が通ったら完成
試して気づきましたが、水分の多いタコはときどき大きく爆(は)ぜます。お子さんと一緒に水分の多い食材を加熱する際には、そのリスクを事前に伝えておきましょう。
ちなみに、アンチョビペーストをスーパーマーケットで探す際にすごく苦労しました。パスタコーナー、トマト缶などの置いてあるコーナーで売られているケースが多いそうですが、筆者が足を運んだ2軒のスーパーには、アンチョビフィレ(カタクチイワシを塩漬け・熟成し、開いて骨を抜いた状態の食品)しか置いてありませんでした。
ただ、そのアンチョビフィレを細かく刻んで使ってもとてもおいしかったので、スーパーマーケットで食材が見つからない場合は、アンチョビフィレを探してみてください。
タコ焼き用プレートでベビーカステラ

同じく、タコ焼き用プレートの活用方法として多かった答えはベビーカステラでした。デザートにもお菓子にもなるメニューなので最後に紹介します。
ベビーカステラよりもホットケーキ(パンケーキ)のほうが声としては多かったものの、ちょっと変わった雰囲気で楽しく、またトッピングを入れるなど子どもが参加する余地が大きい点を考えると、ベビーカステラづくりも楽しい時間になると思います。
材料(4人前)
- A. ホットケーキミックス:300g
- A. 卵:2個
- A. 牛乳:140ml
- A. バター:30g
板チョコ
マシュマロ
その他、チーズ、キャラメル、ナッツ、イチゴなどお好みで
レシピは以下のとおり。
(1)Aを混ぜ合わせる(卵と牛乳を混ぜ、その次にホットケーキミックスを入れて混ぜ、最後にバターを加えて混ぜる)
(2)タコ焼き用プレートに油をぬり、穴の中に(1)を半分ほど入れる
(3)好きな具材を入れる
(4)竹串やはしで上下を返し、火が通ったら完成
慣れた方からすれば当たり前だと思いますが、タコ焼き用プレートの穴に生地を入れすぎないでください。上の写真のようにたくさん入れてしまうと(失敗です。すみません)、想定以上に膨らんで成形が困難になります。
ただ、子どもとわいわい言いながらつくれますので、どこにもおでかけする予定がない休みの日などに、ちょっとした非日常の楽しみを子どもに与えたいと思ったら、このお菓子づくりはうってつけです。
以上、会員アンケート調査の結果の中から、ド定番のメニュー以外の、ちょっと意外だけれどやっている人の多いホットプレート料理を紹介しました。
どれもこれもおいしさは間違いなしです。アヒージョなど本格的な料理もありますが、少なくとも筆者の娘たち(小学生)は喜んで食べてくれました。意外にも、アヒージョのマッシュルームを気に入って食べてくれました。皆さんも(特に、普段料理を担当していないお父さんたちも)、ぜひ試してみてくださいね。
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取材・文/坂本正敬
参考: ホットプレートで☆チーズタッカルビ – 味の素
: ホットプレートで ビーフのペッパー風味ライス – クラシル
: たこ焼き器でアヒージョ – クラシル
: 何が出るかな?たこ焼き器でベビーカステラ – 森永