発達特性のあるお子さんにインタビューを重ね3年をかけて完成した「ぴったセル」
お子さんが自分自身の力で「できた」を増やす設計

2020年からフットマークが展開している布製ランドセル「ラクサックジュニア」シリーズ。複数の教科書・ノートやタブレットを毎日入れて重くなるランドセルの代わりとして、軽量かつ重さを感じにくくする工夫、お子さんの成長に合わせた身体にフィットする形状が特徴の素敵な製品です。
しかし、数字にすると2〜3%ではありますが、ユーザーからこのような声が寄せられたそうです。「ファスナーがうまく使えない」「マグネットのバックルがどうしても外せない」。
今回、これらの意見を目にすることで、「すべての子どもにとって使い心地のいいものを作りたい」という思いから、2023年春に開発されたのがこの「ぴったセル」です。
インクルーシブデザインを取り入れる
最近耳にすることが増えてきた言葉である「インクルーシブデザイン」。「多様な当事者と共に作ることで、価値へと結びつけるデザインプロセス」というものがインクルーシブデザインの考え方の核となるものです。
今回の開発に際してはインクルーシブデザインを専門としている方々と共創体制を組み、発達特性のあるお子さんがいらっしゃる25組の家族へのインタビューからスタート。通常1年程度の開発期間で作られる製品が多い中、「ぴったセル」は5回以上の試作を繰り返し、約3年の開発期間をかけて作り上げられました。
製品の特徴は?
かぶせを開きやすく改良

「ぴったセル」ではかぶせを留めるパーツを「ラクサック」に用いられていたマグネットバックルとは異なる形にしました。
「ラクサック」で使われていた、少し手先の細かな作業が必要となるマグネットバックルを、「ぴったセル」では、ひもを引くだけで磁石が簡単に外れてかぶせが開き、かぶせにつけられた突起を凹みに近づけるだけでしっかりと閉まるように作られています。
ファスナーを使わず磁石を多用した構造

「ラクサック」で教科書やノートを入れるメインポケットを閉じるために使われていたファスナーを完全に無くしました。
「ぴったセル」では教科書やタブレット等を入れるメインポケットと前面につけられたA5サイズほどのポケットは磁石の力で閉じるようにされています。手を引っ掛ける部分が大きいため、細かな動作が苦手なお子さんでも開きやすくなっているのも特徴です。
水筒をカバンに入れられるサイドポケット

最近、水筒を身体に斜めがけをしていたときに転ぶなどして、内臓に重大な怪我をする事故が発生していることが消費者庁から報告されています。「ぴったセル」のサイドポケットはゴムを使ってある程度大きなものも入れられるようになっているので、水筒や折り畳みの傘を持ち歩くときに安全に収納をすることができます。
成長する体にフィットする形状と背中の通気性の良さ

お子さんは小学校での6年間で30〜40cmも身長が変化します。フットマーク独自の計測技術であらゆる体型・姿勢・動きを想定した3D設計で、肩・背中・腰への負担を均等に分散して快適に使えるように設計されています。
また、お子さんが暑い時期に帰ってくると、ランドセルと触れていた背中が汗でびっしょりになっていることがあります。「ぴったセル」では背中に当たる部分に6つの厚さ1.5〜2.0cmほどのブロックに分けて空気の通り道を作り、全体をメッシュ状にすることで通気性がよくなるように設計されています。
熱中症予防の観点からも熱がこもらないようになっているのは良い点ではないでしょうか?
実際に使ってみました
柔らかい素材で体にフィット! ランドセルよりも軽く感じる!

革製や合皮製のランドセルは背中にクッションはありますが、直線的な構造が体格差のある小学生の背中にフィットしにくく、実際の重量以上に重く感じてしまうイメージがあります。ですが「ぴったセル」は柔らかな素材でさらに体にフィットする構造が、背負ったときに思った以上に軽さを感じることができます。
小学生はカバンで、教科書やノート、学校によっては家庭学習に使うタブレットを毎日持ち帰る必要があります。帰宅後に娘のランドセルを移動させることがありますが、少し力を込めないと大人でも重く感じます。
「ぴったセル」のかぶせは合成皮革を使いますが、本体には撥水加工などを加えたポリエステル100%を使用し、強さと軽さを同時に実現しています。
PCやタブレット用のスペース

背負って一番背中側に当たる部分にはPCやタブレットが入れられるクッション性の高いスペースがあります。筆者の娘が通う学校では個々で専用のケースを買うことが求められましたが、しっかりしたものを用意するとかさばったり重さにつながったり……このようなスペースが備わっていると、持ち運びに安心感があります。
絶妙な磁石の強さ

「ぴったセル」は、しっかりとフタが閉まるように強めの磁石が使われてはいますが、体が小さめな小学5年生の娘と一緒に試してみたところ、かぶせを開くためのひもを引っ張ると軽くフタが開きます。
「じぶんでできた!」につなげるために
「ぴったセル」は磁石の力を補助的に使うことで「じぶんでできた!」を積み重ねることを目指しています。学校へ行くときの相棒になるものです。使うたびに誰かに「助けてもらう」のではなくお子さんが自分の力で「できた」という喜びを増やすことが開発者の1番の想いとしてありました。
購入前に1週間無料の貸し出しサービスもありますので、入学を控えている年長組のお子さんも、すでに小学校に通っていて使いやすいランドセルを探しているお子さんも、まずは試してみてはいかがでしょうか?
「ぴったセル」はラベンダー、ミント、ピンク、ネイビー、ブラックの5色展開。
商品の詳細はこちらをご覧ください
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