塗り絵に夢中になる子どもの姿を眺めながら「たのしそう」「ちょっとやってみたいな」と思うこと、ありませんか?
色塗りに没頭すると呼吸が自然と整うことから、塗り絵にはストレス発散&リラックス効果があるといわれています。忙しい毎日を過ごしている大人こそ、たまにはじっくり時間をかけて塗り絵に取り組んでみたいものですね。
そこで今回は、大人でも塗りごたえ満点の緻密な塗り絵ブック『世界童話 物語のその先へ 塗り絵ブック』にチャレンジ! 塗り絵に挑戦しつつ、おしゃれでかわいいその中身をご紹介します。
超緻密! 童話モチーフの塗り絵ブックにチャレンジ!
目次をみてみると、30篇にもわたる童話やむかし話のタイトルがずらり! シンデレラやいばら姫、人魚姫、ラプンツェルなどなど、塗り絵のモチーフは誰もが馴染み深いさまざまな物語です。
さらにページをめくってみると、どのページにも外国の絵画のようなおしゃれで緻密な線画が。この線画は、なんとすべてつまようじで書かれているのだそうです!
いざ! まずは色鉛筆で
本書には絵の具やカラーインクでものりやすい用紙が使用されているので、さまざまな画材を楽しめそうです。
まず使ってみたのは、お手軽かつ誰のおうちにもありそうな色鉛筆! 部屋中からかき集めて挑みました。
たくさんある童話の中から選んだのは、グリム兄弟の代表作のひとつ「赤ずきん」。印象的なシーンをモチーフにしたこのページ、なかなか塗りごたえがありそうです。
まずはざっくりと薄く色を置きながら、各パーツの配色を決めていきます。彩色のことは詳しくないので、あくまでも感覚で!!
次に、濃い色をのせながら濃淡を出していきます。濃淡をつけたら、影をつけたり細かな箇所も微調整。
「誰かの絵をこんなに長い間凝視しているのって、はじめてなのでは?」「このパーツめちゃくちゃかわいいな…」「この緻密さ、どうしたら描けるのか…」などなど、著者Eriyさんの線画に感服しつつ、集中、集中……
時間を忘れるほどのめり込みながら、ついに完成!
はじめはどうなることかと思いましたが、自分の手によって色付いたイラストを目にすると達成感でいっぱいになりますね…!
水彩でもチャレンジ!
お次に、水彩絵の具でもおなじようにチャレンジしてみました。使ったのはこちらのポケット固形水彩。絵の具が固形の状態でパレットに入っているので、準備や片付けにも手間がいらず、気軽に色塗りに取りかかれます。
選んだのはこちらのページ。セルマ・ラーゲルレーヴ「ニルスの不思議な旅」からのワンシーン。
渡り鳥たちと旅に出るニルスの、なんとも気持ち良さそうな飛行シーンです。
色鉛筆での色塗りとおなじ要領で、薄い色を置きながらざっくりと配色を決めていきます。
水彩で青空をつくっていく作業、最高に気持ちがいいですね…
おなじく濃淡をつけてすこし乾かしたら、色鉛筆で細かな箇所を微調整。
自分の気が済んだら、完成! 色を混ぜてみたり、滲ませてみたりと、水彩絵の具には色鉛筆とはまた違った楽しみがありました。
メッセージカードやしおりも色塗り
さらに巻末には、色を塗って切り取ればメッセージカードやしおりとして使える「おまけ」付き!
さまざまなモチーフがありますが、今回は「不思議の国のアリス」モチーフのメッセージカードを彩色してみました。
表と裏、両面を水彩で。本の形になっていてとってもキュートですね!
どんなメッセージを書こうか想像してはワクワクします♪
世界に一冊だけ! あなたカラーに絵本を色塗り♪
意外な画材や色をチョイスしてみたり、ちょっとしたアレンジを加えてみたり、塗り絵の楽しみ方は無限。ストレス発散&リラックスにつながるだけでなく、自分の手で色を塗ることで世界にひとつだけの絵本づくりも体験できます。一冊すべてを塗り終えたら、この上ない達成感を味わえるはず。あなたカラーの絵本塗りにぜひチャレンジしてみてくださいね。
構成・文/羽吹理美
童話の世界を旅する、おしゃれでかわいい塗り絵ブックが登場! ベースのイラストを手がけるのは、国内外で幅広い年齢層から大人気のイラストレーター、Eriyさん。Eriyさんならではの緻密であたたかみのある絵柄で、シンデレラやいばら姫、人魚姫、ラプンツェルなどなど、全部で30篇もの物語がモチーフとして扱われています。
達成感を味わえる細かな描写の見開きから、気軽に塗れる小さな絵まで、その日の気分で楽しめる塗り絵ブックです。
おなじくイラストレーターEriyさんが手掛ける『世界遺産 時をこえる旅 塗り絵ブック』では、かわいい塗り絵で世界旅行! ベルサイユ宮殿の鏡の間、ベネチアの水路、プラハ城の小道、マラケシュの旧市街などなど、世界遺産をテーマにしたかわいい塗り絵がいっぱい! 塗り絵を通じて、さまざまな風景・文化・人々と出会い、歴史に思いを馳せてくださいね。
▼著者Eriyさん公式HP
https://cocot-eriy.jimdofree.com/
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