洗濯の負担をラクにする、タオルの使い方
「家事育児に追われて家の中がゴチャゴチャ!」「本当はスッキリ暮らしたいのに…」という悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。子どもとの暮らしに“整理収納のコツ”を取り入れると、親の負担やストレスが減り、子どもの生活力を育むことができます。
6歳、4歳、2歳の3児の母である整理収納アドバイザー・水谷妙子が隔週でお届けする「整理収納のコツ」シリーズ。
今回のテーマは「タオル」です。
暮らしの中で様々な用途で使われているタオル。洗濯物の中でも多くの分量を占めるのではないでしょうか。家事の中でもひときわ重労働と感じられている洗濯。タオルの畳み方や選び方を少しだけ見直すだけで、ラクになるかもしれません。わが家で実践しているタオルの使い方アイデア5つをご紹介します!
① バスタオルって、本当に必要?
まずは、お風呂上がりのタオルについて。わが家では夫婦2人暮らしの時はバスタオルを使っていました。子どもが1人、2人、3人…と増えるにつれて洗濯物の量が増え、ある時から5人全員フェイスタオルに切り替えました。すると、洗濯で感じていたストレスを劇的に減らすことができたのです。
バスタオルの面積は、フェイスタオルの約3~4倍です。それだけ洗濯機の中に占める割合が大きくなり、それだけ干す場所も必要。洗濯全体に大きな影響を及ぼします。また、バスタオルは畳む時にも身体を大きく使う必要があるので、家事の負担が少し増えます。
まずは「バスタオルって、本当に毎日必要?」と、使う目的と負担を天秤にかけて見直すことをオススメします。
② 一気に畳む!
①でも触れた通り、わが家ではお風呂上がりのタオルは全員フェイスタオルを使用しています。子ども達のタオルは3人分重ねて一気に畳みます。なぜなら、お風呂に入るタイミングが全員一緒だからです。
お風呂の前にタオルバーにかけるので、1枚ずつ畳んでおく必要はありません。
私か夫、どちらが3人の子ども達とお風呂に入るかは、その日の都合で変わるので、大人の分はまとめていません。子どもの分だけでも一気に畳むことができると、少しラクになります。
他にも、家での食事の際は毎回、子ども達のおしぼりとしてミニタオルを濡らして使っていますが、コチラも3人分を一緒に使うので、重ねて畳みます。使う時は重ねたまま水に濡らして絞り、それぞれに渡します。
ほんのちょっとしたことですが、とても合理的だと思いませんか?負担をなるべくラクにするために使うシーンを想定してみてはいかがでしょうか。
③ 畳む方向を変えてみる!
次に、洗面所やトイレで使う手拭きタオルについて。わが家のタオルバーは幅が細いので、それに合わせてタオルを細く畳んでからバーにかける必要があります。
以前は別の畳み方をしていたので、タオル交換のたびに畳みなおすのはプチストレスでした。ある時からこんな風に畳むことにしました。まずはタオルを細く畳み、更に半分に畳めば完成!
はじめからタオルバーにかける姿で畳むことで、タオル交換がとてもスムーズになります。具体的に用途が決まっている場合は、このように使うシーンを具体的に想定すると一手間減らすことができるのでオススメです。
④ 同じモノで揃える!
わが家の4歳の長男と2歳の次男は、保育園へ通っています。通園グッズの口拭きタオルの洗い替えは、全て同じモノで揃えています。ちなみに、4歳長男は緑、2歳の次男は青と色分けしています。
これは、保育園の方から「園生活の中で、子どもが自分のモノを認識しやすくするため、なるべく同じ色や柄にしておくことが好ましい」とアドバイスがあったからです。
口拭きだけでなく、手拭きタオルも揃えています。
このように同じタオルで揃えておくことは、子どもはもちろん、家事洗濯して持ち物の補充をする親にとってもラク!きょうだいがいる場合は色で分けておくことで、さらに誰のモノで、どこに収納するのか?ということが一目瞭然です。
これから入園&入学グッズを購入される方には、ぜひ参考にしてくださいね!
⑤ 乾きやすい素材を選ぶ!
最後は、乾きやすい素材を選ぶことです。
わが家では、キッチンの手拭き、洗った道具やお皿の水滴を取るために手ぬぐいを愛用しています。「平織り」という最も単純な織り方です。切りっぱなしの両端も、水分が抜けやすいという利点があります。そのため、濡れても干しておけばあっという間に乾くので、頻繁に使う場所に最適です。
薄手で、畳むととてもコンパクトになるので収納場所を選びません。吸水性のよさ、肌触りのよさはパイル地の方が優れているので、用途別に使い分けてもいいですね!
いかがでしたでしたか?
生活に欠かせないタオルですが、畳み方や選び方など、ほんの少し見直すだけでグッと家事負担が減り、快適になります。みなさんの暮らしの中にも取り入れてみてくださいね!
記事監修
無印良品で商品企画&デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超。調べた他社商品は5,000点超。2018年「ものとかぞく」を起業し、個人宅や店舗などの整理収納サービスやお片づけ講座を行うかたわら、雑誌やWebでも活動中。フォロワー5.1万人を超えるInstagramでは、マネしやすい整理収納アイデアやモノ選び情報を発信中。7歳4歳2歳の3児の母。