「ビー玉が取り出せるラムネ」の見分け方は? スクリュー栓と打栓の違いをメーカーに聞いた【おとなの自由研究】

ラムネ飲料のおいしい時期がやってきました。どこか懐かしさがある上に、ビー玉が容器に入っているという遊び心も手伝って、子どもたちも大喜びの飲み物だと思います。そんなラムネ飲料は、飲み終わって子どもに「ビー玉がほしい!」とせがまれたとき、ビー玉を取り出せるタイプの瓶があることをご存じでしょうか。
今回は、ラムネの国内シェアでおよそ40%(※同社調べ)を誇るハタ鉱泉株式会社に、ラムネの栓の開き方(ビー玉の取り出し方)を聞きました。

スクリュー式の飲み口は時計回りに回す

ラムネは、さまざまな会社が発売しています。発売メーカーによっても細かい話は違ってきてしまうのですが、国内シェア40%程度(※同社調べ)と業界最大のシェアを誇るハタ鉱泉の商品については、瓶、ペットボトルの違いを問わず、以下の2種類に栓の種類が分かれるのだとか。

  • ・スクリュー栓タイプ
  • ・打栓タイプ

前者のスクリュー栓(スクリューキャップ)の場合、スクリュー式で飲み口が装着されているため、時計回りに回すと外れる構造になっています。

注意点は、回す方向です。通常のネジは、反時計回りで開きます。その感覚で飲み口を回すと、余計に締まってしまう恐れがあります。ハタ鉱泉のラムネの飲み口を取り外したい場合は時計回りだと忘れないでください。

実際にやってみると「赤子の手をひねるほど簡単」とまではいきませんが、拍子抜けするくらいあっさりと開きました。

一方で、打栓の場合は、飲み口の部分が、ペットボトルや瓶の先端に打ち込まれていますので手で回しても開きません。

インターネット上には、飲み口をお湯に入れて温めてから、ペンチで挟んで引っこ抜くといった方法が紹介されていますが、メーカー側の話では、無理に外そうとすると瓶やペットボトルが破損してけがをする恐れがあるそうです。

その意味で、ビー玉を取り出すシーンが想定される場合は、スクリュー栓が装着されたラムネを売り場で探したほうがいいということになります。

ネジ状の溝がある場合はスクリュー栓

スクリュー栓タイプのボトル。スクリュー栓の溝が横向きに複数確認できる

では、購入時に、そのラムネがスクリュー栓と打栓どちらなのかを判断するには、どこに注目すればいいのでしょうか。

あくまでもハタ鉱泉の商品の話になりますが、プラスチックフィルムで覆われた飲み口を横から目視してください。ネジ状の溝が複数本、横向きに走っている場合は、スクリュー栓である可能性が高いです(上画像)。

正直、プラスチックフィルム越しでは見づらいですが、ネジ状の溝が複数見えるかもしれないという前提知識を持って見れば、初見でも違いは見分けられます。

打栓タイプの容器

一方、打栓タイプについては、飲み口を横から見たとき、濃い線が一本だけ、横切っていることが分かります。溝が複数見えるか=スクリュー栓タイプ、溝が一本だけ見えるか=打栓タイプ、この違いが最大のチェックポイントになります。

ちなみに、ハタ鉱泉の商品の場合、スクリュー栓であれば、ビー玉を押すときに使用する玉押しがピンク色と決まっているそうです。

玉押しがピンク色のスクリュー栓タイプ

一方、打栓の場合は、ビー玉を押すときに使う玉押しが透明または黄緑色と決まっているのだとか。

まずは、飲み口を横から見て、ネジ状の溝が複数見えるかどうか、ハタ鉱泉の商品の場合は(『HATA ラムネ』とパッケージに書かれている)、玉押しがピンク色かどうか。この2点をチェックすれば、ビー玉を取り出せる容器かどうかが容易に判断できます。

また、ビー玉は、ラムネ飲料をおいしく味わい、飲み終わったあとに取り出すようにしてくださいね。お子さんや地域の子どもたちが喜ぶ姿を想像しつつ、用途に応じたラムネ選びの参考にしてください。

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取材・写真・文/坂本正敬
取材協力:ハタ鉱泉株式会社

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