お絵描きや工作好きのお子様に!子どもの文房具と作品の整理収納5つのコツとは?【整理収納アドバイザーママが教えます!】

悩みのタネ…お絵描きや工作好きの文房具と作品。どうする?

「家事育児に追われて家の中がゴチャゴチャ!」「本当はスッキリ暮らしたいのに」という悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。子どもとの暮らしに“整理収納のコツ”を取り入れると、親の負担やストレスが減り、子どもの生活力を育むことができます。

6歳、4歳、2歳の3児の母である整理収納アドバイザー・水谷妙子が隔週でお届けする「整理収納のコツ」シリーズ。

今回のテーマは、子どもの文房具と作品の整理収納です。

子どもの創造性や表現力を育むお絵描きや工作などの制作活動は大切にしたいですよね。一方で「制作、大好き!」というお子様のパパママは、増えていく文房具や作品の整理収納に頭を悩ませていらっしゃるのではないでしょうか。

わが家での実例をもとに、文房具と作品の整理収納の5つのコツをお伝えします。

①文房具は制作する場所の近くに置く

文房具は、子どもが制作する場所、もしくはそのすぐ近くに置くようにしましょう。収納場所が近ければ近いほど、子どもが好きな時に制作に取り掛かかることができ、片付けやすくなります。

わが家の例をご紹介します。ダイニングテープルで制作するので、文房具はすぐ近くの壁面収納の一角に置いています。テーブルいっぱいに散らかっていても「ご飯だよ~」の一言であっという間に片付けることができます。これが別室や、同じ部屋でも遠い場所に置かれていたとしたら、とても億劫になってしまいますよね。お片づけのハードルを下げる第一歩は、その行動をする場所、もしくはすぐ近くに置くこと。1歩でも、1秒でもその距離を短くしましょう。

もしも制作場所の近くに収納を設けることができなければ、キャスター付きのワゴンを活用するというのもひとつの方法です。おうちの間取りや環境に合わせて工夫してみてくださいね!

②文房具は種類ごとにまとめる

色鉛筆、ペン、はさみ。子どもの文房具には様々な種類があります。ザックリと種類ごとに分けておくと、制作する時に選びやすくなります。

わが家では、色鉛筆やペンなどの販売時のケースは手放して、全て無印良品の「ポリプロピレンデスク内整理トレー」に入れています。

販売時のケースは形状がまちまちだったり、中身が見えないようなフタがついていることも。トレーを使うと持っている文房具が一覧できるので制作の幅が広がりますし、バラバラになりにくいのでお片付けもラクになるのでオススメです。

尚、トレーにはラベルを2箇所つけています。子どもがどちらの方向で出し入れしても、中身がわかるようにするためです。

そして、分類しにくい文房具は「いろいろ」としてお片付けのハードルを下げています。イレギュラーなモノは「いろいろ」へ。ほんのひと工夫ですが、オススメの方法ですよ!試してみてくださいね!

③文房具はワンアクションで出し入れできるように

更に子どもがサッと制作に取り組んだり、お片付けしやすくするコツは「ワンアクション」を心がけることです。何がどこに入っているか、取り出す前からわかるようにしておきます。

例えば、わが家の場合は、事務用品のレタートレーを簡易的に棚がわりに使い、中に文房具のトレーを入れています。

このレタートレーは上下の間隔が広く設計されています。ただそれだけで、お片づけのハードルがグッと下がるんですよ!まず、上から覗けば何が入っているのか見えます。そして、文房具のトレーを出し入れしやすくなります。また、文房具のトレーが中に入っていても、上のスキマからポイポイ片付けられます。いいことばかりです。

実は、以前は棚の間隔がもっと狭いレタートレーを使っていましたが、子ども達が出し入れに苦労していたので広いモノに変えました。

市販の収納用品を子ども向けに選ぶ際は「子どもが使った時に出し入れしやすいかどうか」をポイントに選んでみてくださいね!

④作品の一時置きボックスを用意する

ここからは、子どもが生み出した作品についてです。家の中に飾ることができればどんどん飾っていただきたいですが、スペース的に全ての作品を飾ることはできないのが現実だと思います。

オススメは、作品の一時置きボックスを設けることです。例えばわが家の場合は、子どもスペースの一角にボックスを置き、家で作ったモノ、小学校や保育園から持ち帰ったモノを、とりあえず入れていきます。その時に、できれば作品の裏側や目立たない場所に日付(きょうだいがいる場合は名前も)を書いておくと、後から見返した時にわかりやすいです。

そして、このボックスがいっぱいになったら、子どもと一緒に見分けをする、ということを数ヶ月に1回繰り返しています。普段の忙しい日々の中ではゆっくり作品を見ることができなくても、子どものコメントを聞きながらゆっくり見返すことで、興味や関心を改めて知り、成長を実感する機会になります。そして、手放す(捨てる)のか、取っておくのか、判断していきます。

手放す(捨てる)というと、はじめは嫌がるお子さんもいっしゃると思います。しかし、「スペース的に作品全てを取っておくことはできない」とこちらの事情を伝え、そして子どもの気持ちも汲みながら、お互いの思いを尊重しながら見分けをするようにします。何度か繰り返していくと、だんだん子どもの中でも優先順位をつけられるようになってきます。

「手放しにくい」もしくは「どうしようか」と迷っている作品に対してわが家でよくやっているのは「一緒に写真を撮ってサヨナラ」です。特に保管が難しい立体物や、大きめの作品にオススメです。その時の子どもの様子を一緒に撮影しておくと、後から写真を見返した時に成長記録としても楽しむことができます。

⑤思い出ボックスに保管する

そして「取っておく」と判断した作品は、思い出ボックスに保管します。思い出の品は、普段使う実用品ではないので、分けて保管しておくと生活空間がゴチャゴチャになりにくいです。

保管用のボックスは、紙製や段ボール製だと虫がついたりカビが生えやすいので、できれば紙以外の素材をオススメします。

わが家では、無印良品の「ポリプロピレン頑丈収納ボックス」を2個使って子ども達の思い出を収納しています。上のボックスには子ども達の作品3人分が1個に収まるようにしています。

中に仕切りを入れて人別に分け、そして、クリアファイルとふせんを活用して、だいたいの年齢でザックリと分けて入れていきます。クリアファイルが盛り上がってもOK!混ざらないように仕切ることが目的なので、問題はありません。

その下のボックスには、へその緒、手形・足形、保育園とやりとりした育児日誌などが入っています。思い出ボックスは台車に乗せて、普段は使用頻度が低い部屋の隅に置いています。見分けの時にゴロゴロと移動してきて、また戻します。

そして、大事なのは「思い出ボックスに入れたら永久保存ではない」ということです。一度保管と決めたモノでも、ずっと残るモノがあれば、入れ替わるモノもあります。家の中にスペースが無限にあればいいのですが「すべての思い出を取っておくことはできない」方が多いのではないでしょうか。もしいっぱいになってしまったら、保管ボックスを買い足す前に、もう一度子どもと一緒に見分けてみましょう。何度か繰り返すうちに親子ともにポイントがわかってくるので、やりやすくなるはずですよ。

 

いかがでしたでしたか?

子どもの創造性や表現力を育み、成長を実感する制作活動。より充実したものになるよう、整理収納の面から環境を見直してみませんか?

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記事執筆

水谷妙子|整理収納アドバイザー

無印良品で商品企画&デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超。調べた他社商品は5,000点超。2018年「ものとかぞく」を起業し、個人宅や店舗などの整理収納サービスやお片づけ講座を行うかたわら、雑誌やWebでも活動中。フォロワー5.1万人を超えるInstagramでは、マネしやすい整理収納アイデアやモノ選び情報を発信中。7歳4歳2歳の3児の母。

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