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長崎は多種多様な恐竜の化石が発見される 恐竜にゆかりの深い都市
そもそも「恐竜」と名づけたのは、長崎市出身で〝日本の古生物学の父〟と呼ばれた横山又次郎氏。ここ長崎は、「恐竜」にゆかりの深い土地なのです。
また、長崎県では2010年7月、県内初の恐竜化石が発見されたのを皮切りに、これまでなんと1300点もの化石が発見されています。その特徴は、そのすべてが8100万年前という古い時代のものであるということ。なかでも長崎半島沿岸部では、多種多様な化石が発掘されていて、国内初となる10m級のティラノサウルス科の歯の化石や、国内最大級のハドロサウルス類の肩甲骨をはじめとする貴重な化石が発掘されています。
そんな長崎市にオープンした「長崎市恐竜博物館」は、日本で3番目となる恐竜に特化した博物館になります。
国内初! 世界最大級のティラノサウルス「トリックス」の全身骨格レプリカ
この博物館の見どころは、なんといってもオランダからやってきた世界最大級のティラノサウルスの全身骨格レプリカの展示です。
全長約13mのこの巨大なレプリカは、シーボルトコレクションを保管しているオランダ・ライデン市にある国立博物館「ナチュラリス生物多様性センター」が所蔵する「トリックス」の愛称で親しまれている骨格のレプリカで、長崎市とライデン市が姉妹都市でもあることから、日本で唯一展示が実現しました。
鳴き声、動きも大迫力のティラノサウルスロボットと遭遇!
また、大迫力のティラノサウルスロボットの常設展示も魅力。このロボットは長崎市独自の仕様で、最新の学説をもとに羽毛や鱗などの表皮を再現。鳴き声を上げながら頭や胴体、指、まぶたなどが動き、生きている恐竜に遭遇したかのような圧巻の体験をすることができます。
館内では、このほかX線CTスキャナを導入したX線機器室や、岩石から化石を削り出す化石クリーニング室などが設置されていて、恐竜研究の様子を間近に見学することができます。そのうえ、ワークショップなども予定されていて、見るだけでなく、触って体感しながら学べる博物館になっています。
「長崎のもざき恐竜パーク」の中にあり、家族で一日中楽しめます!
なお、この博物館は、「こども広場」や「軍艦島資料館」、多目的広場や体育館などが点在する「長崎のもざき恐竜パーク」の一角にあって、子どもから大人までさまざまな遊びや体験をしながら一日中楽しめます。
パーク内からは軍艦島を一望でき、季節の花々を楽しめるばかりでなく、近隣には観光スポットもいっぱい! 4億8千万年前にできた県指定の天然記念物「夫婦岩」からの間に沈む夕日は息をのむ美しさ。風光明媚な海水浴場や「天然炭酸温泉 のもん湯」もあって、家族で訪れる新たな注目のスポットといえそうです。
長崎県長崎市野母町568-1 ☎095-898-8000
開館時間:9時~17時 休館日:毎週月曜
観覧料:一般500円、小学生・中学生・幼児200円、3歳未満無料
「長崎市恐竜博物館」への入場は予約制となっています。ご予約はこちらから>>>>
構成/山津京子