当日朝にバタバタしない!お弁当用品の整理収納5つのコツとは?【整理収納アドバイザーママが教えます!】

秋は運動会に遠足!行楽の季節です

「家事育児に追われて家の中がゴチャゴチャ!」「本当はスッキリ暮らしたいのに」という悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。子どもとの暮らしに“整理収納のコツ”を取り入れると、親の負担やストレスが減り、子どもの生活力を育むことができます。

6歳、4歳、2歳の3児の母である整理収納アドバイザー・水谷妙子が隔週でお届けする「整理収納のコツ」シリーズ。

今回のテーマは、お弁当用品の整理収納です。

過ごしやすいこの時期は、お弁当持参のイベントがたくさん!わが家にも小学生と保育園児がおり、運動会、遠足が続くので、この秋はお弁当づくしになりそうです。特に行事がなくても、青空のもと、お弁当を持ってお出かけしたくなりますよね。

思い立ったらサッと作ることができる、お弁当用品の整理収納の5つのコツをお伝えします。

①お弁当用品の整理をする

まずは、一番大事なポイント。家の中のお弁当箱やお弁当小物を把握するために、全てテーブルの上に出してみましょう。

ほとんどのご家庭で「こんなの持っていたっけ?」というものが出てくると思います。それもそのはず、人は「よく使うモノ」以外は記憶が曖昧になりがち。よほど思い入れがない限り、出番が少ないモノは忘れがちになって当然なのです。

全て出して並べてみたら、どの場面で使うか具体的に考えてみましょう。

例えば「子どもの遠足用、運動会や家族の行楽用、大人用」などシーン別や、「これはサンドイッチ用、おにぎり用」という風にメニュー別でもOKです。用途が思いついたモノは、ひとまず大丈夫です。

一方で、用途がハッキリと思いつかない、もしくは「これ、全然使っていないな」というモノがある場合。思い切って手放すか、手放さなくても元の収納場所に戻さずに別の場所に保管しておくことをオススメします。

食品を携帯するという特性上、お弁当箱には必ずフタがついています。入れ子式のものでない限り、容積はそのままの状態。かさばるので、収納の中でも多くの場所を占めてしまいます。

限られた収納スペースには、用途がハッキリと思いつかないモノは、なるべく置かない。できれば手放す。そんな風にすると、空間も気持ちもスッキリしますよ!

②お弁当用品を分類する

さて、1のプロセスで厳選されて「使うもの」だけが残りましたね。次は、使いやすくするために更にお弁当用品を分類していきます。

キッチンの収納場所が無限にあれば問題ないのですが、スペースに限りがあるのが現実だと思います。「お弁当関係だから」と闇雲に一箇所に詰め込んでしまうと、色々な要素が混ざってしまい使いにくくなります。

お弁当を作るのは朝の忙しい時間帯が多いので、モタモタしている暇はありませんよね。サッと作業に取りかかれるようにするために分類していきましょう。

例えばわが家の場合は、5つに分類しています。写真左から①巾着や保冷バッグ、お弁当包みなどの布もの、②カップやピックなどのお弁当小物、③子ども一人分のお弁当箱とカトラリー。

そして、④運動会や行楽など、家族で使う大きなお弁当箱、⑤大人が使うorメニュー限定で使うお弁当箱に分けています。

わが家にとっては、①〜③がお弁当箱の一軍(よく使うもの)で、④⑤は二軍(あまり使わないもの)になります。

分類方法は、お手持ちのお弁当用品やご家庭の習慣によって色々なので正解はありません。もし迷った場合は、使用頻度や使用シーンで分けるとよいでしょう。

③お弁当用品の収納場所を決める

お弁当用品を分けることができたら、次は収納場所を決めます。

キッチンは、毎日の食事作りを行う場所。様々な要素が絡み合っているので、きちんと考えて収納場所を決めないと作業効率が下がり、あっという間にカオスになってしまいます。

ポイントは、よくする行動を優先させて収納場所を決めていくこと。どのぐらいの頻度でお弁当作りを行うかを考えて、その他のキッチン用品とのバランスを考えて置き場所を決めていきます。

例えば、週に1回以上お弁当を持っていく習慣がある場合は、目線から腰の高さ(ゴールデンゾーンと呼びます)に収納してください。これは、背伸びをしなくても、屈まなくてもいい、身体に負担がかからない高さです。

毎日のようにお弁当を持っていく方は、お弁当箱を収納する時間がないぐらいフル稼働かもしれませんね。その場合は無理に収納せずにカゴにひとまとめにして、すぐ手が届く場所に出しておいてもいいかもしれません。

わが家の場合、日常的にお弁当を作る習慣はありません。お弁当用品はゴールデンゾーンの少し上に置いています。高い場所にボックスやカゴを置く場合は、持ち手付きや指をひっかける場所がついているものを選ぶと出し入れしやすくなります。

それぞれお弁当作りの頻度やキッチンの作りが違うので、どこに置くと使いやすいか考えてみましょう。

④細かいモノは混ざらないように仕切る

お弁当作りに使う小物は、細かいモノが多いです。カップ、ピック、型、タレ入れ、抗菌シート…。必要な時にサッと使えるように、同じ仲間でまとめておくとお弁当作りがグッとラクになります。

ピックは仕切り板を活用して立てておくと、作業しながらでも1本ずつ取り出すことができます。

カップもおかずのサイズに合わせて何種類かお持ちだと思いますが、なるべくひとまとめにしておきます。これはバラバラになりやすいので、販売時の透明のケースをそのまま活用します。

販売時は左右ともにセロハンテープで固定されていることが多いですが、片側をマスキングテープにかえておくと開閉しやすくなり、カップが取り出しやすくなります。

お弁当作りをはじめる時は、調理台に小物ボックスを出して、作り終えたら再び収納場所に戻します。お弁当小物が混ざらないように仕切られ、ひとまとまとめになっているだけで、作業効率が一気に上がります。

⑤お弁当の情報を記録する

最後のコツは、意外かもしれませんが「記録する」です。写真を1枚撮っておくと一目瞭然です。

日常的にお弁当を作り慣れている方はいいのですが、あまり作る機会がない方はゼロスタートになり「さて、どうしよう」と悩んでしまいがち。

過去のお弁当の写真を見るだけで、作ったメニューや量はどのぐらいだったかという料理面はもちろんですが、整理収納の面からも様々な情報を得ることができます。

どんなシーンで、どのお弁当箱を使ったのか。そして、どんなお弁当小物を使ったのか。

これらを知ることができれば、今後のお弁当箱の整理に大いに役立ちます。たくさん持っていても使うモノはいつも一緒だったり、かさばるのに一度も使ったことがないモノがあったり、発見があるかもしれません。

そして、よく使うカップやピックなどの小物の情報もわかるので、事前に在庫を補充しておくことができます。急なお弁当作りの時も慌てずにすみます。

朝、お弁当を作って完成する頃は時間に追われてバタバタだとは思うのですが、是非写真を1枚撮っておき、今後に繋げてみてはいかがでしょうか。

 

いかがでしたでしたか?

お弁当用品の整理収納は、普段あまりする機会がないと思います。だからこそ、折をみて見直さないとゴチャゴチャが放置されてしまったり、実は使っていないモノが溜め込まれてしまいがち。

この秋、お弁当を作る予定がある方は、これを機会にスッキリ空間&お弁当作りの効率アップを体験してみてはいかがでしょうか。

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記事執筆

水谷妙子|整理収納アドバイザー

無印良品で商品企画&デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超。調べた他社商品は5,000点超。2018年「ものとかぞく」を起業し、個人宅や店舗などの整理収納サービスやお片づけ講座を行うかたわら、雑誌やWebでも活動中。フォロワー5.1万人を超えるInstagramでは、マネしやすい整理収納アイデアやモノ選び情報を発信中。7歳4歳2歳の3児の母。

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