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緊急避妊薬が一部の薬局で購入可能に
2026年2月2日から、緊急避妊薬(アフターピル)「ノルレボⓇ」が、処方箋なしで一部の薬局やドラッグストアで購入できるようになりました。アフターピルのOTC(Over The Counter)化は2017年から議論が行われており、反対意見などもある中、ついに実現となったのです。
これまで、アフターピルは医師の診察と処方箋が必要だったため、年末年始などの医療機関が休みの期間に「避妊に失敗してしまった」「パートナーに避妊をしてもらえなかった…」といった場合に対応ができない現状がありました。
薬局で購入できるようになれば、生理が来るまで不安な気持ちで過ごす女性が減り、望まない妊娠を防ぐ一歩になりますよね。
薬剤師の前で服用。家に持ち帰ることはできない
今回販売が開始された「ノルレボⓇ」は、妊娠の不安がある性交から72時間以内に服用することで、緊急的に妊娠を防止する効果のあるお薬。
「レボノルゲストレル」という合成黄体ホルモンを配合しており、「排卵を抑制」「受精を防ぐ」「受精卵の着床を阻止する」作用があるとされています。

購入後は、研修を受けた薬剤師の面前で服用する必要があり、家に持ち帰ることはできません。
なるべく早く服用することで、より高い妊娠阻止率が期待できるもので、性交後72時間以内の服用による妊娠阻止率は81%*。飲めば大丈夫! というものではないので、服用から3週間後に妊娠の有無を確認する必要があります。
* 医療用医薬品の国内臨床試験において、「ノルレボ®錠 0.75mg」2錠(レボノルゲストレルとして1.5mg)を性交後72時間以内に1回投与した際の妊娠阻止率が81%。
価格は1錠7,480円。購入できる店舗は地域差がある模様
気になる価格は1錠7,480円(税込)。風邪薬などと比べると高めの印象ですが、「数万円もするから諦める…」という価格ではないのが救いです。
ノルレボⓇのホームページでは購入できる店舗を検索することができ、小学館本社のある神保町駅付近で検索してみると、10店ほどの薬局がヒットしました。

まだ地域差があるようで、埼玉県など、店舗の少ない地域もありました(2026年2月18日現在)。これから取り扱う店舗が増えていくことを期待したいですね。
パートナーや親の同意は不要。自分の体の決定権は自分
着目したいのが、購入にあたってパートナーや親の同意が不要、年齢制限もないということ(試験販売の段階では、16歳以上の年齢制限や、18歳未満は保護者の同意と同伴が必要でした)。
もちろん、子どもには正しい知識を身に付けてほしいし、困った状況になったときには相談してほしいのが親心。しかし、厚生労働省の資料によると、未成年者の受診のハードルになっていたのが親権者の同意で、それも納得できますよね。
避妊の失敗はもちろん、「デートDV」と呼ばれる、交際相手による性行為の強要や、避妊の拒否なども聞かれる中、親に言えずにアフターピルが飲めない、という場面を考えると、まずは自分の意思だけで購入できるのは大事なことだと感じます。

正しく使われるように…わが子にもきちんと伝えたい
アフターピルのOTC化は、女性が体の自己決定権を守るための一歩になる一方で、アクセスのしやすさから、避妊をしなくてもアフターピルを飲めばよいという間違った解釈をする人々も出てくるかもしれません。女性の権利を守るためのもので、女性がより一層不利な立場になるのは残念すぎること。
女性として、今後もこの動向を見守っていきたいですし、親としては子どもに正しい知識を身に付けさせること、そして、もしものときにはこのような選択肢があるということを伝えてあげたいと思ってます。
お薬について詳しく知りたい方は、お薬のWEBサイトもチェックしてみてください。
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文・構成/寒河江尚子
