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オンライン授業やオンライン保護者会、どんなことが困った?
GIGAスクール構想がスタートして早2年。コロナ禍でオンライン授業の普及が全国的に進んでいます。入学前のお子さんの保護者の方からはオンライン授業に関する不安の声も多く聞かれます。
サポートはどのくらい必要なの?
小学生のオンライン授業で、ママ・パパがどのくらいサポートしているのか聞いてみたところ、終始サポートが必要という回答は少なく、ほとんどの家庭で「そばで見守り、困ったときだけサポートする」あるいは「こどもに任せているので親のサポートは必要ない」という回答でした。一方で、「見守りたいが、仕事等でサポートできない」という回答もありました。
サポートはさほど必要ないのが実態のようですが、実際にはどのような点で困った経験があるのでしょうか。さらに詳しく聞いてみました。
子どものオンライン授業「集中できない」「一方通行」「地域格差」学びの質に心配の声
もっとも多かった悩みがオンライン授業の内容に伴うお悩みです。
・人数が多いので仕方ないが、どうしても授業が一方通行でアクティブに学べない(女性)
・集中が切れて、みんなが問題を解いている間に遊びだしてしまう(女性)
・学校とは環境が異なるため、子どもが授業に集中しない。マイクをオフにしない子どもがうるさい。ルールは守ってもらいたい(男性)
・1年生のオンライン授業は、1教科と朝と帰りの会。 3年生は3教科と朝と帰りの会 のみ。ときどきなら良いけど 1週間以上オンラインのみだと学習に遅れが出ると思った(女性)
・端末選びから利用方法の想定まで、県や市によって違いがありすぎる。地域格差が後々子どもたちにどう影響するのか心配(男性)
・仕事の為、オンラインで提出する宿題がしっかり出来ているのか確認できない(女性)
・理科の実験をオンラインで行っていましたが手元のアップなどがなく、何を混ぜているのか、過程などはあまり見えなかったと子供は言っていました (女性)
通信環境や機器のトラブルも
次に多かったのが通信のトラブルや、機器にまつわる困ったエピソードです。
・一斉にアクセスするので固まって動かなくなることがあること(女性)
・通信が不安定な家庭があり授業が思うように進まない(男性)
・決められた手順でやってもエラーがでてしまうが、エラーの人は放置されてしまうこと(女性)
・パスワードを息子が紛失して、アプリの起動すらできなかった。パスワードは写真とメモの両方で管理するのがオススメ(女性)
・配布された情報端末(WindowsノートPC)が厚みが自己購入ケース込みで教科書5~6冊程ありランドセル内のスペースを圧迫する上、重い(男性)
・仕事に行っている間、Wi-Fiが使えなくなって授業を受けていない時があった(女性)
・我が家にはインターネット回線がないため、あらかじめタブレットに入っている低速回線でつなぐため画面が映らない、または動かないことがある。全ての家にインターネット回線があるという設定に戸惑った(女性)
・ミュートにし忘れて、家庭内の声がまる聞こえで恥ずかしい思いをした(女性)
保護者会もオンライン。「コミュニケーション不足で情報がつかみにくい」
また、子どもたちのオンライン授業以外に、保護者会もオンライン開催が増えています。学校へ足を運ぶ必要がないので、ママ・パパにとっては保護者会に参加しやすい状況のようですが、お悩みもあるようです。
・コミュニケーション不足で子どもの情報がつかみにくい(女性)
・幼稚園と違い、唯一保護者同士が会う機会の保護者会がオンラインになり、まったく知り合いがいないまま一年が終わった。ちょっと聞きたいことがあるときに困った(女性)
実際に入ってみて、学校生活で驚いたことを先輩ママ・パパが証言
入学後に驚いたことや、コロナの影響で従来の学校生活とは変わった点などを、先輩ママ・パパに聞きました。
給食ではココに驚き!
・給食の量を自分で決められる。嫌いなものがあれば「いらない」というのもOK(女性)
・コロナで給食が黙食になったので、YouTubeを見せてくれたり、好きな曲をかけてもらえたりしている(女性)
・蔓延防止中は給食後のうがいや歯磨きが禁止に…!(女性)
・休校明けから、給食当番は自分でエプロンと三角巾を用意しなくてはいけなくなった(女性)
授業や持ち物の「謎ルール」に驚き!
・教科書は学校に置いたままでよい(男性)
・書道や絵の具のパレットは学校で洗わない。自宅に持ち帰って洗うので洗面台やシンクが墨だらけになる…(女性)
・文房具から靴まで、キャラクターは一切禁止。親の頃とは時代が違う(男性)
・上履きは「白」ならなんでもOKというルールに驚いた!(女性)
・育てている植物を親が学校に取りに行くこと(男性)
・1・2年生は傘をささないというルールに驚いた。ランドナップにすべての荷物を入れてレインコートを着るというルール(女性)
・コロナの影響で家庭科の調理実習の宿題が出るようになった(女性)
・蔓延防止の時、音楽の授業では歌は心の中で歌ったそう。リコーダーの練習は指だけ行い、吹く練習は自宅でやる(女性)
・毎学期初めに持っていく雑巾1枚が、3枚持参になった。年間9枚×全校生徒分。そんなに使うのか!と驚いた(女性)
・鼻をかんだティッシュは持ち帰ること(女性)
学童はココが変わった!
・コロナになってからは、遊びなどに制限が出たため学童で宿題をすべてやるようになった(女性)
・コロナ禍で学童のおやつタイムがなくなってかわいそう(男性)
・学童で読書をする量が増え、図書館も利用するようになった(女性)
コロナで学校での生活も大きく変わった子どもたち。コロナ禍となってから入学した子どもたちも多く、「入ったときからコロナなのでいまの学校での生活様式が当たり前だと思っている」(女性)という声もありました。
子どもには前向きな声かけを
入学したばかりの頃は、新しい生活に慣れることに親も子も精一杯になりますが、事前にどんなことがあるのか知っておくと心の準備ができそうです。お子さんの声を聞きながら、少しずつ快適に過ごせる声かけや工夫ができたらいいですね。
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文・構成/HugKum編集部