あっという間に片付けられる!「子どものおもちゃ」の整理収納の7つのコツとは?【整理収納アドバイザーママが教えます!】

子どもが自分で片付けられるおもちゃ収納テクニックって!?

「家事育児に忙しく、なかなかお片づけまで手が回らない!」「子どもがお片づけをしてくれない!」という悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。子どもとの暮らしに“整理収納のコツ”を取り入れると、親の負担やストレスが減り、子どもの生活力を育むことができます。

3児の母である整理収納アドバイザー・水谷妙子が隔週でお届けする「整理収納のコツ」シリーズ。

今回のテーマは、おもちゃの整理収納。

大好きなおもちゃで遊ぶことは、子どもにとっては至福の時間です。遊びは子どもの様々な力を育むので、大切にしたいですよね。親の悩みは、その後のお片づけ。楽しい時間が終わってしまうという理由から、嫌がるお子さんもいるかと思います。

どんなに散らかっていても、子どもが簡単に片付けられる状態にしておきたいですよね。すぐに実践できる「7つのコツ」をご紹介します。

①おもちゃの量を見直す

おもちゃは、遊んだ本人が片付ける。

当たり前のことですが、「おもちゃの量が多い」というだけでお片付けは億劫になります。まずは子どもが両手で持って棚に戻すことができる量を目安に見直していきましょう。毎回、親が手伝わなくてはいけないぐらいの量は、その子が扱うことができる量を超えているとみなしましょう。

おもちゃの量を見直す時は、子どもと一緒に選別するようにします。これは、モノを見極める力を育むはじめの一歩でもあります。そこを親が勝手に選別してしまうと、大切な機会を奪ってしまうことになりかねません。はじめての場合はなかなかうまくいかなくても、繰り返すことでスムーズにできるようになります。定期的に機会を作ってみてください。

見直す時の聞き方のポイントは、ポジティブに伝えること。親が一方的に「これ、捨てる?」とか「いらないでしょ?」とネガティブな聞き方をすると「捨てない!」「絶対いる!」と意固地になることがあります。「最近のお気に入りはどれか教えてくれる?」「よく使っている順に並べてみよう!」という聞き方に変えると反応が変わることがあります。

おもちゃの見直しをして「使っていない」と判断しても、すぐに手放すことができないモノ、時間が経ったら「アレはどこ?」と言ってきそうだな…というモノもあると思います。それらは、普段は見えない場所に2軍(控え)として置いておきます。

幼稚園や保育園では、先生が定期的に入れ替えていらっしゃることをご存知ですか?子どもの興味や発達、季節に応じて適切なものをセレクトして、遊びが充実したものになるよう配慮していただいています。

家の中のおもちゃも定期的に入れ替えることで、遊びに新鮮さが生まれたり、魅力を再発見することができます。また、親にとっても出費を減らすことができるので助かりますね!

何度か入れ替えていく中で「これはもう必要ないかな」というものは、思い切って捨てるのか、人にあげるのか、売るのかなど、何らかの方法で手放すとよいでしょう。

②ボックスは、軽く、痛くない素材を選ぶ

まずはおもちゃを入れるボックス。重いと子どもが自力で持ち上げられないので、お片づけに対してのハードルが高くなってしまいがちです。また、家の中では素足でいることも多いので、重いボックス足の上に落として思わぬ怪我や事故に繋がることもあります。そのため、軽く、落とした時に痛くない素材を選びます。

木製や、角張った硬いプラスチック製は避けるとよいでしょう。また、天然素材のカゴも、使っているうちににササクレや割れなどが起こりやすいので、子どもには不向きです。なるべく布製や柔らかいプラスチック製を選ぶと、親も子も、安心してお片づけに取り組むことができます。

素材やサイズ感と合わせて、持ち手が付いているかどうかも確認します。子どもが運びやすいものを選びましょう。

我が家で愛用しているものは、無印良品の「ポリエステル綿麻混・ソフトボックス」です。

表面は布で、内側はポリウレタンでコーティングされているので、柔らかさと自立性を兼ね備えており、使わないときは畳んで収納することができます。

同じく無印良品の「やわらかポリエチレンケース」も、おもちゃボックスにオススメです。

このシリーズは柔らかいポリエチレンというプラスチック製です。角に丸みがあるデザインなので、落としても割れたり怪我をする心配がありません。サイズが豊富というのも魅力のひとつです。

子どもにとって使いやすいか、という視点で選んでみてくださいね。

③棚とボックスの上にスキマをあける

棚とボックスの間に10cm以上のスキマがあると、子どもがどんどんお片づけができるようになります。おもちゃが入ったボックスを「よいしょ」と持ち上げて棚に戻す時、スキマがある方が圧倒的に元に戻しやすいです。

また、子どもはいつも棚からボックスを出して遊ぶとは限りません。スキマがあいていれば、棚に収まっている状態でもポイポイと投げ込み収納ができます。棚板の高さを調節したり、ボックスを買う時に高さを選ぶことで調節してみてください。

もしもボックスにフタがついていたら、フタを取るというひと手間が発生するので投げ込むことはできません。更に言うと、フタをつけて上にボックスを積み重ねていたりすると子どもにとってはお片づけがより困難になります。

下の写真は、左が一番片付けやすく、右にいくにつれ難しくなる様子をあらわしています。

ほんのわずかの差ではありますが、収納用品の選び方でお片づけのハードルがグッと下がります。参考にされてみてくださいね。

④分類は3〜6個。ざっくり&逃げ場をつくる

いざお片づけ!となった時に、子ども自身が「これは○○だから、このボックスへしまう」と直感的に分類できないと、あっという間に手が止まってしまいます。

お片づけ初心者の子どもにとっては、無理のない分類は3~6個ぐらい。子どもの理解力や性格に合わせ、なるべくざっくりとした分類にしましょう。

例えば、我が家では、「トミカ」「電車の車体」「レール」に対してそれぞれボックスを分けていましたが、お片づけが全く進みませんでした。その後、思い切って「のりもの」にまとめたところ、あっという間にお片づけができるようになりました。

また、子どものおもちゃは多種多様です。なんだかよくわからないモノや、専用ボックスを作るまで量が無いモノなど、大人でも分類に困ってしまうモノがあります。我が家では、これらは「いろいろ」という分類にしています。

整理収納に限りませんが、全てをキッチリ分けていくと息苦しくなってしまいます。「いろいろ」のような逃げ場をつくってあげると、親子ともに気持ちがラクになり、スムーズにいくこともあります。

そのご家庭によって、おもちゃの種類やピンとくる表現が違います。しっくりくる分類を考えてみてくださいね!

⑤ラベルは、とりあえず

分類が決まったら、中に何が入っているのか家族で共有できるようにラベルをつけます。子どもの文字や図形の理解度に合わせて、イラストやひらがな、色などを使ってわかりやすく表示します。

収納の仕組みを変えて間もないうちは、それがしっくりくるかどうかわかりません。1軍と2軍のおもちゃを入れ替えることもあります。変更があった時にすぐに対応できるように、マスキングテープやふせんなどを活用するとよいでしょう。

例えば、我が家の場合は、おもちゃボックスが布なので、白い養生テープに油性ペンで書いています。簡単に貼り替えができるので便利です。

きょうだいがいる場合は、ラベルの表示についても工夫が必要です。

我が家の3人の子ども達の場合、6歳はひらがなとカタカナの読み書きはできます。4歳はひらがなは読めますが、カタカナはまだ読める文字と読めない文字があります。2歳は文字は読めず、おそらくイラストで理解しています。そのため、3人全員がわかるように、ひらがなとイラストを組み合わせて表示しています。

また、おもちゃ収納の場合は、棚とボックスの両方にラベルを貼っておくと、ボックスを戻しやすくなります。

ラベルは、子どもが「何を、どこに、どうしたらいいのか」を伝える大事な仕掛けです。子どもはどんどん成長しますし、おもちゃも変わります。コレ!と決め込まずに、とりあえずその時に合わせた表示をして、適宜変えていってくださいね。

⑥おもちゃ集め専用ボックス

めいっぱい遊んだ後の、部屋じゅうに広がったおもちゃの海。「いざ、お片づけ!」となっても、何から手をつけていいのやらと途方に暮れてしまうことも。これらを効率よく片付けるためにおもちゃ集め専用ボックスがオススメです。

メインのおもちゃボックスは大きくて重いこともあり、部屋じゅうを持って歩くのは大変。かと言って、おもちゃを小さな手に持って何度も往復するのも大変。そんな時に活躍します。

小さな子どもは、カゴにモノを入れたがりませんか?スーパーで子ども用のカゴを見つけると張り切って持って歩いたり、ごっこ遊びで紙袋などにモノを入れて持ち歩いてみたり。そういった習性は、お片づけにも活かすことができます。

特別なモノでなくても、100円ショップのカゴや紙袋などでもよいのですが、子どもが持ちやすい小さめサイズがオススメです。

おもちゃ集め専用ボックスを手渡して「〇〇だけを、これに集めてきてごらん」「いっぱいになったら大きなボックスに入れてみよう」など、まず取り組めそうなことを伝えます。子どものやる気を引き出して、楽しくお片づけを進めることができますよ!

⑦子どものやる気を引き出す声かけをする

仕組みを整えたら、あとは声かけです。

漠然と「片付けて~」と言っても、遊びをやめたくない子どもは動かないことが多いです。そもそも「片付ける」ということが、何をさすのかわかっていない可能性もあります。

「掃除機をかけたいのだけど、散らかっているとできないの。おもちゃをラベルの通りにボックスに入れて、棚にしまってくれる?」というように、理由とこれからやる行動をなるべく具体的に伝えます。

それだけだとなかなか響かない場合は、お片付けがポジティブに感じられる、子どものやる気を引き出す声かけをして行きます。例えば…

  • お片づけの分類ごとに「のりもの担当の人!にんぎょう担当の人!」と担当者を募る。
  • 「床に何も落ちていないか、おもちゃパトロールをお願いします!」と責任感をくすぐる。
  • 「あっという間に片付いたね。パパに見てもらおう~!」と達成感を共有する。

子どもによって響く言葉が違うと思いますので、伝わる声かけを工夫してみてくださいね!

 

いかがでしたか?

おもちゃのお片づけは「今やっていることに区切りをつけて、次の行動に切り替える」ための大切な練習になります。

はじめはうまくいかなくても、お片づけは繰り返しているうちに習慣化します。子どもは「できた!」を感じられると達成感を感じてスピードアップしたり、「こうしたらいいんじゃない?」という逆提案が出てきたり。少しずつでも必ず変化が芽生えていくので、気長に構えてみてください。

親がラクになるだけでなく、こどもの成長を実感できるおもちゃの整理収納のコツ。今日から少しずつ取り入れてみてくださいね!

記事執筆

水谷妙子|整理収納アドバイザー

無印良品で商品企画&デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超。調べた他社商品は5,000点超。2018年「ものとかぞく」を起業し、個人宅や店舗などの整理収納サービスやお片づけ講座を行うかたわら、雑誌やWebでも活動中。フォロワー5.1万人を超えるInstagramでは、マネしやすい整理収納アイデアやモノ選び情報を発信中。7歳4歳2歳の3児の母。

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