『バズ・ライトイヤー』が教えてくれる、失敗から立ち上がる勇気と仲間との絆【親子で観たい映画】

ディズニー&ピクサー最新作『バズ・ライトイヤー』は映画館で観る価値大アリのSF冒険ファンタジーです。人気キャラクターであるおもちゃのバズのルーツとなった感動作をぜひ劇場で体感していただきたいです。

初めて明かされる、おもちゃのバズのルーツをたどる旅

©2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 

『トイ・ストーリー』シリーズの人気キャラクター、バズ・ライトイヤーの原点を描く最新作『バズ・ライトイヤー』が本日7月1日より公開となりました。ディズニー&ピクサー作品としては、約2年ぶりに映画館での上映となったので、きっと多くのファミリーが足を運ばれたのではないでしょうか?

おもちゃのバズ・ライトイヤーといえば、『トイ・ストーリー』シリーズでウッディと並ぶ主要キャラクターですが、本作ではおもちゃのバズ自身の過去が明かされるわけではなく、わかりやすく言えば彼のルーツをたどる旅が描かれます。

そう、おもちゃのバズのモデルとなったのは、少年時代のアンディが夢中になったという大好きな映画の主人公である“スペース・レンジャー”のバズ・ライトイヤーです。1作目の『トイ・ストーリー』(95)でも紹介されたエピソードですが、『バズ・ライトイヤー』でその劇中劇が初めて展開されるわけです。そこはガチのSF冒険ファンタジーになっているので、まさに映画館で“体感”したい作品になっていると思います。

人生において失敗こそが人を育てていくという心に響くメッセージ

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今回の主役は、本物のスペース・レンジャーであるバズ・ライトイヤーです。とても有能で頼もしいバズですが、自分の力を過信しすぎて、1,200人もの乗組員と危険な惑星に不時着するという大失態を犯してしまいます。バズは全員を地球に帰還させるべく、相棒の超ハイスペックな猫型友だちロボット・ソックスと共に危険なハイパー航行に挑みますが……!?

人は長い人生を生きていくなかで、何度も失敗を繰り返すものですが、バズの失敗は多くの大切な仲間たちを巻き込んでしまいました。責任感が強く仲間思いのバズは、自責の念にかられ、苦しみますが、それでも容赦なく、彼らの人生は続いていくわけです。そんな逆境のなかで、バズはどうやって希望を見出していくのでしょうか?

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私たちは今、過酷な映画を観るたびに、“コロナ禍フィルター”を通して自分たちの置かれた状況と照らし合わせてしまいがちで、本作もしかりです。でも、そんな時代だからこそ、仲間との絆や友情に力をもらい、前へ進もうとするバズの姿を見て、きっと何か大切なものを受け取れるのではないでしょうか。

失敗というものが人を成長させてくれるし、周りの人への感謝の心も生まれる。そういう経験こそが希望を生み出すのだと、改めて実感させられました。

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そんな物語を体現した日本版の豪華声優陣にも注目。まずは、主人公のバズ・ライトイヤー役に鈴木亮平、そしてバズの運命を変える大切な仲間イジー役を今田美桜が、バズの冒険をサポートする猫型の友だちロボット、ソックス役をかまいたちの山内健司が、誰よりもバズを信じ続けた親友アリーシャ役をりょうが演じています。

ちなみにおもちゃのバズの声優はこれまで所ジョージが務めてきましたが、本作はおもちゃではない映画の主人公であるバズなのでまったく問題はないですし、なによりも鈴木さんの声優としてのスキルの高さが、SNSで称賛を浴びています。また、ソックスがかなりおいしいキャラクターで、ネコ好きじゃなくてもメロメロになりそう。

鈴木亮平、今田美桜が東京ディズニーランドでスペシャルイベントを開催

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公開に先駆け、6月20日には、日本版声優を務めるバズ・ライトイヤー役の鈴木亮平、イジー役の今田美桜登壇のスペシャルイベントが、東京ディズニーランドのトゥモローランドで開催されました。

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鈴木さんは本作の日本版声優を務めることが決まった際のことを振り返り「非常にうれしかったのと同時に、人気キャラクターを演じるプレッシャーもありました。人間のバズとして演じることを意識したのですが、所さんの作り出した愛すべきバズのイメージを裏切らないように、かつ新しいバズを作り上げる思いで挑みました」と気合十分に臨んだとか。今田さんも「ドッキリなんじゃないかと思い、何度も確認しました。母もすごく喜んでいました!」と笑顔で語りました。

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鈴木さんは『バズ・ライトイヤー』の魅力について「エモいですよね!実は僕もアンディと同じ世代なんです。アンディがおもちゃのバズを好きなことはみんな知っていますが、そんなアンディが観ていた映画の主人公・バズってどういうキャラクターなんだろうって思ったのですが、今回それが明かされ、バズの未熟な部分や思い、そしてバズのお馴染みの航星日誌についてなど、いろんな発見があります。特に、あの悪の帝王“ザーグ”ってこういう…これ以上は言えないですけど(笑)」と作品の魅力を熱弁。

そして完成版を鑑賞した感想を尋ねられると、鈴木さんは「バズの魅力は、未熟なところにあるなと思っています。僕らの知っている仲間思いのバズは最初からそうだったのではなく、周りを信頼できず、プライドの高いバズがどのように成長したのかを感じられます。そして、素直なところがすごく好きなんです。間違えてもそれを認めて次に向かう強さを持っていて、応援したくなるようなキャラクターです。映画はとにかくエキサイティングな宇宙の冒険はもちろん、かっこいいロボットやマシンが魅力的です。かっこよさと同時に、世代と時空を超えた愛の物語となっています」とアピール。

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今田さんも「イジーは元気で活発な女の子ですが、その中で見せる弱さもあります。 そんな自分の苦手なところにもしっかり向き合う、強い女性です。バズと出会い、あんなに強いバズを引っ張るような魅力もあるんです。映画は、本当に圧巻でした!自分も宇宙にいるような感覚になりましたし、アトラクション体験のような迫力、そして寄り添いたくなるような瞬間もあり、仲間の絆がギュッと詰まっている映画だと思います」と、作品に対する自信をのぞかせました。

友情、家族愛など、様々な絆を描いてきた『トイ・ストーリー』シリーズ。『バズ・ライトイヤー』でも、スペース・レンジャーのバズと新たな仲間たちとの深い絆は、感涙必至なのでハンカチ必携です。ぜひ、映画館でバズと共にリアルな「無限の彼方」を体感してみてください。

文/山崎伸子

『バズ・ライトイヤー』は7月1日(金)より全国公開中
監督:アンガス・マクレーン 日本版声優:鈴木亮平、今田美桜、山内健司(かまいたち)、三木眞一郎、磯辺万沙子、銀河万丈、沢城みゆき/りょう……ほか
公式HP:https://www.disney.co.jp/movie/buzzlightyear.html

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