子どもが「話をしやすい」親子関係の築き方は?【現役教師がアドバイス】

学習雑誌『小学一年生』に寄せられたパパママからのお悩みに、現役の小学校の先生がアドバイス。今回は、「入学後しばらくしてから、子どもが学校の話をしてくれなくなった」とお悩みの親御さんからの質問にお答えします。

Q:子どもがなんでも話してくれる親子関係を築きたい!

子どもが最近、学校のことを話してくれなくなりました。友だちとどうしているのかもよくわかりません。 無理に聞き出すのは本人の負担になりそうで、接し方に迷いを感じています。このままだと、成長とともにますます話してくれなくなるのではと心配です。子どもが安心して本音を話せるような、信頼関係を築くには、どうすればよいでしょう。  (あっくんさん)

A:困ったときに相談できる親子関係をめざしましょう。

 入学当初は、毎日が新しいことだらけで、親御さんに話すことが楽しかったのでしょう。それが、学校生活に慣れてきたことで、報告することがなくなっただけなのかもしれませんね

そもそも子どもたちは、学校のことを親に逐一報告しているわけではありません。おそらく、クラスの半数以上は、それほど話をしていないと思います。大事なことは、学校から手紙や配信などで保護者に伝えるので、困ることはありません。ですから、無理に聞き出さなくても大丈夫ですよ。

むしろ、親が無理に聞き出そうとすることで、親子関係が悪化してしまうかもしれません。子どもは「言いたくないのに言わされた」などと、嫌な気持ちを抱くでしょう。それが積み重なると、子どもは心を閉ざし、やがて
都合のよいウソをつくようになってしまうこともあります。教師の立場から、このように関係がこじれてしまった親子を何組も見てきました。もう一度、信頼関係を築くまでには、長い時間がかかるようです。

大切なのは、子どもがいつでも親に話せる雰囲気を作っておくこと。こちらから聞き出すことはせず、話してくれるのを待ちましょう。それはどんなタイプの子でも同じです。子どもが話しかけてきたら、親御さんは最後までしっかりと耳を傾けましょう。

とはいえ、なかには何も話してくれない子もいるでしょう。それでも「自分で解決しているのかな」などと、わが子の性格を理解し、寄り添う姿勢が大切です。

ただ、「すべてを子ども任せにすればよい」ということではありません。「いつでもあなたの味方だよ」という親の気持ちは、日頃からどんどん伝えていきましょう。親が待つスタンスでいれば、自ずと必要なときに話してくれるようになります。

それから、わが子に関するトラブルを耳にしたのに、本人が話さないこともあるでしょう。「何かあれば、いつでも聞くよ」と伝えて、必要なら担任の先生に相談しましょう。きっと適切に対処してくれますよ。

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私がお答えしました

佐々木陽子先生 公立小学校教諭

低学年の担任経験が豊富で、現在は主幹教諭として教鞭をとる傍ら、先生が読む教育情報サイト『みんなの教育技術』に執筆も行う。

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子どもたち各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

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イラスト/メイボランチ 構成/天辰陽子

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