目次
整理収納にオススメ、意外なアイテム
「家事育児に追われて家の中がゴチャゴチャ!」「本当はスッキリ暮らしたいのに…」という悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。子どもとの暮らしに“整理収納のコツ”を取り入れると、親の負担やストレスが減り、子どもの生活力を育むことができます。
7歳、5歳、3歳の3児の母である整理収納アドバイザー・水谷妙子が隔週でお届けする「整理収納のコツ」シリーズ。
今回のテーマは、「整理収納にマスキングテープを活用する方法」です。
この仕事をしていると「オススメの収納用品は何ですか?」とよく聞かれます。収納用品と聞くと、ボックスや家具などを想像しますよね。お片づけが苦手な人でも、どんな環境にお住まいでも。私が皆さんに共通してオススメできるのが「マスキングテープ」なんです。
それはどういうことかと言うと…?便利な理由や使い方アイデアを順を追って具体的にご紹介していきますね。
マスキングテープはラベリングにぴったり
整理収納のコツは、使っているもの、使っていないものを分けるということ。そして使っているモノの定位置(戻る場所)を決めて、本人だけではなく家族の誰もが見てもわかるようにすること。この「わかるようにする」ことがラベリングです。
私が考えるラベリングのコツは3つ。①その場ですぐにできること。②中身が変わったらすぐに変更できること。③家族みんがができること。これらがスムーズに行うことができるアイテムが、どのご家庭にもあるマスキングテープと油性ペン(お名前ペンでOK)。モノの場所が決まったら手書きでササっと書いて貼ることで、スグにスッキリ生活に近づくことができるんです。
ラベルライターを使って印字したり、市販のラベルを探して購入するよりも、素早く場所が確定できますし、難しい作業が必要ないので夫や子どもでもできます。
どうしても手書きラベルの仕上がりが嫌だという方でも、一旦マスキングテープでお試ししてみたり、決めた定位置を忘れないよう「つなぎ」として使うことをオススメします。
識別に便利なカラフルマスキングテープ
ラベリングに使うマスキングテープはどんなものでもOKですが、ベーシックな白色と、色付きのものを何個か持っておくと色分けで使えて便利です。
私が愛用しているものは、マークスの小巻タイプのマスキングテープ。通常タイプはおおよそ直径5cmぐらいのものが多いですが、マークスの小巻タイプは直径3.6cmほど。テープの長さは少し短くなりますが、小巻タイプの良さは省スペースで収納できること。たくさんの色を持っていても、おうちの文房具スペースでかさばりにくいです。
私は「ベーシック・8巻セット COLORFULLY COLORFUL カラーミックス」という、鮮やかなカラーリングのものを愛用し、油性ペンで手書きしています。
セットをひとつ買うだけで、色のトーンが統一されているので、どれを組み合わせても美しいです。他の色展開もあるので、気になる方は調べてみてくださいね!(白色はセットには入っていないので別売です)
あれば便利!マスキングテープ用カッター
マスキングテープの良さは、手でも簡単にカットできること。ただし「ラベルの切り口をガタガタにしたくない!」という方にオススメしたいのがマスキングテープ用カッターです。
100円ショップなどを含めると色々なタイプのものが販売されていますが、私のオススメはコクヨの「マスキングテープカッター カルカット クリップタイプ」です。
カッターのサイズは2種類あり、私が普段よく使うものは「10~15mm用」です。画像のように通常タイプのものでも、上でご紹介した小巻タイプでも使うことができます。
使い方は、クリップでテープを挟み、軽く押さえてカットするだけ。先にはステンレス製の細かい特殊加工刃がついていて、切れ味バツグン!切り口もキレイです。
好きなマスキングテープに挟むだけなのでササっと付け替えることができるので便利です。もちろん「あれば便利」なアイテムなので、なくてもラベリング自体に支障はありません!
実例アイデア① コード
マスキングテープでラベリングするもうひとつのメリットは、様々な形、素材のものに貼ることができる点です。プラスティックのような硬いものから、紙や合成皮革のような柔らかいもの。平面はもちろん、多少の曲面でも形に沿って貼ることができます。
例えば、このようなコード類。コンセント側にはタグのように巻きつけて、充電器側には少し曲面に沿わせて貼っています。
モノに貼るラベルの枚数は、一箇所とは限りません。このように二箇所に貼るようにしておけば様々な機材でゴチャゴチャになりやすいコンセントまわりでも、お目当てのモノをサッと見つけたり、自分以外の人でも中身はわかれば抜き差ししやすくなるのです。
実例アイデア② 調味料ボトル
色選びも、マスキングテープでラベリングするときの楽しいポイントです。色に意味を持たせる必要がない時は白色を使いますが、パッと識別したい時や遊び心を入れたい時はカラフルなものを使います。
例えば、上の写真の調味料ボトル。3色ついていますよね。青は焼き塩、赤は中華の鶏ガラだし、ベージュはてんさい糖です。全て、詰め替え前のパッケージの色にリンクしています。
私は20分で料理をしますが、こうしておくとわざわざラベルを読むことなく、直感的に使いたいものをパッと手に取ることができるのです。夫がごくたまに使うこともあるので、念のため文字を入れておき、読んでもわかる状態にしておきます。
「このアイテムを使う人は誰なのか」を考え、それぞれがわかる状態にしておくとトラブルやストレスがなくすことができますよ!
実例アイデア③ 子どもの宿題ファイル
子どものモノをラベリングする時は、本人が色を選び、手書きをする仕組みにしています。
最近だと、夏休みの宿題ファイルを作った時に自分でラベリングをしていますが、色選びも任せました。「どれがいいかなぁ?」と楽しそうに選んでいる様子が見られました。
些細なことに見えるかもしれませんが、これをキッカケに宿題へのモチベーションがアップしたり、「私が決めた!」と自分ごと化しやすくなります。楽しんでできるお子さまにはオススメの方法なので、お子さまの様子を見ながらやってみてくださいね!
実例アイデア④ 食材ストック
わが家では、この度の新型コロナの影響で、食生活に変化がありました。在宅勤務の夫の分の食材、そして合間に飲むお茶やコーヒーがとても増えました。食事を手配する方法も、毎日スーパーに通っていた生活が一変し、生協の宅配が中心となりました。
それに伴い、食材ストックのボックスが少し増え、内容もこれまでとは変わりました。暮らしが変われば使うモノも変わり、ラベルも変わります。そんな時でも、その場ですぐに書きかえることができるマスキングテープでのラベリングはとても便利。後回しにせず、その場でスッキリが実現することができます。
いかがでしたか?
「整理収納にマスキングテープを活用する方法」のご紹介でした。身近なアイテムを活用して、ハードルを低く整理収納に取り組んでみてくださいね!