節約したつもりが逆効果!? 子育て家庭が「失敗した節約」と「削りたくない支出」とは? 590人のママ・パパに聞いた【HugKum総研】

物価高が続くなか、日々節約を心がけている家庭が増えています。一方で、節約したつもりがかえって出費が増えたり、無理をしてストレスを感じたりすることもあるのではないでしょうか。

HugKumでは、590人のママ・パパを対象に、節約での失敗談やお金をかけたいものについてアンケートを実施しました。寄せられた声から、無理なく、賢く節約するためのヒントを探ります。

【調査概要】調査期間:2026年9月1日~9月14日 回答者数:0~12歳の子どもがいる保護者590人

子育て家庭の約9割が節約を意識!

まずは、普段どのくらい節約を意識しているのか聞いてみました。
もっとも多かったのは「ある程度意識している」の341人(58%)。次いで「かなり意識している」が193人(33%)となり、合わせると全体の約9割が日頃から節約を意識していることがわかります。

食費や光熱費、子どもの教育費など、何かとお金がかかる子育て家庭。多くの家庭が、日々の出費を意識しながらやりくりしている様子がうかがえました。

調査対象:590人

節約したつもりが逆効果? 「失敗・後悔」を経験した家庭も

では、節約での失敗や後悔をした経験はあるのでしょうか。「節約のつもりだったのに失敗した」「やりすぎた」と感じた経験の有無について聞いてみると、「ややある」が297人、「何度もある」が139人となっています。合わせると7割以上の人が節約による失敗や後悔を経験しており、思うように節約がうまくいかない現実も見えてきます。

調査対象:590人

よくある節約の失敗・後悔は「まとめ買いのしすぎ」「安さを優先しすぎた」

具体的な失敗・後悔の内容を聞いてみると、「安売りやセールでまとめ買いしすぎた」が324人と、最多の回答を集めました。また、「衣類や日用品で安さを優先しすぎた」が167人、「ポイントやクーポンにこだわりすぎた」が166人となっています。

安いとつい買いたくなりますが、お得さを優先した結果、かえって無駄な出費につながることもありそうです。

調査対象:439人(節約での失敗・後悔の経験がある方)、複数回答可

具体的なエピソードを聞いてみると、ママ・パパたちの節約への工夫や、思わぬ失敗が見えてきました。

節約を試みた結果…かえって「出費」が増えてしまった

  • ・ポイント期限切れを防ぐためにショッピングモールに買い物に行ったが、そこで外食もするため、結局食費の方がかかってしまった。(東京都/女性)
  • ・駐車場の料金が1万円以上買うと3時間無料になるため、必要ではないものもたくさん買ってしまった。駐車場代の節約にならなかった。(大阪府/女性)
  • ・なんでも100均で買っていたら、結局すぐ壊れたり、使い勝手が悪かった。少し高くても性能がよいものを買い直すことになってしまった。(群馬県/女性)

節約のがんばりすぎがストレスに! 「時間や手間」の負担が発生

  • ・ポイ活に力を入れていたが、それがストレスに変わって生きづらくなった。(和歌山県/女性)
  • ・厳しめの月予算を決めて節約にいそしんだら、お金を使うことが怖くなり、精神的に辛くなった。(千葉県/女性)
  • ・エアコンをがまんしていたら、暑さからか、家族がささいなことでイライラしてケンカばかり。エアコンをかけたら、おさまりました。(愛知県/女性)
  • ・安い電車賃で行こうとした結果、時間がかかりすぎて、目的地に着く前に子どもたちが飽きてしまった。(神奈川県/女性)

【子育ての節約事情】「ここは削らなくてもよかった」と後悔したことは?

家計をやりくりするなかで、子どもにかけるお金をどこまで抑えるかも悩みどころです。
そこで、「子どもに関することで、ここまで節約しなくてもよかった」と後悔していることも聞いてみました。

「旅行を控えたこと」への後悔

  • ・旅行に家族4人でなかなか行けていないが、気づけば長男が高学年になってきていて、最近焦っています。一緒に過ごしたり、旅行に行ける期間が徐々に減ってきていることに後悔しています。(岡山県/女性)
  • ・家族のお出かけを近場で済ませてしまい、かわいそうだった。(愛知県/男性)

「洋服選び」「おさがりが多かったこと」への後悔

  • ・服は本人が気に入ったものなら長く着てくれるので、本人の希望のものにすればよかった。(東京都/女性)
  • ・子どもの洋服を長く着させるため、ワンサイズ大きいものを買っていたら、子どもが着にくくて着なかったり、汚したりしてしまった。その結果、買い直すことがたびたびあった。(埼玉県/女性)
  • ・次男の洋服が長男のおさがりが多かった。アルバムを見ると、ほとんどおさがりの洋服で写っていて、かわいそうになった。(東京都/女性)

「子どもの“やりたい”をがまんさせてしまったこと」への後悔

  • ・子どもがほしい!と言ったおもちゃを「高いからダメ」と否定してしまい、ほかの家庭なら買ってあげてるのかな…と罪悪感を感じてしまった。(広島県/女性)
  • ・レストランでデザートを食べたがったが、おやつが家にあるのでがまんさせた。(埼玉県/女性)
  • ・子どもの遠征試合の応援。泊まりになるような遠征には行かなかったが、あとになって「応援にきてほしかった」と言っていた。(東京都/女性)

旅行や洋服選び、子どもの希望への対応など、さまざまな場面での後悔が寄せられました。節約を優先したことを振り返り、「あのとき、もっとしてあげればよかった」と感じるママ・パパの思いが伝わってきます。

失敗から学んだ! ここだけは節約しない「品目」は?

では、ママ・パパたちは、どのようなことにはお金を惜しまないのでしょうか。「ここだけは節約しない」と決めているものについて聞いてみました。

① 【食費】家族の健康や食の安全を大切に

食費については、安さよりも「食材の品質や栄養」を優先しているようです。毎日の食事だからこそ、子どもに安心して食べさせたい、すこやかに育ってほしいという思いが伝わってきます。

  • ・食の安全や栄養にかかわる食品は、値段より品質を優先するようにしています。(埼玉県/女性)
  • ・スーパーの食料品は、子どもが食べるものであれば値段はあまり気にしません。それよりもたくさん食べて大きくなってほしいので。(静岡県/女性)

② 【旅行・レジャー費】思い出や子どもの経験を優先して

旅行やレジャー費については、家族で出かける機会を減らさないというコメントが挙がりました。限られた予算のなかで、何にお金をかけるべきか、優先順位を決めている家庭もあるようです。

  • ・家族旅行や体験の回数・質は減らさないことにしています。宿や食事は抑えます。(東京都/女性)
  • ・子どもが「やってみたい」と本気で訴えてきたことや、「絶対に行きたい」と一生懸命調べて伝えてくれた場所には行く。(東京都/女性)
    ・旅行は後悔しないように楽しむ、と家族で決めているから。(島根県/男性)

③ 【習いごと・教育費】子どもの可能性を広げるために

習いごとや教育費については、子どもの興味や得意なことを伸ばすためにお金をかけたいという声が寄せられました。目先の出費だけでなく、将来の可能性につながる経験や学びを大切にしているようです。

・幼少期の体験や学び、知育環境は、子どもの将来の選択肢や可能性を広げるかけがえのない投資だと思っているから。(奈良県/女性)
・習いごとを通じて、自分の好き・得意などの自分探しをしてほしいから。(埼玉県/女性)

ママ・パパに学ぶ! 上手に節約するための2つのポイント

最後に、節約での失敗や後悔を経験したママ・パパたちの声から、無理なく続けられる節約のポイントを2つご紹介します。

ポイント①:目先のお得さにとらわれない! 長い目で考える節約

安さだけで判断せず、本当に必要なものかを考えたり、長く使えるものを選んだり…。購入前に一度立ち止まり、先を見据えて判断することが重要のようです。

  • ・「安いから」という理由だけで買わず、本当に必要な量か、使い切れるか、を考えてから購入するようにしています。(愛知県/女性)
  • ・長く使うものは、安さではなく丈夫かどうか、飽きのこないデザインかどうかを考えて購入するようにしています。(鹿児島県/女性)
  • ・ある程度、品質のよいものを買うようにしている。(鹿児島県/女性)

ポイント②:がんばりすぎないことも大切! 無理なく続けられる節約

節約をがんばりすぎると、ストレスがたまったり、時間や気持ちに余裕がなくなったりすることもあります。日々の暮らしを窮屈にしないよう、自分や家族に合ったペースで続けることも大切なポイントです。

  • ・必死になりすぎず、時間的余裕を持てる程度に、ほどほどに続けられる節約を心がける。(大阪府/女性)
    ・周りがしんどくならない節約を心がけています。(熊本県/女性)
  • ・自分のできる範囲で、苦しめない節約をすること。(宮崎県/女性)

家族の暮らしを豊かにする「無理のない節約」を

今回の調査では、節約での失敗や後悔だけでなく、お金の使い方を見直し、家族にとって大切なものを考えるママ・パパの姿も見えてきました。

どこにお金をかけ、なにを優先するかは家庭によってさまざま。節約できるところは工夫しながら、家族で楽しむ時間や子どもの「やってみたい」という気持ちも大切に。それぞれの家庭に合った、無理のないお金の使い方を見つけていきたいですね。

こちらの記事もおすすめ

【子育て家庭の節約術 ベスト10】「チリツモ解約」「インフラの乗り換え」「カーシェアリング」…FPがおすすめする理由
第10位:買い物は事前にメモして“ついで買い”防止 「これ安いから、ついでに買っておこう!」「もう少しで送料無料になるから、何か買わ...
「物価高で苦しい…」子育て家庭の過半数の家計が限界に。今すぐできる【厳選節約術3選】と収入アップの裏ワザ対策を465人に調査《HugKum総研》
【調査概要】調査期間:2026年6月10日~7月5日 回答者数:0~12歳の子どもがいる保護者465人 物価高で変わる子育て家庭の生...

↓↓HugKumファミリー層のあれこれ調査記事はこちら↓↓

この記事を書いたのは

牧野未衣菜 ライター

子育てや教育分野を中心に取材・執筆。また、認定NPO法人で、不登校やさまざまな困難を抱える子どもたちと関わっています。2児の母としての子育ての実感も重ねながら、日々の悩みや、子育てのリアルな声を丁寧にすくい上げ、やさしく伝える記事づくりを心がけています。

編集部おすすめ

関連記事