「これ誰の?」でイライラしない!
「家事育児に追われて家の中がゴチャゴチャ!」「本当はスッキリ暮らしたいのに…」という悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。子どもとの暮らしに“整理収納のコツ”を取り入れると、親の負担やストレスが減り、子どもの生活力を育むことができます。
7歳、5歳、3歳の3児の母である整理収納アドバイザー・水谷妙子が隔週でお届けする「整理収納のコツ」シリーズ。
今回のテーマは、「マイカラーで識別する方法」です。
家族で生活していると、様々なものを取り扱う必要があります。共用品はもちろん、それぞれの専用品もたくさん。「これ誰の?」がパッとわからずイライラしたり、確認するために時間がかかったり…。
何かを選び取る時間を少なくしたり、間違いを防止するには、家族それぞれに色を割り当てて使う「マイカラー」がオススメです。忙しいパパママでも、文字が読めない子ども達にも有効な方法です。すぐに取り入れられるワザなので、ぜひチェックしてみてくださいね!
母子手帳の取り違い防止に
私が「マイカラー」を導入しようと思ったキッカケは、第2子の妊娠でした。同じ自治体で、母子手帳のデザインが一緒だったので、上の子の病院の受診の時や妊婦健診の時にパッと識別できずに困る場面がありました。
もちろん、表紙の名前をよく読めばわかるのですが、当時、乳児を育てながら妊娠生活を送っていた私は、1秒でも素早く出し入れしたい!と思っていました。
そこで、母子手帳ケースの中に入れながらもサッと識別できるように、背表紙にマスキングテープで印をつけることに。
たったこれだけのことですが、母子手帳、医療証、保険証、お薬手帳などの取り違いを防ぐことができ、病院の受付や会計でモタモタしなくなりました。
そして、夫とマイカラーの情報を共有。妊娠中の私の手を借りることなく子どもの受診や予防接種に連れて行けるようにしました。
上の長女はオレンジで、妊娠中の長男は緑。(その後に生まれた次男は青)この時に何気なく決めたマイカラーが、その後もあらゆるものに転用され、「夫と私、どちらでも家事&育児ができる」仕組みの基盤となりました。
登園準備をスムーズに
その後、2人目の長男、3人目の次男を出産し、ますます暮らしの中で取り扱うものや、やることが増えました。家事育児が少しでもラクになるように、更に「マイカラー」を活用するように。
例えば、毎日の保育園の準備。わが家の子ども達3人ですが、1年間だけ同じ保育園に通っていました。学年によって持ち物の種類や補充する枚数が違うので、混乱しがちに。
そこで、BAGGUのナイロン製のエコバッグで仕分けるようにすると、忘れ物が少なくなりました。マイカラーは、母子手帳と同じく長女がオレンジ、長男が緑。次男は青です。
衣類収納の前にエコバッグを置きながら着替えを補充すれば楽チン。ちなみに、衣類収納のラベルも、養生テープにマイカラーの油性ペンで書いているので、大人も子どもも収納場所を把握できています。
このエコバッグは、旅行や帰省時にも子どもの衣類の仕分け用に使っています。普段の登園準備と同じ流れで着替えを入れておけば、準備はもちろん、旅先での着替えの準備もスムーズです。
また、保育園で使うタオルもマイカラーで統一。今は長男と次男の2人が通っている保育園ですが、いつも一緒のものにしておくことで子ども自身でも識別できるようになります。洗濯物の仕分けや登園準備も自分でできるようになりますよ!
タブレットやノートも、開かなくてもわかる
続いて、休校期間中に長女と長男がはじめたタブレット学習。小学生用と未就学児用と中身のコンテンツは違いますが、本人達の希望で同じデザインのカバーを選んだので、開いて電源を入れてみないとどちらのものかわかりません。
これも「手に取る前」にわかるように背中にマイカラーのマスキングテープを貼って識別できるようにしました。学習用のタブレットだけでなく、自由帳などのノート類や文房具類などにも有効ですね。
ここでもしっかり確認しておくことは「子ども達とマイカラーの情報を共有できているか?」ということ。
わが家の場合は、乳児の時から使い続けている色なので、本人達はあまり疑問を持っていないようですが、もしこれからマイカラーを導入される場合は、お子様自身の希望を取り入れることをオススメします。
タオルもマイカラーを用意
最後に、大人も含めたマイカラーのご紹介です。
お風呂上がりは無印良品の薄手のフェイスタオルを使っていますが、これも5色用意して人別に使い分けています。白は長女、水色は長男、グレーは次男、紺は夫、茶色は私です。
もともとは、長女が新生児の頃に「赤ちゃん用」としてタオルを分けたことがキッカケでしたが、第2子、第3子と次々に生まれるようになり、いつの間にか人でタオルを分けることが定着しました。衛生面からも、タオルを分けることは有効のようですね。
無印良品のタオルはベーシックなカラーなので、子ども達のマイカラーは母子手帳やエコバッグなどとは違いますが、お風呂上がりや洗顔後に「自分の!」と認識して使っていますよ。
いかがでしたか?
「マイカラーで識別する方法」のご紹介でした。きょうだいがいたり、その年齢が近いほど、持ち物の識別が困難なケースが多いのではないでしょうか。
色の力を活用して、大人も子どもも瞬時に「これ誰の?」とわかり、家事や育児の負担が少しでも減らすことができますように。参考にしてみてくださいね!