新1年生の学用品管理こうすればうまくいく!整理収納アドバイザーママが教えます!

「家事育児に追われて家の中がゴチャゴチャ!」「本当はスッキリ暮らしたいのに…」という悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。子どもとの暮らしに“整理収納のコツ”を取り入れると、親の負担やストレスが減り、子どもの生活力を育むことができます。

はじめての学用品管理。どうしたらいい?

春はイベントが控える大事な時期。特に新1年生は生活環境の変化にともない持ち物もガラリと変化します。今回のテーマは「新入学!学用品の管理」です。わが家もこの春、4年生と新1年生で、小学生が2人に!整理収納アドバイザーとしての経験と、小学生ママとしての実体験を含めてお伝えします。以下のポイントを意識して少しずつ管理できるようにしましょう。

①学用品は、とにかくたくさん!

小学生になると、幼稚園や保育園の頃とは比べ物にならない程たくさんのモノの管理を行います。使用頻度別に分けるとこのような感じです。(※持ち物は小学校によって異なります)

①毎日持っていく:ランドセル、教科書、ノート、プリント、筆箱、連絡帳袋、給食ナフキン、ハンカチ、ティッシュ、マスク、水筒など

②月曜日に持っていく:体操着、上履きなど

③時間割に応じて持っていく:鍵盤ハーモニカ、絵の具セット、習字セット、リコーダー、タブレット、ノートパソコンなど

④消耗品のストック:鉛筆、消しゴム、雑巾など

学年が上がると学用品はもっと増えます。この間まで幼稚園児、保育園児だった子ども達に、これほど多くのモノの管理を求めるのは至難の業。いきなり完璧を求めずに、大らかな気持ちで少しずつ管理できるようにしましょう。

②子どもと一緒に名前付け

モノの管理の第一歩は「自分のモノを認識する」こと。学用品の中には新1年生には馴染みがないアイテムも多いですが「これは何?」と認識するためにも、名前付けは良いイベントです。

算数セット、色鉛筆、クレヨンなどの細かいアイテムの名前付け=親の仕事だと思いがち。でも、お名前シールやお名前スタンプを活用すれば子どもと一緒に作業できる場合も。子どもが手伝えないとしても、名前付けの様子を見て「これは何?いつ使うモノ?」「これとこれがセット!」など使い方や組み合わせを説明しておくと、少しずつ自分のモノという感覚が芽生えます。

尚、小学校生活では、筆箱やお道具箱などに油性ペンを入れておき、自分の持ち物に名前を書く機会が増えます。練習がてら一緒に名前付けに取り組んでみてはいかがでしょうか。

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③焦って大物家具を買わない

 

「4月の入学に間に合わせないと!」学習机やランドセルラックなどの大物家具を急いで購入しようとしている方、ちょっと待ってください!

どんなモノをどんな風に収納したら便利?どこで勉強する?サイズはそれでOK?実際のところ、小学校生活がスタートしてみないとよくわかりません。

大物家具は値段も高く、スペースも取るので存在感も抜群。一度買うと「使いこなさないと!」と思い込みがち。でも、家具ありきで学用品の収納場所や収納方法をガッチリ決めてしまうと、実際の使いやすさとズレが生じてしまうことも。

「まだ必要なかった」「せっかく買ったけど逆に不便になった」など、子ども用の大物家具で使いこなせない事例はたくさんあります。いずれ購入予定でも、様子を見てからでも決して遅くありません。焦らずにいきましょう。

④学用品は、目が届く場所にひとまとめ

大物家具は焦って買わなくてもOKですが「学用品をまとめて置くスペース」は必要です。時間割を見ながら持ち物を入れ替えるので、バラバラに置いてしまうと忘れ物や紛失の原因に。よほど理由がない限り、まずはひとまとめにする習慣をつけましょう。

新たに収納家具を買わなくても、家の中で余っている棚、カラーボックス、キャスター付きワゴンなども活用できます。棚の場合、できれば扉がないオープン棚がオススメ。どこに何があるのか一目でわかり、モノの出し入れが簡単です。元々扉がある場合は、ひとまず開けっぱなしで使ってみるなど工夫するといいでしょう。

設置場所のベストは

設置場所は、親の目が届きやすい場所。リビングやダイニングなど、家族がよくいる場所の近くがオススメです。

入学してしばらくは、持ち物確認や宿題チェックなどで親が関わる場面が多くなります。物理的に目が届きにくい場所だと不便に感じます。ゆくゆく個室を使う予定でも、慣れるまでは目が届きやすい場所にあると安心ですね。

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⑤ 小さなトラブルは見直しのチャンス

忘れ物をしたり、失くしたり、お友達のモノと間違えたり、間違えられたり。学用品の管理には小さなトラブルが付きものです。その経験が、収納方法やモノ選びの見直しにつながります。

例えば、忘れ物は収納場所や収納方法の工夫で解決できます。「絶対にスルーしない場所はどこ?」と子どもと一緒と相談しながら、直感的ににわかるように置きましょう。わが家の場合、子どもが通学する時に必ず触れるランドセルにかぶせるように置く方法が一番効果的でした。

目印をつけると間違えにくい!

また、選んだ学用品がお友達とかぶってしまうことも多々あります。持ち物にはっきり名前を書いておくことは大前提なのですが、急いでいると名前を読まない&読まれないのか、入れ替わってしまうことがありました。

そこで、特にかぶりやすいアイテムには、目につきやすい場所に目印やマークをつけておくことに。手に取る瞬間「あっ!」と気がつくので、誰でも識別しやすくなります。「どんなデザインがいいかな?」と子どもと一緒にシールやマスキングテープなどでカスタムしてみてはいかがでしょうか。

いかがでしたか?「新入学!学用品の整理収納」をお伝えしました。はじめは誰でも1年生。それは親も子も同じです。いきなり完璧を求めずに、少しずつ慣れていきましょう。

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記事監修

整理収納アドバイザー
水谷妙子
無印良品で商品企画&デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超。調べた他社商品は5,000点超。2018年「ものとかぞく」を起業し、個人宅や店舗などの整理収納サービスやお片づけ講座を行うかたわら、雑誌やWebでも活動中。フォロワー6万人を超えるInstagramでは、マネしやすい整理収納アイデアやモノ選び情報を発信中。8歳6歳4歳の3児の母。

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