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「よし、毎日パンダを撮ろう」と決めてから、10年間毎日パンダを撮り続け……
パンダの写真を撮り始めたのは2011年8月14日。ふと立ち寄った職場近くの上野動物園で、シンシンのまるっとした桃のようなお尻に一目惚れしてその足で年間パスポートを買ったのがパンダ撮影のはじまり。それから雨の日も風の日も(台風の日も)一日も休まずに動物園に通い詰め、ブログにパンダの写真を掲載し続けたという高氏さん。
毎日の出勤前、開園と同時にパンダ舎へ直行し、時間を惜しんで連写します。写真は1日に1000枚以上撮影し、その中から厳選した写真を深夜ブログに投稿する毎日を送っています。
「毎日パンダ」と名付けられたブログは、やがてパンダファンのあいだで評判となり、高氏さんは「ぱんだうじ」のニックネームで呼ばれるほどになったのだそう。
高氏貴博(たかうじたかひろ) さん
1978年、群馬県生まれ。写真家。2011年より上野動物園のパンダを毎日撮影し、シャンシャン好きな人ならだれもが知る人物。2011年8月にブログ「毎日パンダ」を開設。
1日に1000人以上が閲覧する。http://mainichi-panda.jp
惜しまれつつシャンシャンは今年末に中国へ・・・
高氏さんは、気まぐれで自由なシャンシャンを毎日撮影し続けることで、自分らしく生きることの大切さを学んだと言います。これから「毎日パンダ」には広告は一切掲載せず、撮影した写真を使った書籍の利益を「ジャイアントパンダ保護サポート基金」に寄付しています。営利を目的とせず利益はパンダの幸せに還元する高氏さんのパンダ愛に多くのパンダファンも信頼を寄せているようです。
シャンシャンは今年の年末に中国への返還期限を迎えますが、「毎日パンダ」では6月に誕生した双子の赤ちゃんパンダの成長ぶりが掲載される予定なので、癒しを求めてブログを覗いてみてはいかがでしょうか。
かわいくてたまらない♡ シャンシャン癒しの写真3点
誕生以来、その愛くるしい姿やしぐさが人気のシャンシャン。撮影された膨大な写真から、高氏さんが厳選し、題名をつけた3枚をご紹介!
「思惟のシャンシャン」
運動場にあるやぐらの上で、丸太に寄りかかり、ひとときの休憩を満喫。前肢を頬にあて、中空を見つめ、思案にふけっているのか、はたまた何か気がかりなことでもあるのか……。夢見るようなつぶらな瞳が高氏さんお気に入りの1枚。
「安眠のシャンシャン」
木の股ですやすやと睡眠中。高氏さんによると、このY字型の木はお気に入りで、遊ぶときも寝るときも、ついこの木を探してしまうほどといいます。爪でひっかいたせいか、幹の先が削られています。
「隠れ蓑のシャンシャン」
切り株の上で、頭を隠すように丸くなって休んでいる。ふわふわした毛並みが愛らしいお尻は、母親のシンシン譲りか。この体勢で何時間でもいられるほど、シャンシャンのバランス感覚は抜群!
約4万枚の写真から厳選14枚!シャンシャン愛蔵版カレンダーが11月25日に発売
シャンシャンの愛らしい姿を部屋に飾り、日々眺めたい……そんなシャンシャン好きのために、2021年版に続き、2022年版も発売が決定!誕生から4年間の全写真から厳選し、ブログ未公開の秘蔵写真や、6月に誕生した双子の赤ちゃんパンダの愛らしい姿も掲載予定。予約は下のボタンから!
著・写真/高氏貴博|1430円(税込)
2017年6月に誕生したメスのジャイアントパンダ「シャンシャン」(4歳)。上野動物園では、彼女の可愛らしい姿や仕草が今でも人気を集めています。大判なのでシャンシャンの魅力が余すところなく伝わります。カレンダーとして1年間使われた後も、「愛蔵版写真集」としてお楽しみいただければ幸いです。