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2026年の5月は例年より暑い? 気象庁も高温傾向を発表
2026年の5月は、全国的に平年より気温が高くなる予想が出ています。気象庁の「向こう3か月の天候の見通し」でも、5〜7月は全国的に気温が高い傾向と発表されており、早い時期から暑さ対策が必要になりそうです。
実際に東京都心では、最高気温が28℃前後と、7月並みの暑さが予想されている日もあります。まだ体が暑さに慣れていない5月は、真夏よりも熱中症リスクが高まるケースもあるため注意が必要です。「まだ5月だから大丈夫」と思っていても、外遊びや登下校、スポーツ中などに体へ負担がかかることがあります。
また、近年は春から急に気温が上がる日も増えており、エアコンを使い始める時期が早まる家庭も少なくありません。汗をかく機会が少ないまま暑くなると、体温調節がうまくできず、熱中症につながることもあります。
こうした急な暑さに備えるために、今注目されているのが「暑熱順化(しょねつじゅんか)」です。まずは少しずつ暑さに慣れ、汗をかける体づくりを意識することが大切です。
暑熱順化とは?
暑熱順化(しょねつじゅんか)とは、体を少しずつ暑さに慣らしていくことです。人の体には、気温が高くなるにつれて徐々に暑さへ適応していく働きがあります。
暑さに慣れてくると、汗をかきやすくなり、体の熱を外へ逃がしやすくなります。すると体温調節がしやすくなり、熱中症のリスク軽減につながるとされています。
一方で、近年はエアコンを使う時間が長くなり、日常生活の中で汗をかく機会が減っている人も少なくありません。特に春から急に暑くなる年は、体が暑さに慣れる前に高温の日を迎えてしまい、体へ負担がかかりやすくなります。
また、子どもは大人より体温調節機能が未熟なため、暑さの影響を受けやすい傾向があります。遊びに夢中になると体調の変化に気づきにくく、水分補給を忘れてしまうこともあるため注意が必要です。
環境省でも、熱中症予防のために暑熱順化を呼びかけています。特別なことをするのではなく、外遊びや散歩、入浴などで少しずつ汗をかく習慣を作り、体を暑さへ慣らしていくことが大切です。
家庭でできる暑熱順化の方法

暑熱順化は、特別なトレーニングをしなくても、日常生活の中で少しずつ取り入れられます。大切なのは、無理をせず、体を徐々に暑さへ慣らしていくことです。
急に長時間外で運動したり、真夏のような環境で過ごしたりする必要はありません。毎日の生活の中で適度に汗をかく習慣を作ることが、暑熱順化につながるとされています。
外遊びや散歩を少しずつ増やす
暑熱順化のためには、適度に外で過ごし、体を暑さへ慣らしていくことが大切です。たとえば、短時間の散歩や公園遊びなどを少しずつ取り入れるだけでも、汗をかくきっかけになります。
ただし、急に暑い時間帯へ長時間出るのは避けましょう。比較的気温が落ち着いている朝や夕方に、無理のない範囲で始めることがポイントです。
湯船につかる習慣をつける
シャワーだけで済ませず、湯船につかることも暑熱順化につながるとされています。入浴によって体が温まり、汗をかく習慣づくりにつながります。
特に、まだ暑さに慣れていない5月〜6月頃は、毎日の入浴で少しずつ汗をかくことも大切です。ただし、長湯をしすぎたり、熱すぎるお湯に入ったりする必要はありません。子どもの様子を見ながら、無理のない範囲で行いましょう。
軽い運動で汗をかく
軽い運動も、暑熱順化に役立つとされています。外遊びや散歩のほか、ストレッチや軽い体操などでも汗をかくきっかけになります。
運動をするときは、急に激しい運動をするのではなく、少し汗ばむ程度から始めることが大切です。暑さに慣れていない時期は、体へ負担がかかりやすいため、休憩を取りながら行いましょう。
こまめな水分補給を意識する
暑熱順化では汗をかく機会が増えるため、水分補給も重要です。子どもは遊びに集中すると、のどの渇きに気づきにくいことがあります。
そのため、「のどが渇いてから飲む」のではなく、時間を決めてこまめに水分補給をすることが大切です。特に外遊びや運動をするときは、保護者が声をかけながら、無理をさせないようにしましょう。
暑熱順化をするときの注意点

暑熱順化は、少しずつ体を暑さへ慣らしていくことが大切です。熱中症予防につながるとされていますが、無理をすると逆に体調を崩してしまうこともあります。特に、まだ暑さに慣れていない5月〜6月頃は、急な運動や長時間の外遊びによって体へ負担がかかりやすいため注意が必要です。
まず意識したいのが、「頑張りすぎないこと」です。暑熱順化は短期間で一気に行うものではなく、数日から数週間かけて少しずつ進めていくことが大切とされています。
また、急に激しい運動をするのも避けましょう。いきなり長距離を走ったり、炎天下で長時間スポーツをしたりすると、体温が急激に上がり、熱中症リスクが高まることがあります。
睡眠不足や体調不良の日も注意が必要です。疲れがたまっているときや、発熱・下痢などで体調が万全ではないときは、無理に汗をかこうとせず、しっかり休むことを優先しましょう。
さらに、気温が高い昼間の時間帯は避け、比較的過ごしやすい朝や夕方に外遊びや散歩を行うのがおすすめです。こまめな水分補給や休憩も忘れずに行いましょう。
子どもは大人より熱中症になりやすい?

子どもは大人に比べて、特に熱中症に注意が必要とされています。特に、まだ暑さに慣れていない5月〜6月頃は、急な気温上昇によって体へ負担がかかりやすい時期です。
また、子どもは遊びに集中すると体調の変化に気づきにくく、水分補給を後回しにしてしまうこともあります。大人が「少し顔が赤い」「汗をかきすぎている」「元気がない」など、小さな変化へ早めに気づくことが大切です。
体温調節機能が未熟
子どもは大人より体温調節機能が発達途中で、体に熱がこもりやすいとされています。汗をかく機能も未熟なため、気温が高い環境では体温が上がりやすく、熱中症リスクにつながることがあります。
特に乳幼児や小学校低学年の子どもは、自分で暑さや体調不良をうまく伝えられないこともあるため注意が必要です。
地面からの照り返しを受けやすい
子どもは身長が低く、地面に近い位置で生活しています。アスファルトの上は強い日差しによって高温になることがあり、大人よりも強い照り返しの影響を受けやすいとされています。
ベビーカーに乗っている乳幼児や、外遊び中の子どもは特に注意が必要です。気温だけでなく、地面付近の暑さにも気を配りましょう。
遊びに夢中で不調に気づきにくい
子どもは遊びやスポーツに夢中になると、のどの渇きや疲れに気づきにくいことがあります。「まだ遊びたい」という気持ちが優先され、水分補給や休憩を後回しにしてしまうケースも少なくありません。
そのため、周囲の大人が時間を決めて休憩や水分補給を促すことが大切です。暑い日は「のどが渇く前に飲む」ことを意識し、無理をさせないようにしましょう。
5月から少しずつ暑さに慣れることが、夏本番の熱中症対策につながる
暑熱順化は、1日や2日で急にできるものではありません。少しずつ汗をかく習慣を作りながら、体を徐々に暑さへ慣らしていくことが大切です。
そのため、本格的な猛暑が始まる前の5月〜6月頃から意識しておくと、夏本番の熱中症対策につながるとされています。特に近年は、5月でも真夏日になる地域があり、「まだ夏ではないから大丈夫」と油断できない暑さが増えています。
また、子どもは大人より体温調節機能が未熟なため、急な暑さの影響を受けやすい傾向があります。外遊びや散歩、入浴などを通して、親子で無理なく暑さに慣れていくことが大切です。
暑熱順化は、特別なことを頑張る必要はありません。日常生活の中で少しずつ汗をかく習慣を取り入れながら、暑さに負けにくい体づくりを意識してみましょう。
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文・構成/HugKum編集部