シンガポール中心部から車で30分で大自然に包まれる! 動物園やホテルのある最旬エリア「マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ」を体験してきた

シンガポールで今いちばん新しいのが、大自然のなかのエリア「マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ」。シンガポール最大の自然保護区に隣接し、深い森に囲まれたエリアに動物園やホテルが点在しています。10年がかりの再生プロジェクトを経て、2026年5月末に全面開業したばかり。現地の最新レポートをお届けします。※掲載の情報は取材時(2026年6月)のものです。

自然や野生動物の宝庫「マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ」

ここがシンガポールとは思えない森が広がる「マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ」

シンガポール中心部から車で約30分。都市の喧騒を抜けると、驚くほどの緑が広がっていました。ここは「マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ」。シンガポール最大の自然保護区の隣に広がる、森に囲まれた約126ヘクタールのエリアです。

マンダイエリア全体図。広大なエリアに各施設が点在している(C)Mandai Wildlife Group

この森には、5つの動物パークが集まっています。地元でも人気の「シンガポール動物園」、世界初の夜行性動物園「ナイトサファリ」、川をテーマにした「リバーワンダー」、アジア最大級の鳥パーク「バードパラダイス」、冒険気分のアトラクションや動物との出会いを楽しめる「レインフォレスト・ワイルド・アドベンチャー」です。

動物好きにはたまらない「マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ」(C)Mandai Wildlife Group

さらに屋内の体験施設もあり、ホテルやグランピングなどの宿泊施設も整っているので、せっかくなら連泊でのんびり過ごすのがおすすめ。ホテルの周りでは野生のサルやトカゲに出くわすこともあるそうで、まさに自然の中に泊まる感覚です。今回はこの広大なエリアから子連れにおすすめのスポットをいくつかご紹介します。

一度は行きたい名物動物園「シンガポール動物園」

スリランカヒョウ(C)Mandai Wildlife Group

5つのパークでいちばん歴史が古いのが、1973年開園の「シンガポール動物園」。檻や柵をできるだけ使わない開放的な展示で世界的に知られています。最近では、世界で80頭ほどしか飼育されていない希少なスリランカヒョウの三つ子の赤ちゃんも誕生しました。

スタッフに聞いた動物の食事の話が面白かったです。たとえば、オランウータンの中には水を飲みたがらない子もいるそうで、その場合は砂糖を入れない薄めた紅茶を出すと、香りに誘われて木から降りてくるのだとか。ゾウの誕生日にはドリアンを丸ごと。大好物のピーナッツをわざと取りにくい場所に隠して鼻で探させるなど、野生の力を引き出す工夫もしています。キッチンでは規格外野菜を活用して食品ロスも減らしているそうです。

シンガポール動物園

遊びながら動物に出会える「レインフォレスト・ワイルド・アドベンチャー」

園内を見渡せるキャノピーグライダー(C)Mandai Wildlife Group

2026年に全面オープンした「レインフォレスト・ワイルド・アドベンチャー」は、「動物にもたくさん会いたいし、アトラクションでも遊びたい」という欲張りな家族にぴったり。動物が暮らす森の中で、冒険気分のアトラクションを楽しめます。

パークはアジアの熱帯雨林がテーマの西エリアと、アフリカの熱帯雨林がテーマの東エリアに分かれていて、無料シャトルで行き来できます。チケットは共通なので、どちらから回ってもOK。

大人が楽しいラヴィン・スイング。高さ8mまで振り上がり、スリル満点!

アトラクションには1~5のレベルがあり、小さな子どもには木々の間を滑空して眺めを味わう「キャノピー・グライダー」やキツネザルの跳躍力にちなんだトランポリン「リーマー・プレイグラウンド」がおすすめ。

通路を平然と歩くワオキツネザル

動物はキリンの仲間であるオカピや数種類のキツネザルなど、50種類以上。放し飼いのゾーンもあり、歩いている通路を動物が横切っていくことも!

保護した赤ちゃん動物の食事を紹介するパネル

このパークには、保護された野生動物を治療する「マンダイ・ワイルドライフ・センター」もあり、展示パネルでは治療の様子や動物の豆知識を学べます。なお、来園者のチケット代が、こうした活動の支えになっているそうです。

レインフォレスト・ワイルド・アドベンチャー

暗い森で夜行性の動物を探す「ナイトサファリ」

トラムから見えたゾウ

日が暮れたら「ナイトサファリ」へ。夜のアクティビティというだけで、なんだかワクワクしてくるもの。トラムに乗ってもいいし、トレイルを歩くのもおすすめ。両方を組み合わせることもできます。

木の上でエサを食べるビントロング

昼の暑さが和らぎ、歩くにはちょうどいいです。おすすめは「パンゴリン・トレイル」。うろこにおおわれたパンゴリン(センザンコウ)に会える道で、2026年春には10年ぶりに赤ちゃんも誕生しました。同じ道で会えるビントロングは、近づくとなぜかポップコーンのような甘い匂いがするのだとか。

クリーチャーズ・オブ・ザ・ナイト・ショー。ショー後の撮影タイムも大人気

散策の前後には動物のショー「クリーチャーズ・オブ・ザ・ナイト」もぜひ。スタッフの解説とともに、フクロウなど夜行性の生き物が自然な行動を見せてくれます。

ナイトサファリ

最新テクノロジーで自然を体感! 屋内アトラクション「エクスプロリア」

エクスプロリアの中央ホール。リストバンドでポイントを集めながら回るのでゲーム感覚で夢中に

最新の屋内施設も刺激的です。2026年3月に開業した「エクスプロリア」は、東南アジア最大級の屋内型マルチメディア施設。中央のホールを起点に、太古の巨大生物や極限環境、ミクロの世界など5つのテーマ空間を自由に回れます。

360度の巨大生物の世界の360度ショー。光や音、ミストの演出で迫力がある

たとえば巨大生物の世界では、恐竜など太古の生き物の繁栄から絶滅までを地球の歴史とともにたどるロマンあふれる360度ショーを楽しめます。またミクロをテーマにした世界では、ふだん目にすることのない小さな生き物の暮らしを観察でき、子どもたちも興味津々!

砂漠を再現した部屋。実際の暑さと風で、過酷な環境を体感できる

特に面白かったのが、極限環境の世界。灼熱の砂漠からいてつく北極まで、過酷な環境で生き物がどう生き延びるかを、実際の温度や風で体感できます。部屋を移るたびに次はどんな環境なのかと、思わず身構えました。

エクスプロリア

登る、くぐる、寝そべる。動物の動きで遊ぶ「キュリオシティ・コーブ」

エクスプロリアに隣接しているのが2025年11月にオープンした「キュリオシティ・コーブ」。シンガポール最大の屋内プレイランド。ただの遊び場ではなく、自然や動物をテーマにしているのがユニークです。

草を模した柔らかな遊具や、砂丘のような小さな丘が続く乾燥地帯ゾーン

湿地、森、草原、乾燥地帯の4つの環境を再現し、それぞれに暮らす動物の動きをモチーフにした遊具がそろっています。

オランウータンの壁画を横目に、巨大なネットをよじ登る。木の上で寝そべる遊具も

オランウータンのように木の上で寝そべったり、クモの巣を模した巨大ネットをよじ登ったり、遊んでいるうちになんだか動物の気分に!?

絵本のような森に寝転んで過ごせる空間も

靴を脱ぎ、靴下で遊ぶので小さな子ものびのび遊べます。屋内施設は天気を気にしないのもうれしいポイントです。

キュリオシティ・コーブ

森に泊まる「マンダイ・レインフォレスト・リゾート By バンヤンツリー」

ホテル内とは思えない景色!

遊びどころが多いエリアなので、せっかくなら宿泊して楽しみたいところ。2025年開業の「マンダイ・レインフォレスト・リゾート By バンヤンツリー」は、貯水池を望む森の中に建つエコリゾート。現地の木の種のさやをかたどったツリーハウス(トップ写真)が目を引きます。

木を切らず、すき間を縫うように建てているので、まるで森と一体化しているよう。ロビーに野生のオオトカゲが入り込んで長居したこともあるそうです。また、朝は鳥の声がはっきり聞こえるので、ゲストに「本物ですか?」と聞かれたこともあるとか。

バルコニーに置かれたテーブルとイス、建物の壁の模様にも木を再利用

建設のときにやむをえず伐採した木は、皮をはいでコンクリートの壁に型押しして模様として残したり、テーブルやイス、客室のハンガーやごみ箱などに生まれ変わらせたりしています。

ファミリールーム。最小でも35㎡とゆったり

印象的なツリーハウス以外に、子連れにうれしい二段ベッドのあるファミリールームもあります。ちなみに客室の壁の絵は各階に対応した森の高さを描いており、全フロアをつなげると一枚の大きな森になる、という遊び心も隠れています。

レンジャーズ・クラブの屋外遊び場。遊具も植物や種をモチーフにしたデザイン

4〜11歳向けのキッズプログラム「レンジャーズ・クラブ」(有料)では、自然観察やクラフトなど日替わりの体験ができます。保護者は1名まで付き添いOK。子どもが遊んでいるあいだ、パパママ交代でバンヤンツリー自慢のスパでひと息つく、なんてリゾートらしい時間も素敵です。

マンダイ・レインフォレスト・リゾート By バンヤンツリー

ワニのすぐそばで眠るグランピング「クロコダイル・ロッジ」

ワニの棲む池がすぐそば(C)Mandai Wildlife Group

もっとワイルドに過ごしたいなら、グランピングという手も。2026年6月にオープンしたばかりの「クロコダイル・ロッジ」は、レインフォレスト・ワイルド・アドベンチャーの中にあって、ワニの棲む池が見える場所に建っています。

(C)Mandai Wildlife Group

テントといってもエアコン付きで、快適。食事や園内のアクティビティも宿泊料に込み。異国でのグランピングデビューも楽しそうです。

クロコダイル・ロッジ

シンガポールの大自然の中で、たっぷり遊んで学ぼう!

キュリオシティ・コーブの外観。自然と溶け込むデザイン

昼間は動物園やアトラクション、夜はナイトサファリ、雨なら屋内施設など、遊びの宝庫の「マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ」。夢中で遊んでいるうちに、動物や自然がいつのまにか身近な存在になり、親子でかけがえのない体験ができる場所です。

取材協力:シンガポール政府観光局Mandai Wildlife Group

この記事を書いたのは

古屋江美子 ライター

通信会社に約6年間勤務した後、ライターに転身。旅行、IT、インタビューなどを中心に執筆。一児の母で、子どもとのおでかけや子連れ旅行の経験も記事づくりに生かしています。出身地・山梨県の「やまなし大使」。現在は川崎市在住。

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