
4歳の男の子と3歳の女の子の母です。どういうわけか、最近上の子が、妹に「あっちいけ」と言ったり、使っているおもちゃを妹がさわろうとすると「ダメ!」と言ったりと、強く当たるようになりました。たたいたりすることもあり、思わず「ダメでしょ!」と兄を叱ってしまうことも多くなっています。きょうだい仲良くしてほしいのに、どうしたらいいのでしょう
仲裁に入るなら、まず、上の子の思いを受け止めましょう
年子の兄妹なんですね。きょうだい仲良しであってほしいと親は望んでいますよね。けんかが多くなると心配でしょうが、仲はいいのです。大丈夫です。
たぶん3歳のお嬢さんが成長してきて、自我も強い頃ではありませんか? さらに、口も達者になっていませんか?
上のお兄ちゃんにしてみると「かわいい」なんて言っている場合ではありません。うっかりすると負けそうな状態です。なので、言葉も荒くなり、つい手が出てしまう。
年子で上が男の子、下が女の子には良くある姿です。
女子は知的な発達が早めです。そして、個人差はありますが、言語の発達も早めが多いです。上の子にすると、せっつかれているというか、突き上げられそうな感じとでも言いましょうか、心情穏やかではないことになる時期です。「あなたの思い通りにならないの、ダメ! あっちいけ!」と自分を守ろうとするのです。
気持ちを受け止めてもらったことが伝われば落ち着きます
そこで、上だから、力が強いのだからと親から怒られると、自分の気持ちをわかってくれないとなり、もっと心情が荒くなってしまいます。
そこで、仲裁に入るなら、上の子の思いを受け止めましょう。「邪魔されたくないよね」「やりたいことがあるんだよね」と受け止めます。気持ちをわかってもらえると、落ち着きますので、妹に対しても多少穏やかになっていきます。だいたい上の子は下の子に言葉でかなわないと、たたくなど手が出てしまいます。勝ち目は体力しかないのです。
妹は力ではかなわないから口が達者になり、勝ち目がなければ、泣くという手段を持っています。泣いて、母にすがると落ち着きます。泣いてすがるとお母さんが、お兄ちゃんを怒ってくれるとなると下の子は大きな味方をつけていることになります。が、お兄ちゃんにしてみると母は「妹の味方」となり、自分は大事にされていないと思ってしまうのです。
みんな母にとって一番になりたいのですから、この構図ですときょうだいの仲が悪くなっていきます。
上の心情を受け止め、泣いてすがってくる妹を受け止めていれば、競い合う関係ではなくなります。こんなけんかを家ではしてても、一歩外に出ると兄は妹を守り、妹は兄にすがります。
きっと年齢の近い兄と妹は、生涯頼りにし合う関係で育っていくでしょう。実は私は3歳上の兄と仲良しですが、小さい頃はすごくけんかしていました。私が口が達者だったのでね。お宅と同じようなけんかの様子でした。けれど、思春期に一番話し合い、相談し合える仲良しでした。二人の関係を楽しみに眺めてください。
記事監修

保育者。自主幼稚園「りんごの木」代表。子どもの気持ち、保護者の気持ちによりそう保育をつづけて半世紀。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた 春夏秋冬』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。親向けの最新刊に『保育歴50年!愛子さんの子育てお悩み相談室』(小学館)がある。