サイズアウトしたその靴、捨てないで! 自宅に眠る靴を寄付してアフリカの子どもたちの夢を応援できる「ドリームキッズ・アフリカ&スポーツ支援プロジェクト 」 

気づけばあっという間にサイズアウトしてしまう、子どもの靴。「まだまだ履けるのに、捨てるのはもったいない…」と、シューズボックスに眠らせていませんか? 11歳の息子がいるわが家にも、そんな靴が何足かあります。まだ履けるけれど、もう出番のない靴。そんな靴を、必要としている子どもたちへつなげる「ドリームキッズ・アフリカ&スポーツ支援プロジェクト」が、この秋本格スタート。プロジェクト発表会で語られた思いと、親子で参加する方法をご紹介します。

「ドリームキッズ・アフリカ&スポーツ支援プロジェクト」とは? 

日本国内でサイズアウトなどにより出番がなくなった、まだ履けるスポーツシューズやスニーカーを集め、アフリカの子どもたちへ届ける「ドリームキッズ・アフリカ&スポーツ支援プロジェクト」。P-UP Worldが設立した「ドリームキッズ・アフリカ協会」が進める取り組みです。

東京・渋谷で行われたプロジェクトの発表会では、アンバサダーを務める青山学院大学陸上競技部長距離ブロック監督の原晋さん、サッカー元日本代表キャプテンで現在は明海大学体育会サッカー部監督の柱谷哲二さん、スペシャルゲストとしてお笑い芸人のあばれる君さん、モデル・俳優の高橋メアリージュンさんらも登場。

発表会では、プロジェクトを始めた背景や、アフリカの子どもたちに靴を届けることへの想いが語られました。

なぜアフリカの子どもたちに「靴」を届けるのか?

そもそも、なぜ「靴」なのでしょうか。 

数年前からアフリカへの支援活動に取り組んできた、ドリームキッズ・アフリカ協会の代表理事・中込正典さん(P-UP World代表取締役)。ケニアのモイ・レモシラ駐日特命全権大使との会話をきっかけに、現地でスポーツをする子どもたちの靴が不足していることを知ったことが、プロジェクトの始まりでした。

写真提供/ドリームキッズ・アフリカ&スポーツ支援プロジェクト

そこでプロジェクトマネージャーの中込祥太郎さんが伝えたのが、アフリカの一部地域では、靴を持たずに生活する子どもたちがいるという現状です。

靴がないことは、足をケガするリスクや感染症の心配があるほか、学校に行けなくなったり、スポーツを思い切り楽しめなかったりすることにもつながるといいます。

その現状を、祥太郎さん自身も発表会のわずか2日前に訪れたケニアで目にしました。現地のサッカー大会では、スパイクを履いてプレーする子どもたちがいる一方で、裸足でボールを追う子どもたちの姿もありました。スパイクで足を踏まれる可能性もあるなど、裸足でのプレーには危険も伴います。 

一方、日本では、子どもの成長によってサイズアウトしたものの、まだまだ履ける靴が、使われないまま自宅に眠っていたり、処分されたりすることもあります。そんな一足を、本当に必要としているアフリカの子どもたちへ届けたい。その想いが、このプロジェクトにつながっています。

全国の回収ボックスから、アフリカの子どもたちへ

では、どのように靴を集め、アフリカの子どもたちのもとへ届けられるのでしょうか?

9月10日のプロジェクト始動と同時に、全国各地で靴の回収がスタートしています。まずは111拠点に回収ボックスが設置され、P-UP Worldが運営するソフトバンクショップや、学童保育型英会話スクール「Kids UP」(在籍する生徒のみ利用可)などで受け付けています。

今後は学校や大学などにも拠点を広げる予定です。

資料提供/ドリームキッズ・アフリカ&スポーツ支援プロジェクト

回収された靴は倉庫に集められ、一足ずつ検品。まだ使用できる状態かを確認したうえで、サイズごとに仕分け、段ボールに梱包して、コンテナなどを使ってアフリカの子どもたちのもとへ届けられます。

段ボールにメッセージを書いたり、手紙を添えたりすることもでき、靴だけでなく日本の子どもたちの想いもいっしょに届けます。現地の子どもたちの喜ぶ姿は、写真や映像で日本の子どもたちにも届けられる予定。靴をきっかけに、海を越えて子どもたちがつながる取り組みになりそうです。

「靴を届けたい」アンバサダー&ゲストが語った、それぞれの想い

このプロジェクトでは、靴を届けるだけでなく、現地パートナーと連携し、マラソンやサッカーなどを通じた継続的なスポーツ支援にも取り組んでいきます。

活動を支えるアンバサダーは、発表会にも登壇した原晋さんと柱谷哲二さんです。 

スポーツの力で現地の子どもたちを応援するアンバサダーの原晋さん(左)と柱谷哲二さん(右) 

原さんは、以前訪れたケニアのイテンという街で、靴を履いて走るランナーがいる一方、素足で走るランナーもいたことに触れ、「何とかしてあげたい」と感じた当時を振り返りました。

アフリカには身体能力の高い子どもたちが多い一方で、環境によって挑戦するチャンスに差が生まれている現状にも言及。靴を届けることで、世界を舞台に挑戦する子どもたちの力になりたいという想いを明かしました。

柱谷さんは、現役時代に使わなくなったスパイクをすぐに捨てていた経験を振り返り、「もったいなかった」とコメント。素足でサッカーをする危険にも触れ、「みんなが平等にスパイクを履いて、サッカーを楽しめたら」と、子どもたちへの想いを寄せました。

続いて、プロジェクトをともに盛り上げるスペシャルゲストとして、あばれる君さんと高橋メアリージュンさんが登場。

アフリカに行った経験があるスペシャルゲストのあばれる君さん(写真左)と高橋メアリージュンさん(写真右)

アフリカを訪れた経験を持つお二人からは、現地で感じたことや、靴を届けることへの想いも聞かれました。 

マダガスカルを訪れたあばれる君さんは、小学校の休み時間に、多くの子どもたちが裸足でサッカーをする姿を目にしました。

息子さんたちが履いてきたスニーカーを手に、寄付への想いを語るあばれる君さん

「僕たちにとって当たり前の靴があれば、石や枝を踏んでも痛くない。靴を履いて安全にスポーツを楽しんでほしい」と、現地で感じたことを振り返りました。

写真提供/ドリームキッズ・アフリカ&スポーツ支援プロジェクト

3人の男の子を育てるあばれる君さんが今回持ってきたのは、息子さんたちの間で3代にわたって受け継いできた靴と、自身が愛用してきたスニーカー。どちらもまだ履ける丈夫な靴だと言い、「まだ履ける靴が、誰かのために生かされると思うとうれしい」と、寄付への想いを明かしました。  

一方、ケニアやモロッコ、エジプトを訪れ、ボランティア活動にも取り組んできた高橋さん。現地では、靴がないことでケガをしても病院に行けず、症状が悪化してしまう子どもたちの姿を目にしたといいます。

現地の子どもたちの姿を振り返り、靴を届けることへの想いを語る高橋メアリージュンさん

「靴を履くことでケガを防げたら」という想いから、今回持参したのは、撮影で一度履いただけの白いスニーカーです。

トークセッション後には、4人による寄贈セレモニーも行われました。

原監督は、青山学院大学OBで昨年の箱根駅伝MVPに輝いた黒田朝日選手のサイン入りシューズを、柱谷さんは、子どもたちにサッカーを教える際に履いていたトレーニングシューズを用意。 

黒田朝日選手のサイン入りシューズを披露

4人がそれぞれの想いを込めた靴を、シューズ回収ボックスへイン!

アフリカの子どもたちへ、熱いエールを送るセレモニーとなりました。 

まだ履けるその一足を、アフリカの子どもたちへ 

実は筆者自身も、息子のサイズアウトした靴を前に、「まだ履けるのに捨てるのはもったいない。でも兄弟もいないし、誰かに譲るのも難しい。リサイクルショップに持っていっても、ほとんどお金にならないし…」と悩んでいました。

そんな一足を次につなげられるのが、「ドリームキッズ・アフリカ&スポーツ支援プロジェクト」。全国の回収ボックスに持っていくだけで誰でも参加できます。

発表会後に実施された一般向けの靴回収イベントの様子 写真提供/ドリームキッズ・アフリカ&スポーツ支援プロジェクト               

シューズボックスに眠っている靴があったら、寄付できる靴の条件に当てはまるかチェックしてみましょう。

回収できる靴

大人用・子ども用どちらもOK。目安は12cm~28cm程度で、破損が少なく、まだ使用できるシューズ・運動靴が対象です。洗って、乾かしてから持参しましょう。

回収できない靴

革靴、スパイクシューズ、ローラーつきシューズ、サンダル、長靴、上履きなどは対象外です。

2026年12月まで、子ども向け英会話教室のKids UP、一部ソフトバンクショップ、学校などの回収拠点で回収を行い、靴とメッセージを受け付けています。2027年1月~3月には集まった靴の検品・梱包を経て、船便でケニアへ発送され、4月~6月には現地の子どもたちへ靴が届けられ、スポーツ交流を実施する予定とのこと。

「サイズアウトしたけれどまだ履けそう」、そんな靴があったら、必要としている子どもたちへつなげてみませんか? あなたの寄付したその一足が、アフリカの子どもたちが安全にスポーツを楽しむことや、夢に向かって一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。

ドリームキッズ・アフリカ&スポーツ支援プロジェクトの詳しい情報は>>コチラ

こちらの記事もチェック

【子ども靴の上手な洗い方】頑固な「泥汚れ」や「臭い」に対処するコツと注意点&おすすめグッズも!
子ども靴・スニーカーの上手な洗い方をご紹介 子どもの靴には、土や泥、埃のほか、汗や皮脂などさまざまな汚れが付着しています。誤った洗い...

この記事を書いたのは

あゆーや ライター

息子とのおでかけや体験を言葉にして届けることを大切にしながら、教育や暮らし、食など身近なテーマも執筆しています。編集プロダクションで育児・美容・健康など多様なジャンルに携わり、育てた取材の目。現在はフリーライターとして活動し、“自分がすっと理解できる言葉”を選ぶことをモットーに、読者に寄り添う文章を心がけています。親子の体験記事を『マイナビ子育て』で連載、自サイト『アソンデミエータ』でも発信中。

編集部おすすめ

関連記事